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英語力のなさを逆手にとって~「え、そんな意味だったの?で漫遊記」

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2019.2.24 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/
 



 年をとるとダジャレが多くなる傾向・・・、それは避けたい、極力ダジャレは言わないようにしている、という草野くん。

 チコちゃんも言ってたなあ、親父ギャグが多くなるのは、脳のブレーキが利かなくなっているって。ギャグだけじゃなくよけいなことをついつい口にして失敗してしまう・・・これも老化現象、ヤだなあ・・・。

 草野「ダジャレのつもりはなくても、それっぽくなってしまうことってないですか」
 例えば、空港で「“欠航”してるよ」「それ、“結構”こまるよね~」とか、「この間、旅行で熊本に行って、“阿蘇”に行ってきたよ」「あっそう」とか。無意識に言ってしまって恥ずかしい思いをしたこと。
 草野氏の言うとおり、脳が誘導してるっていうより、緩んじゃって言葉が出てきちゃう。怖いなあ。
 ダジャレにならないように慌てて言いかえて、それがストレスになるんじゃないかな?とか。そんなことでストレスになるなら、ダジャレ言っちゃえばいいのに(笑)。

 今日は、「え、そんな意味だったの?で漫遊記」。
 ふだんは、「英語力がないことを逆手にとって、メロディーと曲調だけで勝手にイメージを膨らませている」と。で、訳を知ると、「えーっ!って思うことがよくある」。そんな曲をセレクトしてくれたそうです。


 オンエア曲
 01 Stratagem(Eric Johnson)
 02 Beat It(Michael Jackson)
 03 Dreaming(Blondie)
 04 A Man I’ll Never Be(Boston)
 05 One Night Love Affaire(Brian Adams)
 06 I Don’t Like Mondays/哀愁のマンデー(The Boomtown Rats)
 07 Air Guitar(McBUSTED)
 08 Let’s get Together(THE RYDERS)


 漫遊前の一曲は、前回流れなかった、Eric Johnsonの「Stratagem」(2017年、10th『Collage』)。
 このとき手違いがあって、ライドの「Taste」が流れてしまい(正しい曲が流れた地域もあったそうですね)、「せっかくいい曲だし、『ギターインストで漫遊記』を完結するためにも」と、ここで流してくれました。
 一つ一つの「音」がくっきりを走っていく、本当に気持ちのいい楽曲ですね~。聴くことができてよかった。

 放送から2週後くらいの訂正ときいていたから、こんなにすばやく対応してくれて。本人の意向か番組サイドの意向かはわからないけれど、誠実な対応に感謝。

 

 そして今日のテーマの1曲目は、極めて!極めて有名なMichael Jacksonの「Beat It」(1982年、『Thriller』)。
 この番組で今までかけた楽曲の中で「いちばん有名かも」。たしかに・・・。
 この曲は最初、楽曲「Thriller」のPVのイメージとごっちゃになってしまったのと、歌詞の“Beat it”がfearに聴こえてしまって、恐怖をうたったものだと思っていたそうで、その後、タイトルが「Beat IT」だとわかってからは「やっちまえ! ぶちのめせ!」と言っているのか、とずっと思っていたそうです。
(あれ、これって私もずっとそうかも、なんとなく)
(PV) マイケルジャクソン 「スリラー」.mpg

 そして最近、華丸大吉さんの朝の番組(あれ、でしょうか)で、洋楽の歌詞の解説をm-floのLISAさんがやっていて、そこで「逃げろ」という意味だと知ったらしい。
 (本当だ、辞書にも「急いで立ち去れ」と)
 草野「悪い世界に陥る前に、逃げろよ、という意味らしいです」

 次の曲は、Blondieの「Dreaming」(1979年、11thシングル)。
 デボラ・ハリーがボーカルをつとめ80年代に人気のあったバンド、ブロンディの曲。
 曲調も明るく、“Dreaming is free”などという歌詞もあることから(ZO-3でちょこっと実演)、「夢見ることはいいことだ」というような意味合いの曲かと思っていた、と。
 ところが、歌詞の“Dreaming is free”は「夢見ることは自由だ」ではなく、「夢見るだけなら、ただだ(お金はかからない)」という意味らしいと。
 草野「実はドライな感じの歌詞だった」(笑)
 そう知って、この曲を聴くのもおもしろいかも、ですね。若い女の子が怖いもの知らずで進んでいる感じ?
 草野氏が言うように、free paperとかfree wi-fiとかfree drinkとかfreeは「無料の」と馴染みになっているけれど、まだ英語を習っていなかった頃、「フリー」といえば、やっぱり「自由!」でしたよね。

 次は、Bostonで「A Man I’ll Never Be」(1978年、2nd『Don't Look Back』)。
 アルバムジャケットも宇宙船、曲調も雄大な感じ、邦題も「遥かなる思い」だったので、「愛する人への熱烈な思いを歌った曲」かと思っていたそうだ。
 ところが歌詞を読むと、「オレは君の理想の男には絶対になれないよ~」という泣き言を歌った「泣き言ソング」だったとわかり、「これは杏里さんの『オリビアを聴きながら』の中の『あなた 私の幻を愛したの♪』にも通じる世界ではないか」と。なるほど。
 草野「素直にタイトルを訳せば、『オレが絶対になれない男』ということで、タイトルどおりの歌ってことになるんですけどね」
 このアルバムは、ロックだけどポップなイメージもあり、この曲のようにいつ聴いても心地よいバラードもあり、で、結構よく聴くアルバム(私が・・・です)。
 「暇な方はジャケットを検索してみても」と言われて、暇ではないですけど・・・こんな感じ(笑)。
  



 そして、メッセージコーナー。
 単身赴任で初めて東京の街に暮らす夫。「東京に住むうえで、たったひとつ注意することは?」という優しい妻からの質問に・・・、
 草野「たった一つ、ということであれば、大都会だから冷たい、とか、危ない、とか先入観をもたないほうがいい。どの街にも、いい人もいれば悪い人もいる」
 おお、シンプルで当たり前のように見えて、名言かもしれない。でもない??


 そして、次は、Brian Adamsで、「One Night Love Affaire」(1984年、4thth『Reckless』)。
 草野「80年代にヒット曲を連発したカナダのシンガー。アレンジがシンプルでギターロックっぽかったので、オレはよく聴いていました」
 今なら「ああ、ワンナイトね」というところだけれど、当時まだうぶだった草野少年は「夏祭りの夜に初めて手をつないでドキドキ」みたいなことを想像したとか(笑)。
 のちに「遊びのつもりが本気になってしまったぜ」という曲だと知ったときは、ちょっとがっかりしたそうだ。それでも案外頑固な(笑)草野くん、今でも「夏祭りの夜・・・」のイメージで聴いてるらしいよ。
 個人的には、90年代に入ってからだけれど、外国のフェスのビデオを見たとき、ポール・マッカートニーらのベテランのなかで、30代のブライアン・アダムスがそれはそれは爽やかでかっこよくて、過去のPVにまでさかのぼって、白TシャツにGパンの姿にちょっと酔っていましたとさ(笑)。
 例えば、こんな感じ・・・。
Bryan Adams - Somebody (Official Music Video)

 そして、The Boomtown Ratsで「I Don’t Like Monday  哀愁のマンデー」(1979年、3rd『The Fine Art of Surfacing』)。
 シングルカットされて全英1位となった大ヒット曲。
 草野「アイルランドのレジェンドバンド。ボーカルのボブ・ゲルドフさんはバンドエイドやライブエイドなどのチャリティーワークでも有名」
 この「哀愁のマンデー」は1979年の大ヒット曲。「ピアノが印象的な、ホントに美しい曲」。
 サビで繰り返される“I don’t like Monday”という歌詞。「単純に、月曜日は憂うつで嫌いだ」という意味でとらえていたが・・・。
 これは、実際に起こった銃乱射事件で、事件を起こした16歳の少女が動機を聞かれたときの言葉「I don’t like Monday」に由来していると知ったそうです。
 歌詞の内容も生々しく、アメリカでは銃規制の問題に絡んでのことか、放送自粛の憂き目にもあったとか。
 たしかに、歌詞を読みこまなければ、イントロとバックに流れるピアノが力強い、前向きな印象を受ける楽曲だ。
 有名な曲だから大雑把には理解していたけれど、このPVなどを見ると、作品としても奥深い気がして、ここでこんなふうに取り上げてくれなかったら、知らないことが多かったなと改めて思う。
The Boomtown Rats - I Don't Like Mondays

 最後の楽曲は、McBUSTEDの「Air Guitar」(2014年、1stシングル)。
 タイトルから「エアギターで盛り上がっちゃおうぜ」というようなノー天気な歌かと思って聴いていたけれど、歌詞を読みこんだら、さらに共感できちゃうステキな曲だった、と。
 パーティーには誘われないし、カラオケはイマイチのさえないオレだけど、エアギターを弾いているときだけはスターだぜ!という妄想力強めな内容。
 草野「10代のオレを思い出す感じかな。スピッツでオレが作りたいと常々言っている歌詞にも遠くない」
 歌詞の中に、ブライアン・メイとかジミー・ペイジとか憧れのギタリストの名前が出てくるところにも惹かれるそうだ。これって、すごくわかる。固有名詞が不自然ではなく効果的に使われている歌詞っていいなと思う。


 結婚式でよく歌われる(そうなの?)、ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」も実は別れの歌・・・とか。
 「洋楽の曲の歌詞を勝手に解釈して聴けるのは、英語力がないおかげ」と最近ではポジティブにとらえている草野マサムネさんでした!
 そういえば、ビートルズのとくに初期の楽曲の歌詞は中学校で習う英語で十分わかる、とか、イーグルスのアルバム『Hotel California』は歌詞の解釈で論争にまで発展したとか、理解できればそれはそれでおもしろいけれど、ずっとフワフワっと聴いていて、え、実はそうだったの?という、ごくごく個人的な驚きも悪くはないってことだ。
 日本語の曲とは異なる楽しみ方があって、若い頃はそれがたまらなく魅力的だったなあ。
 この番組のおかげで、洋楽をまたたくさん聴くようになって、語りたい気持ちが溢れています。


 そして、最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 今日は「ベビーフェイス」のフレーズを。(今気づいたんだけれど、この曲のタイトル、ずっと「バイバイ・ベビーフェイス」と言ってました(-_-;))
 今回はスピッツと同じ、1987年結成のパンクバンド、THE RYDERSの「Let’s get Together」(1991年、アルバム『Let’s get Together』)。
 このバンド、「音がホントに気持ちよくって、まさに痛快という言葉がぴったりのサウンド!」と。
 草野くんがよく言っている「オレのiTune再生回数」の常に上位にいる楽曲だそうです。
 “気楽にやろうぜ かっこつけても 始まらねえ♪”という歌詞が一時スピッツ内でも流行っていた、と。「気合を入れたいときに聴くと、どんどん盛り上がる。現在もばりばり現役で活動中!」
 ヒヤー、短くてカッコいい!!
 ライブも盛り上がっている!
 THE RYDERS / LET'S GET TOGETHER(Live)


 そして来週は、「やや恒例になりつつある」古い音楽雑誌で漫遊記だそうです。「MUSIC LIFE 1980年12月号で漫遊記」
 今までは彼が古本屋で見つけた雑誌で漫遊記だったけれど、次回はいよいよリアルタイムで購入した音楽雑誌がまな板にのる。
 どんな思い出が語られるのか・・・。


春の雨??

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2019.03.03(日)



 ここは終日雨みたいだ。
 自宅で仕事をしながら、ときどき外を見る。
 あとで母の施設を訪ねるつもりだが、今日の雨は春の雨なのか? 寒いのか??

 そういえば少し前の雨の日に実家を訪れたら、門を開けた瞬間にかすかな沈丁花の香り。
 大した手入れもしていないのに、健気なもんだ。
  

 とくに好きというわけではないけれど、この匂いで、毎年春を意識する。


 一昨日、相方も一緒に施設へ。
 亡くなった父のことを私の母に話す。
 もう何十年前のことだろう、その父の企画で両方の親たちが佐渡を旅したことがあった。その話をして、目を赤くした母。
 東京に来るたびに私の両親を訪ね、一回り上の私の父をいつも敬ってくれる人だったなあ。話し好きな私の父が歓待して、酒を飲みながらの穏やかな時間だった。
 まだまだしなければならないことがあり、息子は一仕事をしに、また故郷に向かった。
 慌ただしい葬儀の流れを終えれば、あとは思い出話だけが故人と私たちを結ぶ。その時間を大事にするだけだ。
 
 私の息子たちの中には、私たちの知らない祖父との共通の夏の出来事があって、幼い頃の夏の日がちゃんと彼らの中に着地したまま存在していた。それも父への感謝につながる。
 息子たちは二人の祖父が本当に好きだったと思い出す。
 私の父が亡くなったとき、息子たちはまだ10代の少年で、棺の中に手紙を入れてくれた。
 貴重な手紙を、何ということか、私はこっそりコピーして手元に置いている(-_-;)。
 祖父への感謝の文面はユーモアと真摯な言葉の絶妙なバランスで、どんな名文よりもいまだに私の心を揺さぶる。
 これは彼らには内緒・・・。



                              



 映画『半世界』のプロモーションのためか、稲垣吾郎さんのインタビュー記事をよく目にする。
 地上波のテレビではなかなか・・・だけれど。
 でもいろいろな記事を読んで、過去も的確に総括しつつ、感情も大切に、でもそれに溺れることなく、非常にクレバーな男性なんだなという印象を受ける。
 https://next.rikunabi.com/journal/20190218_p01/



 あいみょんさんのこの記事はどうなんだろう。
 彼女の楽曲は好きで、けっこうクセになるし、力があると思うけれど、ポスト~は、え?と思ってしまう。ご本人も、そうかも?
 浜田省吾さんつながりの分析も浅すぎはしませんか? 
 桜井さんが浜田省吾さんを語っているインタビューは読んだことがあるけれど、事務所の先輩というだけでスピッツが・・・というのも、なんだか乱暴(笑)。 
 https://www.oricon.co.jp/news/2130434/full/



 高梨沙羅選手もイチロー選手も、大変な時期だからこそ、心から応援しております!



 そうそう、昨日は暖かくて、ひな祭りのプレゼントを宅急便の営業所に依頼したあと、ぶらぶら近所を歩く。
 大学のキャンパスのはずれの陽あたりのよい緑地の紅梅白梅が静かに風に揺れていた。
 八幡神社の赤い小さな鳥居の朱も、どこか春めいて見えたのは、私の錯覚?
 

 

 時に悲しい季節が居座っても、やっぱり春は来るんだと、いい年してこんなことと、笑ってしまう。

草野少年がリアルタイムで購入した雑誌で漫遊記!

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2019.3.3 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 先週の導入の続き?
 中高年になると少しずつ物忘れが増えて・・・、例えば、
 草野「英単語の意味を調べようと思ってスマホを見たらメールが来ていて、それを先に読んでいて調べることを忘れてしまう」
 英単語はスマホじゃなくて電子辞書か紙の辞書で調べればいいのだよ、というツッコミは古いんだろうなあ(-_-;)
 続けて・・・。また思い出して調べようとしたら、アップデートのお知らせが来ていて、またそっちを優先させて英単語のことがどこかへ行ってしまう(だから・・・、辞書!)(笑)
 またまた続く・・・。
 草野「飲み物がほしくて冷蔵庫を開けたら、あ、このもずく、そろそろ賞味期限切れるんじゃない?とか思って、なんで冷蔵庫を開けたのか、忘れてしまう」
 あ、これはあるかも。でも、例がもずく、って。この人の冷蔵庫、どんなものが入っているんでしょうね。
 対処法は、「わき目もふらずに目的地に行く心構え」だそうだ。 
 「単語調べるぞ、単語調べるぞ、単語調べるぞ」とか「麦茶、麦茶、麦茶」と言い続ける! それはいいかも。 
 (だけど、落語にありますよね。命じられた用事を忘れないように言い続けて歩いていて、いろんな出来事に遭遇しているうちに微妙に言っていることが違ってくる、という・・・。あれはなんだっけ?)

 今夜のテーマは恒例となっている、古い音楽雑誌を脇において、の1時間。 
 「『MUSIC LIFE ミュージック・ライフ』1980年12月号で漫遊記」。
 今までと異なるのは、本人が古本屋で見つけたものではなく、リアルタイムで購入した『ミュージックライフ』だということ。中学1年の草野少年が「ジャンルにこだわらずに洋楽をむさぼっていた時期」。 


 オンエア曲
 01 つぐみ(スピッツ)
 02 ラヴィン・ユー・ベイビー I Was Made For Lovin' You(KISS)
 03 Hungry Heart(Bruce Springsteen)
 04 Rock Brigade(Def Leppard)
 05 Tonight(Zaine Griff)
 06 No Strings Attached(Wild Horses)
 07 Brass In Pocket(The Pretenders)
 08 Wait for Me(Daryl Hall & John Oates)
 09 ロンリーハート Lonely Hearts(Japanese Vesion)(クリエイション)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「つぐみ」(2010年、36thシングル)。
 草野「この番組で、スピッツのシングル曲は結構かけたと思うんだけど、これはまだかな?」
 優しい声と優しい言葉と心地よいメロディーだ。
 「・・・僕は ここにある♪」の気持ちよい違和感が、ちゃんとスピッツを示してくれる。これがあるから、ずっとついていける。

 そして、今日の1曲目は、KISSの「ラヴィン・ユー・ベイビー / I Was Made For Lovin' You」(1979年、シングル)。
 KISSの大ヒット曲で幕開け。
 12月号では巻頭カラーグラビアで、見出しは「ついに来日か!」。ドラマーがメンバーチェンジしたころだそうだ。
 ディスコブームの中、「ハードロックバンドのKISSもついにディスコかよ」という批判的な意見もあったそうだけど、大ヒット。 
 草野「例えて言うのもなんですが、スピッツがDA PUMPより先に『U.S.A.』を出した、みたいな感じ? でも今聴くと、ハードロックの要素もある、すごくいい曲」
 ディスコサウンドだから当たり前だけれど、気持ちよく浮遊できる楽曲ですよね。

 (そういえば、毎年年賀状に凝る草野くん、KISSのジャケットをマネて自身に白塗りメイクして犬年の年賀状を作成したけれど、テツヤくんは写真を加工したと思った・・・なんてMC、ありましたよね。右目の周りに大きな黒い星を施したポール・スタンレーのメイクかな?)
 どうでもいいですけど、左上がポール・スタンレー(笑)。
 

 この楽曲は、西城秀樹、WINKらもカバーしているそうだ。

 次は、Bruce Springsteenで「Hungry Heart」(1980年、5th『The River』)。
 KISSに続いて、カラーグラビアでライブ写真が掲載され、見出しは「僕たちは、ブルース、君を待っていたんだ!」だそう。Bruce Springsteenといえば、「Born in the U.S.A.」「Born To Run」が有名だが、草野くんにとっては、今でも、Bruce Springsteenといえば、当時初めて聴いたこの「Hungry Heart」なのだそうだ。
 草野「メロディーはポップなんだけれど、内容は、人は誰でも満たされないものをもっているという、深いもので、さすがBruce Springsteenです」
 The BOSSと言われる前の、やっぱり若い声と空気を感じます。
 個人的なことだが、「Thunder Road」は、よく洋楽を語り合った、かつて若かった(笑)男子が初めて出会ったBruce Springsteenで、この歌詞を熱く解説してくれたなあ、と懐かしくなった。
 久々に聴いてみると、ちょっと若返る(笑)。
Bruce Springsteen - Thunder Road (DVD Version)

 1980年といえば、「ジョン・レノンが亡くなった年/東西冷戦の真っただ中で西側諸国がモスクワ五輪をボイコット/山口百恵引退から結婚へ/竹の子族/たのきんトリオ/ルービックキューブ」、そんな年だったそうだ。
 そうか、ジョン・レノンが撃たれたのが12月だから、この号が発売されて1か月後くらい、ということになるんだな。

 次は、Def Leppardの「Rock Brigade」(1980年、デビューアルバム『On Through the Night』)。
 1980年にデビューしたばかりのヘビメタ、ハードロックバンド。
 「アメリカで大ブレイクする前、イングランドの若手メタルバンドのひとつ」という立ち位置だったそうだ。
 草野「アイアン・メイデン、サクソン、ガールなどの次ぐらいに位置していたのではないでしょうか」
 ブレイクしてからは、ボーカルのジョー・エリオットは高音で激しくシャウトするボーカリストになったけれど、「この頃はまだ地声で歌っていて、オレはこのほうが好きなんだけど。地声でも十分セクシーだと思います」と。
 この頃、まさに10代だった方、懐かしく思い出す熱いファンたち、多いんだろうなあ。

 今日のまな板に乗っている『MUSIC LIFE 12月号』。表紙はデビッド・ボウイ。「とてもステキな写真です」
 ここでは芝居『エレファントマン』についてインタビュー記事があり、「この後、『戦場のメリークリスマス』に出演され、アルバム『Let's Dance』で第二の黄金期を迎える」と。
 ただし、今日かけるのは、Zaine Griffの「Tonight」(1980年、デビューシングル。アルバム『灰とダイヤモンド』)。
 ニュージーランドの新人で、雑誌のセンターあたりで、「大型新人、ザイン・グリフに肉薄!」というタイトルで紹介されている。
 草野「中性的なルックスで、第二のデビッド・ボウイと言われていて、曲もかなりデビッド・ボウイっぽい。聴いていただけるとわかると思うんですけど、音が80年代のポップスってこんな感じだったよね~という感じで懐かしい」
 これって、草野くんがよく言ってる「80年代のキラキラした音」?(笑)
 曲終わりで、「マジでデビッド・ボウイの曲?って思っちゃいますけど」。
 アルバム『灰とダイヤモンド』のジャケットはこんな感じです。
 

 ちなみに、2014年に来日し、渋いおじさまになっていました。「80年代ニューロマンティックス・シーン貴公子のひとりが奇跡の初来日」と。

 次は、Wild Horsesの「No Strings Attached」(1980年、1st『WILD HORSES』)。
 元シン・リジイのギタリスト ブライアン・ロバートソンと、元レインボーのベーシスト ジミー・ペインが結成したバンド。カラーグラビアで、来日公演のライブ写真が掲載されているそうだ。タイトルは「飛翔する荒馬たち」。
 草野「ハードロック出身の二人がつくったバンドだけど、意外とポップでメロディアス。だから、硬派のハードロックファン、メタルファンからは不評みたいだったけど、オレはこのバンドの1stアルバムがすごい好きで、いまだに聴くんですよね。いつかこの番組でも1曲かけたいと思っていたので、とてもうれしいです!」
 シン・リジィ特集のときにも触れたけれど(ココ)、草野少年はこのブライアン・ロバートソンの影響でレスポールの音が好きになったので、「そのサウンドにも注目して聴いてほしいです」と。
 1stと2ndアルバム、聴いてみようかな。ホント、シン・リジィとレインボー出身のお二人のバンドとはちょっと思えない楽曲だけど、でもおもしろそう。
 曲終わりで、「ちょっと爽やかなシン・リジィですかね」。

 次は、The Pretendersの「Brass In Pocket」(1980年、デビューアルバム『Pretenders』)。
 「有名なのでご存知の方も」と。はいはい、知ってます。
 草野「クリッシー・ハインドさんの独特のボーカルが印象的。ぶっきらぼうなんだけど、ときどき優しくささやいてくれる。ツンデレ唱法とでもいうのかな。当時はちょっと憧れのロック姉さんという感じでしたね」
 この雑誌ではセンターあたりのカラーページで掲載。この楽曲は当時かなりヒットしたそうだ。
 毅然とした女性の声、という感じ。Pretendersというバンド名にもこだわりが十分感じられるし。
 これは、10年くらい前のライブ映像。今も安定した活動を続けている、という。ルックスも伸びやかな声もステキだ。
 Chrissie Hynde The Pretenders - Six Song Medley

 最後は、Daryl Hall & John Oatesの「Wait for Me」(1979年、10thシングル)。
 草野「モノクロ5ページで、雰囲気のいいフォトセッションのようすが掲載されている。・・・紙質もいいぞ」 紙質のレポもしてくれる細やかさ(笑)。
 80年なので、その後のヒット曲「Private Eyes」や「Maneater」より前の時期。でも草野くんにとっては、彼らをリアルタイムで聴いていたのはまさにこの時期だそうだ。

 雑誌の後ろにあるとじ込みの「ロックグッズの申込書」、これがいちばん懐かしかった、と。
 ロンドンで買い付けたバッジが500円で出ていて、「マジでこれ、ほしかったんですよね」。
 草野「中一で500円は高価だった・・・」
 The StranglersとかSupertrampとかのバッジみたいで、「今見ても、これ、結構レアなんじゃないですかね」と、なんだか本当にうれしそうでしたね。
 古い雑誌は、たしかに読む人をタイムスリップさせて、「あの時代」に戻してくれる不思議な生き物だ。それはたぶん音楽雑誌に限らず・・・。


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 今日、掘り出したい楽曲は、クリエイションで「ロンリーハート Lonely Hearts(Japanese Version)」。 
 草野「(今日の楽曲は)埋もれてない? 大ヒット曲なんですけど」
 80年のころの楽曲だそうだ。
 このバンド、クリエイションのギタリスト、竹田和夫さんが監修したロックギター入門の本が草野少年のギターの入門書だったそうで、「竹田さんは実質、オレのギターのお師匠さんということになりますね。お会いしたことはないんですけど、その際はお世話になりました」って。
 同年代の仲間とカラオケに行くと、必ず誰かが歌う、「オレら世代のジェネレーションソング」。
 1981年の大ヒットソングで、TVドラマ「プロハンター」の主題歌。
 そうなんだ~。全然知らない曲です。81年か~。私のミュージックライフ、とくに邦楽はかなり殺風景だったころです。


 そして来週は、いよいよ、「花の名前がタイトルに入ったロックナンバーで漫遊記」。
 「春になってきて、春と言えば、やっぱ、梅とか菜の花とか桜とかチューリップとか、花でしょっ!」ということで、この特集。
 たくさんリクエストも届いたので、春にこだわらず、つまり咲く季節には関係なく選んでくれるそうだ。
 たしか、「桜」はNGでしたよね。桜ソングは多いし。ということは、漫遊前の一曲はなんだろう。
 当然「チェリー」はないだろうし。
 「桃」?(これは花じゃなくて実がテーマ??)、「コスモス」? 「砂漠の花」や「花の写真」は花の名前じゃないし。「ガーベラ」? 「クローバー」もOK?
 「タンポポ」だったらうれしいなあ。作者が存在を思い出してくれたということで(笑)。 

「人生は悪くないぜ」~『はじまりの街』

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2019.03.06(水)


『はじめての街』(2016年 イタリア)

 監督 イヴァーノ・デ・マッテオ

 出演 マルゲリータ・ブイ(マリア)/ヴァレリア・ゴリノ(カルラ)/
    アンドレア・ピットリーノ(ヴァレリオ)/カテリーナ・シュルハ(ラリッサ)/
    ブリュノ・トデスキーニ(マチュー)


 夫のDVから逃れて、息子ヴァレリオとともにローマからトリノに来たマリア。
 その街に暮らす古い友人カルラのもとに身を寄せ職を求めるが、それは決して、たやすい暮らしではない。
 学校に馴染めず友達ができないヴァレリオの寂しさや苛立ちも募る。息子はもう、母親がその心の中をどうにか垣間見ることができるような幼い子どもではない。
 追いつめられる母親の表情には疲れが色濃くあらわれ、このままで大丈夫なのかと不安ばかりが募っていく。
 それでも、人生は捨てたもんではない。
 親友カルマはどこまでも明るく強く、そして適度な距離を保ってそばにいてくれる。
 人生の酸いも甘いも噛み分けたようなパブのオーナー、マチューはヴァレリオの言葉を静かに受け止めて見守ってくれる。
 公園に立つ若い売春婦への淡い思いと、彼女との優しい時間は、ヴァレリオにはショックな出来事で終わってしまったけれど、でもきっとスノウドームにこめた思いはいつかきちんと思い出になるだろう。
 そして、ラスト。
 はじめて誘われて仲間とサッカーに出かけるヴァレリオの後ろ姿、それを窓から見送る母マリアの涙・・・。
 ここに力強く迫ってくるのが、This Is My Life(La Vita)のシャーリー・バッシーの声。
 歌詞の字幕なんて見なくたって、「生きていくことはきついけれど、そう悪くはない」、そんなふうに歌っていることは十分に想像できるではないか。そんな幕切れ。

 マリアとカルマは対照的な二人だけれど、どちらも地に足をつけて生きている。
 この役者たちの安定した演技がすべてを支える。どちらも大ベテランの役者だそうだ。カルマ役のヴァレリア・ゴリノは『レインマン』でも、カルマと共通するような温かい女性を演じていた。マリア役のマルゲリータ・ブイが映画の進行とともに疲れていくさまが表情や身なりに表現され、暮らしていくことだけで疲弊していく母親の悲しみが迫ってくる。
 少年の心情も、丁寧に細やかに描かれる。
 ラリッサとヴァレリオのエピソードが思いがけず心に残る。謝罪の手紙は飛ばされてラリッサの目に触れることはなかっただろうけど、少年のやり場のない悲しみと怒りは、その後にラリッサに何かを残しただろうか。
 人生はそんなに悪くはないけれど、きっとそんなに甘いものでもない。この母と息子の先々がハッピーである保証は何もない。
 だけど、下がったり滑り落ちたりしても、ときに誰かに出会ったり優しくされたりすることだってあるさ、それだけじゃなくワタシが誰かを喜ばせることだってあるかもしれない・・・。
 シャーリー・バッシーの歌に不覚にも流してしまった涙は、そういう意味だったのかな。 
 


                              



 この方が画面に映ると、不思議な安心感がありました。
 佐々木すみ江さん、大好きな役者さんです。
 このエピソード、これこそ、最後まで演劇人として現役だったという証明ですよね。
 https://www.j-cast.com/2019/03/04351818.html?p=all



 今日は、ココでDJ 草野が教えてくれたPete Dello & Friendsのアルバム『Into Your Ears』を聴きながら仕事していた。
 牧歌的な雰囲気もあり、でもだらけさせないしっかりしたメロディーが巧みな曲たち。
 1971年といえば、プログレやハードロックのバンドたちがドカンドカンと大きな足音をたてて、ただただ前進していた激動?の時期。
 そんなときに前時代を彷彿とさせるような、こんな音のアルバムがリリースされていたんだなあ。
 

 曲調とジャケットが微妙に違和感で、むしろおもしろいなあと思っていたんだけれど、これを描いたロジャー・ディーンは、イギリスのかなり有名なイラストレーター、アートディレクターで、ロックのアルバムも多数制作している。とくにイエスとの関わりが深かったそうです。知りませんでした(-_-;)。

『さらさら』の歌詞に「救われた」と

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2019.03.08(金)



 昨夜の雨に濡れた道が朝の光にキラキラしていた。
 窓から眺めて、今日は春の日だ、暖かくなって花粉が舞いそう。
 そんなふうに呑気に構えて仕事を進め、夕方から出かけたら・・・、とんでもない冷たい風で、久しぶりに手がこごえて手袋がほしくなったくらい。
 三月はまだまだ油断できない。
 寒い寒い・・・。

 3月11日が近づく。
 石巻の仲間から、写真の裏にうれしいメッセージを伴って春のお知らせ。
 今年はいつ会えるだろうか。
 夏前に会えたらいいね。


◆ 思いがけないところで「さらさら」
 芥川賞受賞作『1R1分34秒』の作者、町屋良平氏のインタビュー記事で、「スピッツの『さらさら』」・・・って、びっくりするじゃないですか。
 https://www.news-postseven.com/archives/20190307_879049.html?PAGE=1#container 
 『青が破れる』を読んだだけで、受賞作はまだ手にとってはいないので、語れないけど。
 『さらさら』の「見てない時は自由でいい」からそんなふうに解釈して「物凄く救われた」というのも、なかなか興味深い。
 あれをあくまで男女の間で交わされたメッセージだとして、突き放したような冷めた視線を感じた私はちょっとヒネてるか?
 不安な夜、眠りに落ちるまではそばにいてほしいけど、見てない時は・・・ってね。優しさのような、身勝手のような。いろいろ思い浮かべられる状況。
 この曲の深いところに流れる、生きることへの遠慮がちの賛歌は、まっすぐに私の胸に飛び込んでくるし、それは言葉で説明できない気持ちよさだけれど、そんななかにも、違う気分を味わわせてくれる、いつものスピッツがたしかにここにいる。
 『さらさら』は、「私の好きなスピッツソング」のかなり上位に位置している。
 
 
◆ THE YELLOW MONKEYのライブ映像
 http://theyellowmonkeysuper.jp/news/detail/10761 

 THE YELLOW MONKEYの最新アーティスト写真と、4月17日リリースのアルバム『9999』の初回生産限定盤収録のライブ映像のダイジェスト版、公開!
 これがまた、なんともカッコよすぎです。
 THE YELLOW MONKEY – SELECTION of THE YELLOW MONKEY ダイジェスト映像 ("9999" 初回生産限定盤収録)  

 

◆ やりなおすこと
 人はその人次第でいくらでも再生できる、というのが基本的な自論なので、まじめに応援したい。 
 清原氏が厚労省主催のイベントに登場。
 https://www.daily.co.jp/baseball/2019/03/07/0012123925.shtml

 大小はあっても、つまずいたことのない人はいないはずだけど、それを自覚して生きていけるかは人によって大きく異なる。
 自分のように能天気に生きていると、ときどきナイフでこのあたりをグサッとやられる。
 そんなに堂々としていていいの?と振り返る。たぶんそれくらいでちょうどいい。

この日に立ち止まること。

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2019.03.11(月)


 ダラダラだって、生きていればいろいろなことにぶち当たる。そうして、小さなことにいちいち文句を言って、落ち込んで、ついでに悪口も言って、それでときには自己嫌悪に陥ったり、たいていは図々しく自己肯定してすませたりする。
 そういうことの繰り返しだ。繰り返すうちに、ちょっとはマシになっているかもしれないけれど、それも見えないくらいにちっぽけな進歩だ。
 そういうもんだ、それでいい、人間はそういうことの繰り返しでいい・・・。そう思うことが楽で、なかなかな処世術に思えてくる。
 それが一年の大半の日々の私。
 だけど、8年前の今日をさかいに、というか、最近ではこの日になると・・・、ちょっと立ち止まって背筋を伸ばしたりかがんだりしながら、考えることがある。
 なんだか慌ただしく暮らしてきたこの一年、大事なことを忘れてないか、と。置き去りにしてはいけないことをそのまま放ってはいないか、と。
 急に自分がいなくなることは、単純に「死」ということで年齢を重ねれば考えざるを得ないことだ。
 そうではなく、まわりの人たち、自分が関わっている人たち、失いたくないと漠然と思っている人たちが、突然消えてしまうことだってあるという現実、恐怖、戸惑い。
 だからと言って、何をしていいのか、なんてわからないんだけれど、とりあえず顔を思い浮かべて、かける言葉やお願いや伝えたいことなどを頭に浮かべる。その作業をする。そういう一日。
 来年はひょっとすると、具体的に何かを思いつくかもしれない。毎年、期待しつつ、今はまだ思いつかないで、言葉を思い浮かべることだけですませている。

 復興は同じ方向に向かっているんだろうか。もともと同じ方向に向かうことが無理なことなんだろうか。
 「復興〇〇」と名のついた大きな試みや企画が、中央に暮らす人々の盛り上がりだけでOKとならないように見ていかなくてはならないと、ときどき思う。
 「寄り添う」とはどういうことなのか、頭だけで考えても意味がないから、と、当時はあたふたと合理的ではない方法で仕事仲間たちとできることを模索して被災地とのつながりを作ってきたが、それを持続させていくこと以外に、8年たった今できることは何だろう、と。
 それにしても、原発事故の後遺症のいかに大きく深いことか。今さらながら、ここに戻ってしまう。



                              



 施設の母のいるフロアで、この1年、とてもお世話になってきたスタッフの一人が「三日前から休んでいる」と昨日の母が言っていた。
 ここ1か月ほど、勤務時間が限られていたようにも感じる。
 私自身も、夜に面会に行くとき、若い彼女の対応を見たり、ひと言ふた言、言葉を交わすだけで気持ちがやわらいだ。
 本当にやめてしまったのか、今度ケアマネジャーに尋ねてみようか。
 母は、ほかのスタッフに気をつかって、尋ねられないでいる。

「タイトルに花の名前の入ったロックナンバー」!

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2019.3.10 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/



 発表になったNHKの朝の連続テレビ小説(正式には、こういうらしい)「なつぞら」の主題歌のお話から。
 ココでもコメントしているように、「おしん」や「あまちゃん」のようにインストがいいんじゃない?は実際に提案してみたらしい(スピッツなら、やっぱり歌詞ありじゃなくちゃね)。
 「あぐり」や「あすか」もインストだったとか。「あすか」という朝ドラはまったく記憶にないし、この演奏を聴いても思い出さないんだけれど、でもいい曲。朝聴いたら、いい気持で出かけられそう。
 Kazabue (Michiru Oshima)

 ここで、Zo-3で、テレビドラマ「大岡越前」の「ルル~ ルルルル ル~♪」というやつをちょっと長めに聞かせてくれた。本人も気持ちよさそう。これ、TBSではハミング(と口笛?)だったけれどNHKでリメイクされたときは由紀さおりさんのスキャットでしたね(草野くんのはこれ)。
 草野「このメロディーがすごい好きで、これを聴きたいがためにドラマを見ていた。いつかインストの曲にもチャレンジしたいなと思ったりしています」

 さてさて、今日のテーマは、「お待たせしました! 『花の名前がタイトルに入ったロックナンバーで漫遊記』です」。
 多数のリクエスト、すべてに目を通して、「スピッツの曲にも花の名前が結構入っているけど、ほかの人の曲にもかなり多くて、『みんな、花、好きじゃん』」と。


オンエア曲
 01 ヒビスクス(スピッツ)
 02 マリーゴールド(あいみょん)
 03 New Rose(The Dammed)
 04 カトレア(ヨルシカ)
 05 Fresh As A Daisy(Emitt Rhodes)
 06 Sunflower(Paul Weller)
 07 ハイビスカスは冬に咲く(チャットモンチー)
 08 Jasmine(佐藤聖子)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「ヒビスクス」(2016年、15th『醒めない』)。
 そうか、ハイビスカス。スピッツの中で、この曲も花のタイトルだった! 失念していました。
 ああ、本当にいい曲だ。
 あまりそういうエモーショナルな発言をしない長男が、この前のゴースカの帰り道、「『ヒビスクス』のイントロが聴こえたとき、鳥肌が立った」と言ってたっけ。

 最初の曲は、あいみょんの『マリーゴールド』(2018年、5thシングル)。
 これもクセになる曲だ。何度くり返し聴いたことだろう。
 この人の意志強い感じの低音に、最初に惹かれた。男性性や女性性を押し出さずに(ユニセックスとはまったく違う)語る恋心や戸惑う思いがまっすぐに伝わる。若かったら、絶対にどっぷりだったかも、と思う。
 先日、浜田省吾さんとのつながりでの「ポスト・ミスチル、ポスト・スピッツ説」は乱暴だろう、と書いたけど、底辺のどこかに通じるものはあるかもしれないと、ちょっと感じる。
 草野「あいみょんはもう大人気ですよね。『あいみょんとしゃべったことあるぜ』と親戚に自慢できるレベル」
 草野氏曰く、あいみょんは「激しい曲のときは今の若者のパワーを感じさせて、この曲のようにメロディアスなものでは懐かしさを感じさせる」ところが持ち味、と。この懐かしさを、椎名林檎や宇多田ヒカルよりもっと前の90年代の橘いずみ(現在は榊いずみさん)で例えるあたりが深い。橘いずみだと、ちょっと激しめなのしか思いつかないなあ。

 次は、The Dammedの「New Rose」(1976年、デビューシングル)。
 リクエストされた方からのメッセージ。
 「田村くんのベースのルーツはダムドだと思い込んでいたから、ゲストで来たときに本人が『ルーツはアンセラックスのベース』と言っていてビックリ」と(ココ)。
 草野「田村は、ダムドのキャプテン・センシブル、好きだし、かなり意識していると思いますよ。最近の映画(2015年のドキュメンタリー映画『地獄に落ちた野郎ども』)も見ていたし、オレも見て盛り上がったし」。
 「キャプテン・センシブルの下品なブリティッシュジョークが最高なんで、興味ある方は見てください」ということだ。
 DVDはこんなジャケット・・・。
 
この「New Rose」は「パンクロックだけど失恋ソングです」と。

次は、ヨルシカの「カトレア」(2017年、1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』)。
草野氏も知らなかったそうで、「教えてもらえるリクエスト回の醍醐味」と。
ヨルシカは、ボカロプロデューサー、コンポーザーとして活動していたn-buna(ナブナ)さんがボーカルsuis(スイ)さんを迎えて結成されたそうだ。YouTubeライブで人気。
ナブナさんはツイッターで、「インタビューで二人組のバンドと書かれてたりしますが正確にはちょっとイメージが違って、僕のしたい人間的な表現を、楽器やボーカルで形にしてもらったのがヨルシカだなと思います。言ってみればヨルシカという一つの作品があって、その下にアルバムや楽曲が枝分かれしてるような」と語っています。
草野「印象に残る、いい曲だと思います。/なかなか気分が上がる曲でした」
配信開始されたばかりの「ヒッチコック」のMV。歌詞もおもしろいし、不思議な雰囲気。
ヨルシカ - ヒッチコック (MUSIC VIDEO)

 次は、Emitt Rhodesで「Fresh As A Daisy」(1970年、『Emitt Rhodes』)。
 すご~い、ココで草野くんが紹介した国分寺の「珍屋」の店長さんからのリクエスト。
 1994年の雑誌『ROCKIN’ON JAPAN』に掲載された「ひなぎく対談」(スピッツ 草野マサムネ×フィッシュメンズ 佐藤伸治×b-flower 八野英史。懐かしい。今もしっかり持っています)にちなんで、「アメリカのポール・マッカートニーといわれたEmitt Rhodes」の「Fresh As A Daisy」をリクエストしてくれたそうだ。
(八野さんのブログのココの文章は、心優しさも、鋭い批判精神も垣間見えて、すごく好きです)
 ちなみに、「珍屋」は立川にも2店舗あるそうで、その近くにはホークスファンが集う居酒屋もあるとか。「草野さんのご来店をお待ちしています」(笑)というコメントまで加えられた「完璧な」リクエストメッセージでした。
 草野「学生の頃はよく通っていたのですが、国分寺もご無沙汰です。そのうち、こっそりうかがいますので、その際はよろしくお願いします」
 Emitt Rhodesはまったく知らなかったそうで、「たしかに声も雰囲気もメロディーもアレンジも似ていますね。とっても優しい曲です」
 バリバリ現役のシンガー。
 以下では、タイトルは不明だけれど、4曲聴くことができます。ジャケット写真は70年代の若い頃。白いひげのサンタさんみたいな画像があったけれど、それが現在の姿なのかな。
 Emitt Rhodes - The Four Best Songs from EMITT RHODES

 次は、ソロになってからのPaul Wellerの「Sunflower」(1993年、2nd『Wild Wood』)。
 90年代、スタイル・カウンシルからソロになって間もない彼のライブを中野サンプラザで見たそうだ。
 草野「エピフォンカジノやフェンダーテレキャスターを弾いていることが多いイメージだったけれど、このときはギブソンのSGをガンガンに弾いていて、かっこいいなあと思った」
 この「Sunflower」もギブソンSGで弾いていた記憶があるけれど、PVを見るとエピフォンカジノだったそうで、「記憶はあてにならないなというお話ですけど」。
 草野「この曲もギターの音がアグレッシブでカッコいい曲です」
 こちらがそのPV。
 Paul Weller - Sunflower

 最後は、チャットモンチーの「ハイビスカスは冬に咲く」(2009年、3rd『告白』)。
 昨年、「惜しくも解散してしまった」彼女たち。
 徳島「こなそんフェス」での「チャットモンチーに一瞬加入した﨑ちゃん」の思い出も語り、「いい思い出をありがとう」と言う草野くん。
 この「ハイビスカスは冬に咲く」が入ったアルバム『告白』は「いちばん聴いたかもしれない。歌詞もとんがっています」と。
 草野「解散しても、評価は揺るがない、すごいバンドだったと思います」
 これは最高の評価の言葉だ。どなたか、メンバーにお知らせください。

 特集の最後に。
 草野「いちばん好きな花はツユクサともっぱら答えているのですが、3年前にあしかがフラワーパークで見た藤の花もきれいだったなあ」
 大変な混雑だったけれど、「人混みであっても見る価値がある」と。
 そういえば、MCでこのあたりのことを﨑ちゃんと話していたことがありましたね。

 
 そしてメッセージコーナー。
 保育園で栄養士をされている方から、給食に関する質問。
 中学3年の3学期、最後の給食の日。普通に食べてるクラスメートを見て、思い立った彼は急に立ち上がり、
 「今日は人生最後の給食の日になるかもしれないんだから、心して食べよーや」
 と言って「ウザイ人」になったんだそうだ(笑)。
 好きだった献立は、オールドファッションなドーナツとちゃんぽん。
 草野「スピッツ、ツアー中は栄養が偏りがちになるんで、栄養指導してほしいです」


 そして、最後の最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 「花しばり」で、佐藤聖子さんの「Jasmine」(1993年、3rdシングル)。
 草野「ロックというより、爽やかなJ-POPという感じですが」
 なぜかこのシングルを持っていて、当時疲れたときに聴いて癒されていた、と。


 そして来週は、恒例の「ワンアーティスト特集」で、SWEET。
 草野「最近クイーンがリバイバルブームで盛り上がっていますが、70年代中期にはそのクイーンのライバル扱いされていたくらい人気があった」
 どっちが好きか?と聞かれたら、「クイーンも好きだけど、SWEETと答えてしまうくらい」という。
 私も、SWEET、懐かしい・・・。

 ここで急にリクエスト募集!
 「あなたのアゲアゲロックナンバー」。
 踊りだしたくなるような、拳を振り上げたくなるような・・・そんなロックナンバーのリクエストを、と。
 「春が憂うつになるくらいの時期」に特集を組んでくれるそうですよ。
 今回も貴重で愉快な選曲でした。

『世界は一人』~どこに戻っていくんだろう

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2019.03.15
『世界は一人』
 at 東京芸術劇場 プレイハウス


 http://www.parco-play.com/web/program/sekai/
 

 作・演出:岩井秀人
 音  楽:前野健太
 出  演:松尾スズキ(吾郎)/松たか子(美子)/瑛太(良平)/平田敦子/菅原永二/
      平原テツ/古川琴音
 演  奏:前野健太と世界は一人
      (ボーカル・ギター:前野健太/ベース:種石幸也/ピアノ:佐山こうた/
       ドラムス:小宮山純平)



 時代も場所も、バンド「前野健太と世界は一人」もすべて、ステージ上に乗せられて、役者の言葉と中央にある回転装置?の行ったり来たりが、時の流れ(ときに流れに逆らって戻ってみたり)や場所の変遷、登場人物の変化をかろうじてこちらに教えてくれる。
 平易なセリフやコミカルな動きがオブラートになって穏やかな笑いや苦笑いを誘われても、舞台上の三人の人生はなかなかにシビアだ。
 吾郎、美子、良平のつながりのきっかけは、小学校の修学旅行?の夜のおねしょ事件。実はそれにもちょっとしたどんでん返しがあるのだが、そうやって密かな秘密を共有している三人は、のちに引きこもりになる者、ビルから飛び降りて瀕死の重傷を負う者、派手に成功を収めたかのように見えながらどこかアンバランスに生きる者・・・と、それぞれのいびつな道を歩んでいくのは、世の常だ。
 それでも結婚した吾郎と美子が故郷に戻り、引きこもりから外に出ようとし始めた良平と再会する。
 過去の記憶は、実は個々人の時間の推移の中で勝手に姿を変えているんじゃないか、という疑い。でもそうであれば、人はどこかに戻って(あくまで精神的に)生き直すこともできるのか。
 冷静に考えれば絶望的な状況を、時にはかわして笑いに溶かし、そして壮大なテーマを矮小にみせかけるテクニック。
 そして三人は、彼らのつながりの原点へと戻って、合宿の布団に中に姿を消す。そこが自我の生まれた場所を暗示しているのか。回帰はとても穏やかで居心地がよさそう。
 そこが安住の場のように思えた私は、どこに帰ることが救いになるんだろうか、と最後に自問する。回答はまだない。

 ミュージカルが少々苦手な私が挑んだ岩井秀人氏の音楽劇は、会話から音楽への垣根が限りなく低くて、ストーリーが、内面の吐露の言葉が、途切れることなく伝わってくるのが心地よい時間だった。
 繰り返し流れる楽曲の中には、歌詞にも心に響くものがあった。

 ステージ上の演奏者たちのなかで、とくにボーカル+ギターの前野氏は登場人物の一人のような立ち位置で、それもおもしろい。
 松たか子の歌唱の表現力は、ピュアな声質を越えて、激しい怒りも底のない苦しみも直線でこちらに伝える力をもっている。この人の舞台からはどんな役であっても、こちらが受け止めきれないオーバーアクションで挑まれているという恥ずかしさを感じない。すごく心地よい。
 「sisters」(ココ)での痛々しいまでの叫びも、「二人の夫とわたしの事情」(ココ)でのコケティッシュな魅力も、かなり前の芝居だけれど、私には今でも記憶に鮮やか。
 私は、松尾スズキのどこにでも自在に入り込んで違和感を感じさせながら溶けてしまう感覚が好きなのだけれど、それはここでも健在。
 瑛太は、体の中の鬱憤をどうにも自分では制御できない子どもの攻撃性を独特の低い声できかせるところに、残酷さが際立っていてゾクゾクした。
 平田敦子が動くと、不思議な安心感があることも、付け加えておこう。
 


                              



 「サカナLOCKS!」(TOKYO FM)をきいたFESさんが送ってくれました。
 https://www.tfm.co.jp/lock/sakana/smartphone/index.php?itemid=12680&catid=17
 サカナクションの山口一郎さんが、ほぼサカナクションしか聴いてこなかったリスナーに、こんなコメントをしています。
 「スピッツは?」


「映画ができたら率先して宣伝します!」~The Sweet への熱き思い

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2019.3.17 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/

 

 今回の導入は、役者の佐藤二朗さん。
 バラエティー番組に出演した際に、入浴時に昔の恥ずかしいことを思い出して奇声をあげてしまうという話をしてらした、と。
 草野「これ、すごいわかるわー」
 彼は日に一回は恥ずかしいことがあるそうで、風呂で雄叫びをあげそうになるらしい。
 風呂場でならばいいけど、ときに電車のつり革につかまっているときなどに「うわ~」となりそうになることがあるって、それはホントにヤバイでしょ(咳払いでごまかすそうだけど)。
 草野「恥ずかしい経験は人を成長させる、と最近はポジティブにとらえるようにしています」
 ああ、なるほど。そうかもしれない・・・。

 そして、今回は「The Sweetで漫遊記」。
 草野「60年代から活躍するブリティッシュロックバンド、The Sweetに上陸です」
 当時の音楽雑誌では、昨年から映画『ボヘミアン・ラプソディー』で人気に再度火がついたクイーンのライバルという扱い。
 「ヒット曲もたくさんあるんだけれど、現在は低すぎる評価を受けているんじゃないか」と思っている草野くん。
 草野「710年代には全英シングルチャートで全13曲をTOP20入りさせた人気バンドなのに、今の知名度は低すぎじゃない?」
 クイーンの話題でそこここ盛り上がっている時期にThe Sweetをone artist特集でとりあげるところがロク漫の真骨頂!



オンエア曲
 01 幻のドラゴン(スピッツ)
 02 Fox on the Run(The Sweet)
 03 Little Willy(The Sweet)
 04 Blockbuster(The Sweet)
 05 Action(The Sweet)
 06 Lady Starlight(The Sweet)
 07 Love Is Like Oxygen(The Sweet)
 08 恋のマジックポーション(すかんち)



 漫遊前の一曲は、スピッツで「幻のドラゴン」(2010年、13th『とげまる』)。
 草野「スピッツの曲の中では、Sweetっぽいかな?」
 『とげまる』、好きな曲多くて、どれが!とは言えないんだけれど、ときにこの曲がいちばん好き!となって、ヒビロテになることもあるくらい好きです。メロディーも歌詞もサウンドも小気味いい。「ザクザク♪」のところで、キュンとなる不思議。

 The Sweet 最初の曲は、75年の楽曲でSweet最大のヒット曲「Fox on the Run」(1975年、13thシングル).。
 The Sweetはあまり思い出すこともなかったけれど、懐かしい!! 
 PVがこれ。
 Sweet - Fox On The Run - Promo Clip (OFFICIAL)

 70年代の匂い。
 草野くんが初めて聴いたThe Sweetのナンバー。全英2位、全米5位の大ヒット曲。中学の頃だったので、The Sweetはすでに「過去のバンド」という感じだったそうだけど、「ポップでハードでかっこいいな」と思った。
 現在も営業しているという福岡の中古レコード店「田口商店」で、「1枚100円で叩き売られていたのを購入した」。ジャケ写がピチピチのレザーにロンドンブーツの彼らで、「その非現実感も中学生には刺激的だった」。
 「Fox on the Run」のジャケットはこちら? ファッションは、70年グラムロック臭ぷんぷん・・・。
 


 ここで、The Sweetを解説。
 1968年、ウェインライツ・ジェントルメン(ディープ・パープルのイアン・ギランも在籍していたそうだ)のブライアンとミック、そしてジ・アーミィのベーシスト、スティーヴが、ロンドンで結成。
 はじめは「Sweet Shop」というバンド名だったけれど、フォンタナレーベルからシングルデビューするときにThe Sweetとなった。
 最初はなかなか上向かなかったけれど、ヒットメーカーのマイク・チャップマンとニッキー・チンの楽曲を発表するようになってヒット曲を量産。このニッキー & チャップマンはスージー・クワトロやスモーキーなどのプロデュースも手掛けている優れ者集団だそうだ。


 次の曲は、ニッキー & チャップマンの楽曲、「Little Willy」(1972年、6thシングル)。
 73年の年間ヒットチャート13位というビッグヒット。

 この頃は、ファンの間では「バブルガムロック期」(子ども向けのロック)と言われているそうで、うん、なんとなくわかるかな。
 草野「その後、バブルガムロック期をへて、グラムロック期、ハードロック期、ポップロック期・・・と変化していったような感じですかね」

 その後もニッキー & チャップマンの曲でヒットを飛ばし、ついにこの曲で全英1位獲得。
 これが「Blockbuster」(1973年、8thシングル)。
 草野くん、ZO-3でリフを弾いて、「思わず弾きたくなってしまう、簡単でかっこいいリフ」と。
 アンディ・スコットのギブソンの音が「カッコいいので、そこを聴いてほしい」と。またときどき聴こえる甲高い声は、ベースのスティーヴ・プリーストの声だそうだ。
 これは日本でもヒットした? すごく記憶にある。

 1974年夏あたりから、彼らはマネジメントから距離をおくようになり、自分たちで曲をつくりセルフプロデュースを行うようになっていったそうだ。
 アルバム収録曲でも、「Fox on the Run」などの自作の曲が占めるようになり、そこでもヒットを重ねていく。
 草野「もともとの実力も相当なものがあったということだと思います」
 全米シングルチャートに4曲、全英ヒットチャートに9曲、「ねじ込んで」いるので、「70年代中頃にはクイーンより人気があったと思います」。
 クイーンの人気が高まってきたら、The Sweetのほうが「二番煎じ」的な見方をされたこともあったとか。
 草野「お互いに意識していた、という記事を読んだこともあります」


 次は、そんな時期の自作のヒット曲、「Action」(1975年、15thシングル)。
 The Sweetの楽曲は、今聴いてもどれもメロディーが強いというか、そういう意味ではすごくポップだなあと思ってしまう私です。


 メッセージコーナーは、体育が苦手でバレーボールでボールがあらぬ方向にいってしまうというかわいい高校生男子から、「苦手な教科は?」という質問。
 中学ではとくに苦手科目はなかったけれど、高校に入って「急に数学がわからなくなって大変でした」と。
 その頃、うたた寝をしていてお母さんに「風呂に入りなさい」と起こされたとき、草野少年はねぼけて、「風呂に入る公式がわからない」と言ったとか(これはある意味、重症)。親もちょっと心配しちゃうかも(笑)。
 その後は友人の助けもあり、「どうにか高校を卒業するくらいにはなった」そうだ。
 草野「うまい具合に逃げながら、頑張って」(笑)

 次のメッセージは、「全国をツアーで回って、美しい地名だなと思ったところは?」。
 この方によると、大阪市港区に「夕凪」という地名があるそうで(ホントだ・・・)、夏の夕暮れに電柱に「夕凪」と書かれているのを見たときの感動は忘れられないそうです。
 草野「それほどマニアックではないけれど、『青森』は響きも柔らかく、字面も美しいし、思わず言いたくなる地名ですね」
 青森のライブのMCでそう言ってくれた、と教えてくれた青森の方がいらっしゃいました。
 昔、都道府県名を英語にする遊びをしていたときも、「Blue Forest・・・、カッコいいじゃん」となったそうだ。
 草野「East Capital 東京、Silent Hill 静岡とか・・・。ちょっとホラーな匂いもしますけど」(笑)


 次もヒット曲で不動の位置にいた頃の楽曲、「Lady Starlight」(1976年、アルバム『Give Us A Wink(甘い誘惑)』)。
 草野「ハードロックのバラードとしては名曲だと思うのですが。アコギが入っていたりテンポ感とか、スピッツっぽい? いや、スピッツがスイートっぽいということなんですけど」(笑)

 ボーカルはギターのアンディ。「みなさん、歌がお上手ということで」。
Sweet - Lady Starlight (Official Video) ft. Andy Scott

 70年代後半、クイーンの快進撃に反比例するかのように、「Sweetは地味な存在になっていきます」と。
 草野「ただ、パンク・ニューウェーブという時代背景を考えると、そこで失速しなかったクイーンはマジですごいモンスターだったんだなと」
 ただ、「Sweetの楽曲のクオリティも決して低くなったわけではない」と。

 次の曲、「Love Is Like Oxygen」(1978年、20thシングル)は彼らの最後のヒット曲となった楽曲。
草野「かなりポップです」

 その後のThe Sweetをスピッツに例えるなら、
 「80年代に3つのスイートが誕生して。スピッツでいうなら、オレと田村とテツヤがそれぞれにスピッツを結成して、そこで﨑ちゃんを奪い合う、という悲しい展開になるんですけど」
 今でも、そのうちの2つ(アンディのスイートと、スティーブのスイート)が活動中で、ただいま、それぞれにヨーロッパと北米でツアー中だそうだ。
 アンディ率いるスイートがセルフカバーアルバムを出して、若手のうまいボーカルが歌っているそうで、
 草野「聴いたんですけど、悔しいけどよかった! もともと曲がいいから(気持ちは)複雑なんですけど」
 それぞれのフロントマンは現在御年70歳だそうで、「これからもがんばってほしいな、と思います」。

 最後に、草野くんがいちばん好きなSweetの楽曲は「Ballroom Bridge」だけど、以前に番組内でかけたので、今回は外したそうだ(ココで熱く愛を語っています)。
 ほかにも、「Hell Raiser」「Teenage Rampage」「The Six Teens」など、「ステキな曲がたくさんあるので聴いてみてください」。
 どの曲もポップでかっこいい曲ばかり。勝手に「The Six Teens」のPVを選んでみました。
Sweet - The Six Teens - 45 28.11.1974 (OFFICIAL)

 『ボヘミアン・ラプソディー』のように映画にしてもドラマチックでおもしろいはず、というスイート。
 草野「そんな映画ができて日本で公開、ということになったら、率先して宣伝したいです」
 うーん、熱い愛が感じられる。


 ここでもメッセージを。
 おもいきり笑ったつもりでも写真に写ると無表情に見えるというリスナーさん。
 (あ、ワタシもそうだ。若い頃母親に、不機嫌そうな顔して、なに怒ってんの?とよく言われて傷ついてたぞ)
 「スピッツのみなさんのステキな笑顔の秘密は?」
 草野「そうですか。自分では無表情だと思っているんですけど」
 私も草野くんは基本的にはそうだと思いますよ。めちゃくちゃ楽しそう、という表情、あんまり見ないし。遠慮がちに笑っているし。
 草野「無表情も個性だと思うし、無理に笑ってストレスになっても・・・」
 スピッツメンバーも撮影時に「笑って」とカメラマンに言われて困るそうだ。そんなときには「なんかおもしろいこと言ってください」と返してしまう「困った被写体」だって。
 草野「おもいきり口角をあげる練習をするとか、撮影のときは変顔で逃げるとか・・・アドバイスになってなくてごめんなさい」

 そして看護師、助産師をめざして頑張っている20歳の方から、「20歳の頃、どんな大人になりたいと思っていましたか?」
 草野くんは、その頃、その日その日のことで精いっぱいで、将来のことなんて考えてなかったそうだ。
 草野「せいぜい来年くらいのことまでしか考えてなくて、今もわりとそうなんですけど」
 「大変なこともあるだろうけど、夢が叶えられるように頑張ってください、応援しています!」と力強く。


 そして最後は、「ちょっぴりタイムマシンのコーナー」。
 楽曲は、すかんちの「恋のマジックポーション」。
 草野「ROLLYさんもSweetが好きなんじゃないかと思って選びました」
 彼はデビュー前に、日本青年館で行われたソニーオーディションをオーディエンスとして見ていたそうで、そのときはすかんち、THE BOOMやカステラなどが合格した豊作の年で、ゲストがユニコーンだったそうだ。
 アマチュアバンドなのに、ステージに電飾もあったと記憶している、という。
 すかんちのリズム隊とスピッツのリズム隊の対談もあったらしい。
 「たくさんあるいい曲の中から」、この曲を選んだそうだ。
 すかんちの曲たちは、みんな走りだしたくなりそうな曲ばかりだったなあ。


 そして来週の予告は?
 「野球のロックで漫遊記」!!
 プロ野球の開幕も間近、高校野球の春の選抜も始まっているこの時期に、彼が選んだのはこのテーマ(笑)。
 「野球にまつわるロックっぽい曲」ということで、漫遊前の一曲はあれかな? それとも・・・?
 今のところ、タイトルと歌詞に1曲ずつ思い浮かぶけど。

イチローに感謝

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2019.3.23(土)


 この日がいつか来るであろうことはわかっていたし、本人が「最低50歳まで」と言っているにもかかわらず、それがそれほど遠くないのでは?とどこかで思い始めている自分がイヤだった。最近はそんな感じだった。
 天邪鬼で、みんなが好き!にはたいてい食指が動かないタイプの相方にとっても、イチローは別格で・・・。イチローが若かったころは、プレイを認めながらも、インタビューでは「言ってることがわかんない」といつも苦笑いしていた。
 たくさん、ドキドキをもらった。かっこよくヒットを飛ばしているときはもちろん爽快だったけれど、今いちばん覚えているのはマーリンズ時代。
 あの頃、遅めの朝食をとるときに仕事場でメジャーの野球LIVEを見ることがあって、外野の4番手だったイチローの登場を、「今日は出てる? 先発?」「じゃ、代打かな」と言いながら楽しみにしていた。打てないときも活躍するときも、イチローの表情や所作は少しも変わらず、いつも静かな顔で全力疾走だった。
 でも試合に勝ったときやチームメイトがHRを打ったりすると、満面の笑みでダッグアウトから飛び出してくる。若いときにはなかった、懐の深さに、なんだかこちらまで誇らしくなるような。
 そして、何より好きだったのは、ベースランニングのフォルム、守備のときの敏捷で美しい身体の動き。それは引退するまで、変わらずに美しいままだった。
 いくつもの魔術をみせてもらった。忍者みたいにくるくる回ってセーフを勝ち取ったバックホーム、盗塁でベースに入った瞬間に涼しい顔で立ち上がるときの小気味よさ。

 「ほんとうに50までやれるかと思ってた」
 相方がボソッと。
 衰えたものがあるとしたら、それはイチローの不断の努力では補えない何かだったのだろう。
 「どれくらい頑張ったかは、人とは比べられない。常に自分の限界を少しだけ越える努力を続ける。そうすればすごい自分が見えてくる」
 エネルギーのあるうちに頑張ること、と言ってたっけ。
 私にだって少しくらいはエネルギー残っているし、それなりにやっていこうかな、と少しだけ前向きになれる。
 これからゆっくり思い出そう。私には長い長い28年だ。
 
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190322-00010000-wordleafs-base
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190322-00010005-wordleafs-base&p=1



 松井氏とイチローが高校の頃に出会っていた、というのは、ものすごい確率の奇跡かもしれない、と思ったものだ。
 https://www.hochi.co.jp/baseball/mlb/20190322-OHT1T50331.html

 そういえば、松井氏の引退のときも、こんなことを書いていたっけ。
 https://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/ad15c5765c8b21ca4c9ce91c59637011

 
 松坂投手との攻防は、いくつもの場面を産み出した。
 「永遠のライバル」か。
 https://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20190322-OHT1T50171.html


 そして、マーリンズ時代の仲間たち。
 それぞれが別の球団に行ってしまって、マーリンズはすっかり知らない選手ばかりになってしまったけれど、優れた選手だった彼らが別のステージで活躍しているのを知るのはうれしかった、
 https://full-count.jp/2019/03/22/post325260/2/


 一ファンの勝手な願いだけど、つまらない騒ぎに巻き込まれることなく、イチローらしい、イチローにふさわしい?道を進んでくれることを祈るばかり。
 楽しい誇らしい時間に、感謝の思いばかりが揺れている。 


 引退会見。ゆっくり読もう。
 https://dot.asahi.com/dot/2019032200005.html?page=1
 https://dot.asahi.com/dot/2019032200008.html?page=1

球団応援歌まで・・・「野球のロックで漫遊記」

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2019.3.24 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/

 

 

 第一声は、「3月も最終週。鼻炎とか大丈夫?」でした(笑)。
 ハイ、ちょっときてますけど、まあまあ大丈夫です(と、一応答えておこう)。

 「それとは全然関係ないこと」で、最近気になっていることがあるとか。
 スーパーやドンキで延々と流れている曲・・・。ZO-3で結構長めに教えてくれたけど、聞いたことあるような気もする。
 これって、呼び込みくんという機械で、人が近づいたりするとセンサーが働いて、こんな音楽を流すらしい。
 たしかにネットではかなり話題になっていて、笑える。
 (そうそう、私がたまに行くスーパーに置かれているロボットくんは、近づくと、
 「ちょっとそこのお姉さん、ボクと遊びませんか」
 とか、
 「ボクをいじめないで。また入院しちゃうから」
 などと言って、私とドキッとさせてくれる。)

 さてさて、本日のテーマは、「野球のロックで漫遊記」。
 草野「直球、カーブ、牽制球まで投げてみせます」



 オンエア曲
 01 オケラ(スピッツ)
 02 Sunny Day Sunday(センチメンタル・バス)
 03 Wild Thing(X)
 04 BASEBALL KID'S ROCK(浜田省吾)
 05 ダイヤモンドの鷹(竜童組)
 06 SKY(MEGA STOPPER)
 07 Sugar!!(フジファブリック)
 08 We Are the Champions / 伝説のチャンピオン(Queen)
 09 白いボールのファンタジー(トランザム)



 漫遊前の一曲は、スピッツで「オケラ」(2009年、35thシングル「君は太陽」のカップリング/2012年、アルバム『おるたな』)。
 シングルのカップリングには、時として「裏スピッツ?」なるものが潜んでいたりするから、シングルリリースの楽しみは侮れないのだ。
 たしかに「エグすぎるスライダー 打ち返す」とか言ってるし。
 草野「これは新垣渚投手のスライダーをイメージした」
 なるほど。ネットで検索すると、新垣投手の全盛期の動画を山ほど見られる。
 漫遊前の一曲は、「3連敗のち3連勝して 街が光る♪」の「さわって・変わって」かな? タイトルと「名もない変化球 意地でも打ち返そう♪」から「テータム・オニール」(言わずと知れた映画『がんばれベアーズ』)かな?とか思っていました。外れたー(笑)。
 「テータム・オニール」は、ピンクレディーの「サウスポー」みたいに、恋の駆け引きをピッチャーとバッターになぞらえた・・・とか、リリース時に語っていましたね。かわいい歌だ。

 最初の曲は、「ミレニアムの頃にヒットした」センチメンタル・バスの「Sunny Day Sunday」(1999年、4thシングル)。
 草野「野球と言えばこの曲かな、と思い、選んでみました」
 たしかに、春というより夏のイメージ。大好きな男の子と草野球と炎天下の夏の午後のイメージ。
 草野「ギターの音がカッコいい。最近は甲子園のブラバンが演奏しているのをよく聴く。ポカリのCMの印象も強いかな。盛り上がる曲ですね」

 次は、アメリカのバンドXの「Wild Thing」(1984年、7thシングル)。
 1989年の映画『メジャーリーグ』で使われていた曲。日本でもメジャーリーグの試合のニュースのBGMなどで使われている「お馴染みの曲」。
 このシーンで流れて、で、メジャーリーグのクローサー登場で使われるようになったというわけね。
 Wild Thing - Major League

 草野「メジャーリーグも始まりますし、大谷選手、菊池雄星くん、去年活躍した平野投手などが気になりますけど」

 そして、次は、浜田省吾さんの「BASEBALL KID'S ROCK」(1990年、13thアルバム『誰がために鐘は鳴る』)。
 スピッツが浜田省吾氏の事務所に入って、彼のライブを初めて見たとき、ステージ上でバンドメンバーと寸劇で野球を始めたという。それがとても楽しそうで記憶に残っていると(「ライブで寸劇やるのはどう?」と言ってメンバーを戸惑わせているのは、ここからきてるの?)。
 そのときの楽曲が、この「BASEBALL KID'S ROCK」だそうだ。
 骨太のギターの音と、ボーカルの力強さが、ああ、浜田省吾だ~。この人は音楽への取り組み方だけでも、ロックだーと感じさせますよね。
 これは広島カープの高橋義彦選手をイメージして作られた曲だそうだ。
 全盛期をとっくに過ぎたベテランの悲哀が実写的な言葉で綴られる一方で、サビでの「意味などないのさ ただ好きなだけ いつまでたっても ただのBaseball Kid♪」が底抜けに明るくて能天気でいい!

 次は「今回いちばんのレアな音源かも?」という、竜童組の「ダイヤモンドの鷹」(1989年、4thシングル)。
 草野くんはホークスファンということで所有していたCDをもってこなくてはならないかな?と思っていたら、「局に(音源が)あったんですね~」。
 作詞・阿久悠、作曲・宇崎竜童・・・。
 今のホークスの応援歌(ZO-3で「いざ行け~♪」を披露したあとで。
 「ダイヤモンドの鷹」はダイエーホークスの公式応援歌。ただ、大勢の人がsong alongするには難しくて盛り上がりに欠けていたのか、イマイチ浸透しなかった「悲運の応援歌」だそうだ。ソフトバンクホークスになってからは忘れられた存在。

 すごい! 次も球団の公式応援歌、MEGA STOPPERで「SKY」。
 草野「12球団の応援歌をツルっと聴いてみて、ロックだったのがバファローズの『SKY』」
 少し前までは、ファイターズの応援歌もロックっぽいかなと思っていたそうだけど(ZO-3で)、今はあまり聞かれなくなったらしい。
 「(『SKY』は)ちゃんとバンドサウンドの曲になっている」と。
 草野「MEGA STOPPERのボーカルのDOMIさんは文春オンラインで野球をコラムを書いているそうです」
 ネットで見ると、いろんな球団の応援歌や選手個々の応援歌が聴けて、なかなかおもしろい。
 ベイスターズの曲もちょこっとやってくれて、「いい曲だけど・・・、ロックかな?」、そして松崎しげるが歌うライオンズの「ミラクル元年」をずっと「ミラクル顔面」だと思っていたというエピソードも。
地平を駈ける獅子を見た

 ホントだ、「顔面」って聴こえる(笑)。

 そして次は、フジファブリックで「Sugar!!」(2009年、11thシングル)。
 2009年WBCのテーマ曲。
 「Sugar!!」は、2009年のWBCで大好きな城島選手が活躍したこと、フジファブリックの志村くんが亡くなる少し前の曲だったこと、そして彼らとのコラボでこの曲を歌ったこと、などで、草野くんにとって思い出の曲だそうだ。
 (そういえば、2008年の「ロックロックこんにちは」では、「若者のすべて」をコラボしていましたね。志村くんがいた頃のフジファブリックと。)
 曲終わりで、「いやあ、この曲、盛り上がります」。気持ちいい!

 最後は、「締めにふさわしい曲をもってきました!」、Queenの「伝説のチャンピオン」。
 草野「福岡のヤフードームで試合のあとで流れるので、個人的には、試合のエンドロールみたいになっています」



 メッセージコーナーは「福岡から上京するとき、寂しさとワクワク、どちらだった?」
 草野「ワクワクが強かったですね、東京への憧れもあったし」
 上京したばかりの頃は、豚骨ラーメン食べたいな、きれいな海が見たいな・・・などの思いはあったけれど、ホームシックにはならなかったそうです。
 草野「でも外国ならどうだろう。ホームシックにかかるかもしれないな」
 でも、外国に住みたいなという思いもあるそうで、「気持ちは若いから、ロンドンとかニューヨークとか都会がいいのかな」。


 最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 ZO-3で弾いてくれたのは、「晴れの日はプカプカプー」?
 今日は、トランザムの「白いボールのファンタジー」(1978年、12thシングル)。
 2004年に世間を騒がした球界再編問題。
 草野「パリーグを4チームにしようという、選手やファンを無視した形で進められていた動き」
 危機感をもった彼は球界再編問題のシンポジウムにも参加したそうで(マジだったのですね)、そのときの衣笠氏の言葉に感銘を受けたこと、忘れていないみたいだ。
 この楽曲は、パリーグの公式テーマ曲(「パシフィック・リーグの連盟公認テーマソング」というらしい)で、「今でも、聴くと胸が熱くなる」と。



 最後に、
 草野「前にも話したんですけど、オマリーさんの歌う『六甲おろし』のCDを持っているんですけど、これをいつかかけることがあるのでしょうか!」
 これ聴くと、いつもほっこりするんだけど、草野くんが番組でかけるまでは聴きたくない!という方はクリックしないでくださいね。
六甲おろし オマリー


 さてさて、来週は「北海道のロックバンドで漫遊記」だそうです。
 朝の連続テレビ小説『なつぞら』を記念して?
 調べてみたら、1時間では紹介しきれないくらいたくさんの「ステキなバンド」があったそうで、「独断でセレクトする」と。
楽しみです!


 そして、一日遅れてしまったけれど、スピッツ、メジャーデビュー28年!
 29年目に突入ということですね。
 頑固に、でも適度に流れに沿って、ここまで長い道のり。
 「まだまだこれから」という空気をいつも届けてくれて、ファンとしては、それがなによりうれしい。
 こちらも、“まだまだこれから”の気持ちで、歩いていきたいもんです。

「優しいあの子」と「悪役」だぞ!!

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2019.04.01(月)


★「悪役」だぞ!
 エゴサするな!(笑)と言ってしまおう。
 ドーンを構えていてくれ。

 今日から始まる連続テレビ小説『なつぞら』を見ました。
 かわいいアニメーションのオープニング、千葉すずさんは美しい・・・、そして子役のいじらしさ。
 主題歌が大方好評なのは、ファンとしてはうれしい限り。
 https://www.cinematoday.jp/news/N0107842

 岩井勇気さんや北村真平アナも。
 https://twitter.com/iwaiyu_ki/status/1112521052880437248?s=11
 https://twitter.com/kitamura_sp/status/1112508620350984193?s=11

 たぶん好みの問題で、うわっ、好き!となる曲調ではないけれど、じわじわきてほしい、私の中に。
 遠方にいる相方から、「爽やかすぎるんじゃないの~? スピッツ=爽やか、ってどんどんいっちゃうよ。爽やかなだけじゃない!って言い続けても効果ないかも」と、からかい気味のLINE。
 いいのよ、いいのよ、スピッツはオファーにはちゃんと応えた楽曲を提供する大人なバンドなんだから。
 6月19日のシングルリリース情報では、「優しいあの子」のカップリングが「悪役」だぞ!
 「優しいあの子」と「悪役」が1枚のCDにおさまるというところで、ちゃんとバランスを保たせてくれる。
 だから、このバンドのファンはやめられないんだよなあ。

 そうそう、新しいアーティスト写真、4人ともカッコいいですね。
 珍しく、ちょっと見入ってしまった・・・。



★ ショーケン
 https://www.sankei.com/entertainments/news/190328/ent1903280005-n1.html
 ドラマの見ているとき(『相棒』だったか?)速報が流れて、そのあとドラマの筋が全く入ってこなかった。
 こういうこと言うと不謹慎と言われそうだけど、大麻所持で逮捕されたときの表情、後にも先にもあんなかっこいいシーンはドラマでも見たことなかった。
 代表作はいろいろ言われるけれど、私には、ドラマは『傷だらけの天使』と『君は海を見たか』、映画は『青春の蹉跌』と『股旅』。
 ナイフのようにとがった表情も忘れられないけれど、『君は海を見たか』の父親の深い悲しみや戸惑いのしぐさももう一度見てみたくなる。
 いつもドキドキしながら追っている感じはあったけれど、昨年の最後のドラマ『不惑のスクラム』は、うまく言えないけれど、少しショックだった。ショーケンもここまで来ちゃうのか、という後戻りできない時間の残酷さ(よかったんですけどね)。
 昨年たまたまBSで再放送していた『課長さんの厄年』は力の抜けたドラマで、こういう演技のしていたんだなと。

 病を隠して、あっという間に逝ってしまったのも、イメージどおりかもしれないけれど、もっとあくせくしてほしかったなと、今さらながら思います。
 倉本聰氏のコメント。
 https://dot.asahi.com/wa/2019033100009.html?page=1



★ 同時にCM?
 宮本さんは日本酒。
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000043227.html

 吉井さんhttps://www.nhk.or.jp/special/plus/videos/20190329/index.htmlはビールテイストの強炭酸飲料(なんじゃ?)。
 https://rockinon.com/news/detail/185010

 偶然でしょうけど、同時にドキドキさせないでほしい。
 それぞれの持ち味が生かされていて・・・、早く画面で見たい!



★ ユニコーン結成100年?
 彼ららしい数え方で「100年」(笑)。
 http://www.unicorn.jp/special/100th/

 草野マサムネのお祝いメッセージもあります。
 http://www.unicorn.jp/special/100th/comment/



★ イチロー「最後の闘い」
 https://www.nhk.or.jp/special/plus/videos/20190329/index.html
 目を潤ませて語る表情に見入ってしまった。
 彼のトレーニング風景、一般の人との交流、そして川崎宗則氏も訪れていたこの冬の試行錯誤のようす。
 目覚ましい活躍のプレイは何度見ても飽きないけれど、その陰にあって我々には見せなかった長い時間を想像すると(想像をこえる日々なんだろうし、想像できるなんてこっちの勝手な思い込みにすぎないんだとわかっているけど)、胸が熱くなるのはなんでなんだろう。

 そして、胸がいっぱいになるついでに、この記事。
 https://full-count.jp/2019/03/29/post330213/


 
                              



 『なつぞら』を見ながら朝食を食べて、そのあと出かけるしたくをしながらワイドショーをチラチラ見ていたら、元号の話題で大騒ぎで、正直、気持ちがついていかずに、この国の流れから大きくずれている自分を再確認。
 どっちにしたって11時過ぎには発表されるというのに、ここまで来てまだ「予想」しているノー天気さ(いいのか、こんなことで?)、どんなふうに発表の儀式に至るかを微に入り細に亘り報道する番組。
 新しい元号が話題になるのはわかるけど、これは異常じゃないか?と思ってでかけたんだけど、どうなんでしょうか?
 お祭り?

 大きく昭和とは? とか、平成ってどんな時代? と問われても、そんな分析力もないし、私にはせいぜい西暦の10年ごとの区分けがいちばんわかりやすい。
 70年代とか90年代とか、ね。頭の中に、なが~い年表みたいな紙ができあがっていて、年代ごとに色がついている。昭和や平成では区別されていないんだなあ。

 私は踊らされない・・・と思っていたら、相方からLINEがきて、「新元号が話題にのぼらない我々ってどうなの?」と(笑)。

北のバンドで漫遊記・・・「北海道、行きたいなあ」と、これはワタシ

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2019.3.31 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/



 最近はやりのBluetoothのスピーカーやヘッドホンのお話。
 草野「オレもよく使っているけど、充電がめんどくないですか?」
 それで調べてみたら、ソーラーパワーのヘッドホンとかが出ているそうで、「夏になったらためしてみようか」と。
 そのうち、テクノロジーの発達で充電レスの製品がでてこないものか、と。「無理かな」

 さてさて、今回は「北海道のロックバンドで漫遊記」。
 『不便な便利屋』『なつぞら』・・・と、「なぜか北海道を舞台にしたドラマと縁があるスピッツ」。
 北海道は、昔から出身ミュージシャンが多いんだそうだ。北島三郎~松山千春~中島みゆき~玉置浩二~吉田美和さんら。ああ、ホントだ。
 ロックカテゴリーで、「北海道出身というより、北海道を拠点にして活動したことがあるバンド」、という括りでセレクトしたそうだ。


 オンエア曲
 01 雪風(スピッツ)
 02 新宝島(サカナクション)
 03 HONEY DANCE II(KENZI)
 04 グロリアス(GLAY)
 05 2月/ february(bloodthirsty butchers)
 06 バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 with Aimer(Galileo Galilei)
 07 アニー(ズーカラデル)
 08 メロディ(Sleepy.ab)



 漫遊前の一曲は、スピッツで「雪風」(20015年、40thシングル。最初はデジタル配信。2016年、アルバム『醒めない』)。
 ドラマ『不便な便利屋』のオープニングテーマ。
 優しい歌詞なんだけれど、雪のテーマの中でエイを海で泳がせちゃったり、「無敵の微笑み」とか、果ては「これでいいかな? ダメって言うかな?」なんて問いかけられたり。いろいろ味わえる豊かな曲だ。

 最初の曲は、サカナクションの「新宝島」(1999年、4thシングル)。
 草野「ここ最近、北海道出身のバンドといって思い浮かぶのは、サカナクションかな、オレ的にはね」
 スマホのSiriのCMで「サカナクション流して」というのがあったけれど、あれ、草野くんのまわりでも流行ってて、流行語になっていたとか。
 あ、これだ!
 Apple - iPhone 4S TV CM - globe 日本語

 Siriか~。あんまり使わないなあ(笑)。
 草野「『新宝島』は曲もすばらしいんだけど、PVがよくて」
 繰り返し見たくなる中毒性があるとかで、自分の中にしっかり沁みついたことから、とうとうスピッツでカバーしちゃって・・・。
 夏のイベントで大盛り上がりというメッセージをたくさんいただいたけれど、私は残念ながら・・・。
 草野「あんなにお客さんに喜んでもらえると思わなかった。サカナクション、ありがとうって感じで、ホントに人気があるんだなと改めて思いました」
サカナクション / 新宝島 -BEST ALBUM「魚図鑑」(3/28release)-

 個人的なことですが、2009年のアジカンのイベント『NANO MUGEN FES.』で初々しい、でも何かを予感させるサカナクションに出会っているんです(ココ)。
 ちなみにツレは息子で、あれからしっかりサカナクション追いかけています。
 それから9年の時が流れて、昨春の『VIVA LA ROCK』では、完全に圧倒されてしまった。「宗教か?」とか書いてる(笑)(ココ)。

 次は、KENZIの「HONEY DANCE II」(1986年、ミニアルバム『奴をマークしろ』)。
 八田ケンジ率いる結成35年のレジェンドバンド、KENZI & THE TRIPS(「ケントリ」)。
 草野くんが上京したころにインディーズロック界隈で人気だったのはLAUGHIN’ NOSE、THE WILLARD、有頂天などのバンドで、その次のウェーブといえるのが、THE BLUE HEARTSとこのケントリだそうだ。
 草野「のちに上田ケンジさんと(佐藤)シンイチロウさんはthe pillowsのオリジナルメンバーになるわけです」
 「HONEY DANCE II」はKENZI名義の楽曲で、昔スピッツもカバーしたことが。
 草野「田村がボーカルだったという、非常にレアな・・・。あのテープ、残ってるのかな?」
 彼曰く、「ご機嫌な曲です」。
 声といい、走る感じといい、たしかに「ご機嫌な曲」かも。

 次は、「超メジャーなバンド」、GLAYの「グロリアス」(1996年、2ndアルバム『BEAT out!』)。
 1988年、函館で結成された「国民的バンド」。
 両バンドがまだ駆け出しの頃、ジュディマリのライブの打ち上げでTAKURO & JIROに会って、少し話した記憶があるそうだ(草野「ジュディマリはYUKIちゃんも函館だよね」)。
 その後、GLAYが大ブレイクした年のクリスマスイブ、たまたまツアー中だったスピッツメンバーは4人でカラオケに行って、GLAYの曲を歌いまくった思い出もあるとか。ほほえましいですな。
 「グロリアス」、懐かしい・・・。もう20年以上前なのか・・・。魅力的な声だなぁ。
 草野「『インディゴ地平線』をリリースした頃のツアーを思い出しますね、若かった頃の。非常に懐かしい気持ちになりました」

 次は、留萌出身のバンド、bloodthirsty butchersの「2月/ february」(1996年、『cocorono』)。
 とあるイベントで、ボーカルの吉村秀樹さんから褒めてもらったことがあるそうで、「この人に褒められたらうれしい、という方だったので、とてもよく覚えている」と。
 (ずっと年上の方だと思っていたんだけれど、スピッツと同世代なんですねえ(笑))。
 2013年に亡くなられたときは、「すごくびっくりしてショックだった」。
 この曲は、「雪はやんでいるけれど曇って寒い日という雰囲気の曲で、吉村さんの歌が胸をぐりぐりする。寒いところ出身の人がつくったロックナンバーという感じ」と。
 私としては、この衝撃的なバンド名と吉村さんの声のギャップにおもしろさを感じた当時を思い出してしまいました。リリシズムあふれる歌詞・・・。生涯、「少年」だったのかな。
 遺作となったアルバム『青春(youth)』収録の「デストロイヤー」のPV。吉村さんもひさ子さんもカッコいい。
bloodthirsty butchers / デストロイヤー Music Video (監督:川口潤)

 次は、2007年結成の稚内出身のバンド、Galileo Galileiの「バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 with Aimer」(2014年、3thミニアルバム『See More Glass』)。
 すでに解散したバンドだそうだけど、草野くんは「解散してから聴いたバンド。もっと早く知っていればよかったなと後悔」と。
 草野「バンド名から理系バンドかと思っていた。スコットランドのバンドを思わせるような温かみとひんやり感が共存している気持ちいいサウンド」
 これは「声がステキな女性シンガーAimerさんとコラボした曲」だそうです。
 草野「Aimerさんの声とバンドのサウンドのマッチングがすばらしい」
 なお、バンドメンバーは、その後、Bird Bear Hare and Fishという新バンドを立ち上げて活動中だそうで、「こちらも注目ですね」と。
 彼らの出身地、稚内は草野くんも好きでプライベートでも何度か訪れているそうで、「東京から直行行けてあの雰囲気を味わえるというのはステキですね。いろいろリセットできる」。
 道北の雰囲気が好きだそうで、「トビウオ」の歌詞「波照間から稚内」にもあるように、「国内にいるのに遠くに来た感を味わえるステキな街」と。
 (マネするわけではないけれど(笑)、私も好きな街。20代の頃から、最後は6年前かな?)

 そして最後は、ズーカラデルの「アニー」(2017年、ミニアルバム『リブ・フォーエバー』)。 
 昨年暮れに「2018年に気になった曲で漫遊記」で彼らの新曲をかけていました(ココ)。
 動画サイトで若手バンドの動画を探して見るのが趣味みたいなもの、という草野くん。
 そこで、ズーカラデルの「アニー」を聴いたときに、「あ、これ、見つけたかも」と思ったそうだ。
 「アニー」はいいです!! 昨年の「新木場サンセット」で聴いてハマりました(ココ)。
 草野「新しい感じもありつつ、おじさんの耳にも心地よいロック。ギターの音とかフレージングが好きです」
 

 北海道のバンドと言えば、怒髪天、ゴーバンズもかけたかったな、と。
 また、eastern youthは近々、別の特集でかける予定になっているらしい。
 草野「あとで、あの人もいたじゃん、とかありそうだけど、1時間の番組ということで、ご容赦ください」



 そして最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 今回は札幌で結成されたバンド、Sleepy.abの「メロディ」(2006年、3rdアルバム『palette』)。
 何度かイベントで一緒になっていて、「独特の世界を作り上げているバンド。これは、冬に宗谷本線の車窓から眺めながら聴いたらいいんじゃないか。ひんやり感とドリーミーな感じが絶妙」
 草野「もっともっと聴いてほしいという曲たちを奏でているバンドです」
 2010年の「新木場サンセット」で初めて聴いて(ココ)、このときはセットリスト全曲はわからなかったんだけれど、あのあと聴くようになって、「メリーゴーランド/君と背景/ドレミ/メロディ/ねむろ」だったことが判明。
 (私にとって、ズーカラデルと同様に、スピッツの夏のイベントで出会って好きになったバンドの1つです)
 サウンドも北海道っぽいなあと感じて、「どんな人の影響を受けているの?」と尋ねたら、「玉置浩二さん」と返ってきて、「ああ、なるほどなあ」と思った、とか
 6月には、6年ぶりに彼らの東京でのライブが予定されているそうだ。



 来週のテーマは「クセになるおもしろソングで漫遊記 Part 2」。
 前回(ココ)好評だったので、第二弾!ということらしい。
 草野「前回はジャンルがばらけたので、今度はロックっぽい曲をセレクトしてみます」 
 たしかに・・・。前回はふなっしーも流れたしね(笑)。




 そうそう、わが家の近くの桜は、寒さのせいで動きをやめたみたいで、五分咲きから七分咲きで躊躇している。
 ちょっとここを留守にするけれど、帰ってくるまで待っててくれるかな?
 線路わきの面に咲く桜たち。
 今年はゆっくり桜並木の下を歩く時間をもてないかもしれないけれど、でも季節の行ったり来たりをちゃんと受け止めて、感じて暮らしていよう。

 

「小林くん」・・・!

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2019.04.07(日)



■三度目の “No.”
 https://hochi.news/articles/20190405-OHT1T50307.html
 「人生の幕を下ろした時に頂けるよう励みます」は、もう打診しないでください、ということだと思う。
 彼自身かあるいは周囲のスタッフが、失礼にならないように最大限の配慮をしつつ言葉を選んで断ったわけで、もう国民栄誉賞のことで煩わせてはいけない・・・。
 興味がないのか、政治がらみのショーの舞台に上がる気はないのか、権威の匂いのするものは避ける主義なのか・・・。
 イチローが国民栄誉賞を断った理由は、凡人の私にはわからないけれど、でも「イチローらしい」と勝手に受け止めて、なんとも清々しい気持ち。
 そんな賞がなくても、彼がヒーローであることは疑いようのない事実だと、多くの人が知っている。


■ 夜明けの「スパイダー」
 サカナクションファンのikkaさんからの情報。
 8月17日の“NF in MIDNIGHT SONIC”に出演するサカナクション。
 7日の幕張メッセでのライブ中のMCで、山口一郎氏が、 
 「スピッツを呼びたい! 夜明けに『スパイダー』を聴きたくない?」
 と言ったとか。
 スピッツを呼びたいのか、彼らが「スパイダー」をカバーしたいということなのか、不明なのですが。
 そこまで「スパイダー」が好きなのか??(笑)


■「小林くん」
 https://www.tv-asahi.co.jp/akechi/#/?category=drama
 https://natalie.mu/eiga/news/318770
 
 私の中の明智小五郎のイメージを一新したドラマ「名探偵 明智小五郎」。
 ギャグもスピード感も、脇を固める面々の騒々しさも、すべて楽しかった!
 最後に、小林捜査官を「小林くん」と呼んだ明智小五郎さん。
 これはもう、シリーズ化、間違いないでしょう。

 その昔、少年探偵団の小林少年に憧れて、ランドセルに手作りの「探偵グッズ」をしのばせていた、あの頃の胸の高鳴りを思い出す。



                              



 人間は年齢を重ねると、どんどん頑固になるのか。
 人の話を聞いても、耳から入ってはこなくなるのか。
 とりあえず受け止めて、検討して、取捨選択する能力が衰えていくのか。

 悲しいかな、そんな波の中を右往左往して、どうにか4月にたどり着いた。
 年をとっていくなかで、どのあたりまで、私たちは柔らかく、許容できる範囲を広く保って生きていけるんだろう。
 自分の行動や心の動きを顧みつつも、あんなふうになりたくない、と不遜なことを言いながら、私は年をとっていく。
 ヤなやつだとわかっているけれど、これが処世術になりつつある悲しさ・・・。

一年後くらいに、「おもしろソング」のストックをまた聴かせてもらえそう~「ロック大陸漫遊記」

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2019.4.7 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 草野「新生活スタートでも、変えたくないものってあるよね」
 彼にとって、人生は枕さがしの旅?(以前にMステで、798円の枕が今のところいちばん!とか言ってましたよね)
 北海道の某大手家具チェーン店の枕、オーダーするタイプの枕・・・、そしてたどり着いたのがスウェーデンの某大手家具メーカーの「横向きで寝る人用の枕」。
 これは低反発で最高の寝心地だったそうで、最近ヘタってきたので購入しようとしたら廃番になっていたとか。
 草野「横向きで寝る人用って、需要ないんでしょうか。またこの春から、枕さがしの旅が始まります」
 ((笑)私事ですが、上向きで寝るタイプで高反発好きな私は、いろいろ試した結果、もみ殻枕が気に入って、休みのたびの天日干しを欠かさずに使っております。余計なことでした!)

 今回のテーマは約1年ぶりに「クセになる面白ソングで漫遊記」のパート2。
 前回はそうでもなかったので、今回は「なるべくロックなものをセレクト」したそうだ。
 ちなみに、Part 1 はココ
 草野「一度聴いたら、しばらくしてまた聴きたくなる、そんなおもしろソングの大陸に、1年ぶりに再上陸!」


 オンエア曲
 01 トゲトゲの木(スピッツ)
 02 遺憾に存じます(ハナ肇とクレージー・キャッツ)
 03 青森ロック大臣(人間椅子)
 04 So Said Kayo(The Hit Parade)
 05 ふやけた■■(ヒカシュー)
 06 スナッキーで踊ろう(海道はじめ)
 07 デタラメ マザコン チェリーボーイ(金玉ガールズ)
 08 ナントカナルシング(ふなっしー)
 09 レッド de ハッスル(大西ユカリと新世界)



 漫遊前の一曲は、スピッツで「トゲトゲの木」(1989年、インディーズ盤『ヒバリのこころ』。1999年、『花鳥風月』)。
 草野「これは意図したおもしろさではなく、若い声を聴いて、自分で笑ってしまったというおかしさ。草野マサムネ、まだ21か22の頃の声です」
 フムフム、泣けるくらい若い声です。こんな頼りなげな声のボーカルを中心としたバンドが、30年以上も続くなんてね。やっぱり奇跡?

 最初の曲は、ハナ肇とクレージー・キャッツで「遺憾に存じます」(1965年、14thシングル)。
 草野「昭和のおもしろソングといえば、この方たち。昭和芸能界の大スターのいわゆる『出落ちソング』」
 この曲は、結成10周年記念映画『大冒険』の挿入歌としてヒット。
 草野「出だしの『抱きしめたい』のイントロ。ビートルズへのオマージュで8割方この曲を聴いてしまったと言ってもいいと個人的には思います」
 誰でも知っている「抱きしめたい」のイントロ。「抱きしめたい」のリリースが1963年なのだから、当時のインパクトは今とは比較できないでしょうね。
 「クレイジーの中では、比較的ロックテイスト強めではないですかね」と。
 昭和のコメディアンは彼らをはじめドリフターズなども優れたバンドマンで(ドリフはビートルズの武道館公演でのフロントアクト)、「そういう意味ではレジェンドだな」と。
 この曲は寺内タケシのバンドが演奏しているという話もあるとか。
 ちなみに、映画の主題歌はこれらしい。
 大冒険マーチ(ハナ肇とクレージーキャッツ)


 次は、人間いすの「青森ロック大臣」(1993年、4thアルバム『羅生門』)。
 人間椅子は青森出身のスリーピースバンド。イカ天でも活躍した独特の世界観と「すごいテクニック」をもったバンド。
 この曲は彼らの初期の曲だそうで、「同じ青森出身の寺山修司さんの映画『田園に死す』の恐山の映像にリンクする。おもしろソングと言っては申し訳ないくらいカッコいい曲」と。
 映画『田園に死す』は大好きな作品だそうだ。
 (寺山修司氏は若い頃、精神的には追っかけだったくらいの作家なので、ここで名前をきいて、ちょっと衝撃・・・)
 まじめな社会風刺も入っているが、サビで「あおも~り あおも~り♪」(ZO-3で)と繰り返すところがクセになって何度も聴きたくなってしまうそうだ。
 アルバムのタイトルを並べただけで、土着性の匂いをプンプンさせた日本的な文化のテーマが垣間見れて、「独自の世界観」に納得してしまうくらい。
人間椅子「なまはげ」(NINGEN ISU ”NAMAHAGE”)

 もちろんバリバリの現役だし、ライブも精力的に続けている。迫力スゴイ!
 呪われそう・・・。

 次は洋楽から、The Hit Paradeの「So Said Kayo」(1993年、3rdアルバム『Light Music』)。
 1980年代前半からロンドンを中心に活動する、「渋谷系に入れられるようなオシャレな人たち」。
 この曲は、日本人の女性カヨさんに向けたラブソングだとか。
 サビで日本語の喋りが入っているそうで、はじめて部屋で一人で聴いたときは一瞬、「心霊現象?」と思ったとか。でもその喋りがおもしろくて、また聴きたくなってしまう「中毒性のある曲」だそうだ。
 たしかにアレンジはおしゃれな感じで、急に聴こえてくる「け~よ~ け~よ~♪」(ZO-3で)や、内容も日本語もごくごく普通の、なんのひねりもない女の子の独白も、ある意味、不思議。

 次は、ヒカシューの「ふやけた■■」(1980年、2ndアルバム『夏』)。
 巻上公一の「独特の歌唱スタイルで有名」。
 草野少年が中一の頃、YMO、Plasticsと並んで「テクノポップ御三家」の1つだった(クラスではヒカシューブームがあったとか)。なかでもヒカシューは歌詞が独特で中学生には意味不明で、「でもそれがおもしろくて、コミックバンドみたいな感覚で聴いていた」と。
 「マスク」をかけようかと思ったそうだが(ZO-3で)、リズムが打ち込みだったそうで、それに匹敵する楽曲「ふやけた■■」を、と。
 草野「■■の部分は、ホニャララということにしておきます。おもしろソングって言っていいのかな??」
 この「20世紀の終わりに」のPVがなぜか懐かしい・・・。
PV 20世紀の終りに (1996年バージョン)


 メッセージコーナー。
 軽音部でボーカルを担当している男子、「MCが緊張する。どうしたらいい?」
 同じ緊張者同士として、「えらそうなことは言えないんだけど」という前置きで、
 草野「長年の経験から言うと、アドリブに頼らない。前々からノートでできるだけ細かく台本を書いておく」
 結果的に台本とは異なるMCになることもあるけれど、あらかじめ喋ることが決まっているというのは安心感につながるそうだ。心構えも違ってくるし緊張も弱まる。(わかるような気がする)
 「MCノートを準備すること」と。
 ライブ前、スピッツのボーカルとして、いろいろ準備すること、あるんですね。大変だ・・・。

 作詞について。
 イチロー選手が引退会見で、例のTシャツに書かれていた言葉に意味についてきかれたとき、「無粋だ」とはねつけたことについて、スピッツの歌詞も聴く人それぞれに解釈して楽しめるから好きなのであって、「マサムネさんが雑誌などで歌詞を解説しないところが好き」というメッセージ。
 「誤解してなんぼ」というふうに思っているので、解釈はご自由に、と草野くん。だけど、ときどきSNSなどで語られている解釈に、「そこ、ちがうんだよなあ」と思うこともあるらしい(笑)。
 草野「(ほかの作詞家の方はちがうかもしれないけれど、自分にとっての)作詞の作業は、100の言葉を使って伝えたいことを5つとか6つの言葉でまとめようとする作業なので、結果、意味不明になることも多いんだけど、それでいいって割り切って作っている」 なんだか、納得・・・。

 スピッツのライブに行くとき、職場のシフトをかえてもらったりするので、そのお礼に、「スピッツのライブ行ってきました!」的なお菓子のグッズとかあるといいな、というご意見。
 「スピッツのグッズのお菓子、味がイマイチだよなとか言われるとヤなので、味とかにこだわると値段が高くなっちゃうかな。味は二の次でいいんでしょうかね」と(笑)。いやいや、やっぱり美味しいほうが・・・。
 昔、「プリッツ」や「リッツ」などの文字を「スピッツ」に変えてもらって売るのはどう?という話もあったらしい。
 草野「貴重なご意見をありがとうございます!」
 次のツアーで、グッズにお菓子があったりして(笑)。


 次の曲は、「珍曲好きに人には有名な」、海道はじめの「スナッキーで踊ろう」(1968年)。
 プリマハムの新商品スナッキー発売に際してのキャンペーンソング。
 草野「初めて聴いた人はびっくりするかも」
 CMキャンペーンの概念がなかった時代の「初のタイアップソング」。有名歌手に依頼はできなかったので、作曲した船村徹氏のお弟子さんの海道はじめさんが歌ったそうだ。海道さんは現在、東京中野で飲食店を経営する傍ら、地元静岡で民謡教室を主宰している。
 この曲は、「歌謡曲の大巨匠の船村先生がロックな曲をつくって、それを民謡歌手の海道さんが歌っている、という、奇跡のミクスチャーロック」とでも言いましょうか・・・と。当時、スナッキーガールというアイドルグループが企画され、女優 吉沢京子さんもメンバーだったとか。 これ、レコードのジャケットみたいですね。

 

 草野「この曲、カラオケで歌うと難しいんですよ。民謡のスキルが必要なようで」
って、歌うんかい!!

 そして、次は「前回も駆けたかったけど、もれてしまった」、金玉ガールズの「デタラメ マザコン チェリーボーイ」。
 草野「なかなかのバンド名なんですけど、実写版『デトロイト・メタル・シティ』に登場するガールズバンド。このバンド名、一応、放送していいのか確認したんですけど、草野さんが大丈夫なら大丈夫です(笑)、ということでしたので。金玉ガールズ!」
 物語の中では松山ケンイチ扮する根岸君のバンド、デトロイト・メタル・シティのライバルバンドとして登場し、根岸くんのことをディスりまくる。
 この曲は劇中歌で、「セックス・ピストルズへのオマージュも含まれていて、非常にカッコいいです」。
 セックス・ピストルズのアルバム、『勝手にしやがれ!!』の原題『Never Mind the Bollocks』はもともと「『キンタマのことは気にするな』という意味なので、バンド名もここからきていると思われます」と。
 草野「悪趣味で、眉を顰めさせるのがパンクロックなので、まさにパンク!ということで」
 『デトロイト・メタル・シティ』の映画は原作のえげつなさを抑え気味にハートウォーミングは作品になっているので、「興味のある方はぜひ」。

 最後は、「この人・・・というか、この梨(笑)、いってみたいです」、ふなっしーで「ナントカナルシング」(2016年、コンピレーションアルバム『ふなっしー初監修のメタル・コンピレーションアルバム!- フナメタルロック』)
 一昨年あたり、高橋みなみさんのラジオ番組にゲストにでていたふなっしーが発表した新曲。運転中に聴いていた草野くん、「え、これ、放送事故じゃないの」と驚いて、ハンドルをギュっと握ったそうで。
 草野「それまで聴いていたふなっしーの曲は美味しい梨、という感じだったけど、この曲は品種改良される前の野生の梨という感じですかね」(相変わらず、例えがうまい)
 それでいて歌詞は真面目という、「ふなっしーが堪能できる」曲だそうです。
 草野「よく声がつぶれなかったな・・・」


 最後に。草野「今回は、ロック大陸!という感じでお届けできたのではないかと思いますが、いかがでしたでしょうか」
 こういう「おもろい曲たち」は1年くらいの周期でたまるそうなので、Part 3 も期待していていいそうですよ。



 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 今回は、大西ユカリと新世界で「レッド de ハッスル」(2003年、1stシングル)
 「今は亡き近鉄バファローズの応援歌として」前回かけたかったけれど、「おもしろソングの範疇にも入るかな」ということで、ここでのオンエアとなりました、ということ。 
 こんな応援歌、あったんですね~。おもしろい。
 草野「大西ユカリさんは、本当にsoulful & powerfulなシンガーで、聴いていると、小さなことなんてどうでもよくなるような歌声」
 大阪弁のしゃべりもおもしろく、「ウルフルズの『大阪ストラット』に通じるような?」
 ウルフルズ - 大阪ストラット
 

 来週のテーマは「Wishbone Ashで漫遊記」。
 先日の来日公演に出向いたら、ボーカル & ギターのアンディ・パウエルの声が出まくりで、ギターは変わらずうまかったそうで、さっそく特集に取り上げることにした、と。
 ツインギターの元祖、イギリスを代表するバンドの1つ。
 ツインギター好きのワタシが一時聴きまくったバンドなので、楽しみです。



                             



 宮内オーナーのような方が広い心でイチローの行く末を見ていてくれたこと、勝負の世界では稀有なことのように思えて、ほっこりする。
 https://mainichi.jp/articles/20190408/k00/00m/050/211000c


幸せな朝

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2019.04.15(月)



 この春の足踏みのあと、一気に加速して春爛漫!というのも、ちょっと怖い気がするな。
 心臓に悪いので、あくまでゆっくり、ゆっくり、次の曲がり角まで。

■ 幸福感
 昨夜はうれしい夢を見た。
 行ったことのないような明るいカフェ、大きな窓からの陽射しが暖かい。
 ふと見ると、窓際の席に、初めての仕事で知り合って以来の親友と、若い頃から仕事で世話になった男性が向かい合って座っている。
 「そうか、あの二人、結婚するんだ。シニカルなところも頭の回転が速いところも、それでいて聞き上手なところも似ていて、考えたこともなかったけれど似合いの二人かもしれない」
 それでも、バーのカウンターや居酒屋の片隅はぴったりだけど、こんなおしゃれなカフェでデートなんて、おかしいぜ(笑)。
 そう思って笑ったところで目が覚めた。
 あの二人、実際には私を通して2回くらいしか会ったことはないはずだし、それに10年も前に亡くなって、私はもう会うこともできないのだ。
 それでも、目覚めたときの幸福感はなんだ。
 もう出会うことはなくても、どちらもどこかの世界で、昔と同じように自分勝手に生きているかもしれないと思ったら、彼らの人生があのとき終わったわけではないような気がしてきた。
 気持ちのいい朝だ。

 友人からのメール。「令和か・・・。夫は知らないと思うと、なんだかせつなくなる」と。
 メディアの大騒ぎには、私もついていけないよ、と返す。
 静かにひっそりと、お祭りではなく、私たちは私たちのそれぞれの時代を振り返ればいい。
 そうすれば、会えない人たちが少しの時間蘇って、時代はゆっくり動き出すにちがいない。
 


■「真夜中のブルース」
 ドイツ映画『朝な夕なに』より。
 中学生のときだったか、この映画を深夜のテレビで見て、友達の葬儀の場面での演奏に心奪われてしまった。
 映画の内容はあまり覚えていないんだけれど。
 主旋律にすーっと入っていくところのトランペットの音がせつない。
 真夜中のブルース

 そうそう、レイモン・ルフェーブルの「シバの女王」も、聴くたびに胸がきゅっと痛くなる。
 シバの女王 レーモン・ルフェーブル La Reine de Saba

 その曲を聴くと、必ず昔の「あるときのある場所」に戻っていく・・・という音楽が、きっと誰にでもあるだろう。
 ロックが好き! 何と言ってもバンド! と言って憚らない私の心をとらえて離さない、こんな何曲かを、今もずっと心にしまって生きております。



■ あいみょん
 あいみょんのスピッツ愛は深くて熱い。
 昨日の関ジャニの番組で、
 「自分の中に草野さんの血液が0.001%でも流れていてほしい」
 と言っていた、と教えてくれたのは、滋賀ピックさん。
 YouTubeにあがっていた番組のようすを見たら、「醒めない」の歌詞を熱く語っていて、その姿になんだか愛おしくなってしまいました。



■ 東大入学式祝辞
 https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/tokyo-uni
 上野千鶴子さんの言葉には、通り一遍の「あなたたちには期待される未来がある」的な従来の祝辞にはない思いがこめられている、と勝手に感じ入っている。
 人が抱える不安や苦しみややりきれなさを思いやれる心は、生まれつきではなく、日々の経験で身につくものだと信じたい。
 ずっとそう思って生きている。


                              


 熊本地震から3年。
 http://mainichi.jp/articles/20190414/k00/00m/040/118000c
 熊本の果物をネットで購入し続けて、3年・・・。
 こういうときにいつも思うのは、被災された方たちには、ここまでの月日が長かったのか、あっという間だったのか、ということだ。
 2019年ももう4月・・・、早いなあ、なんていう私の思いとはまったく異なる感慨があるのだろうと想像してはみても、なかなか景色が見えてこない、想像力欠如の情けなさです。

カテゴライズしにくいWishbone Ash~「スピッツも見習いたい」

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2019.4.14 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 
    https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 導入は、朝ドラ『なつぞら』の話題から。
 草野「無事にスピッツの曲が流れています」
 曲についてはいろいろな意見が耳に入ってくるんだろうな。
 草野「新曲についての感想は、名前のあるものについては読みますが、匿名の人の意見には惑わされないように。創作するうえで左右されたくないので」

 そういうことで、新曲についてエゴサはしないのに、「さすがに朝ドラ第一回のときは不安になって見てしまった」そうだ。主題歌って、責任感じちゃうのかな。
 おおむね好評でホッとしたそうだけど、批判的なものも参考になりそうなので受け止めたようだ。
 草野「なにしろドラマがおもしろくて、そこに関わらせてもらえているということが、ただただ光栄です!」

 今回のテーマは久々のアーティスト特集、「Wishbone Ashで漫遊記」
 草野「ブリティッシュロックを語るうえで最重要なバンドのひとつ」
 3月の来日ライブ(CLUB CITTA)、行ってきたそうです! 「その熱がさめないうちに、彼らのロック大陸に初上陸」と。
 Wishbone Ashは「ハードロックでもないし、プログレッシブロックでもない。カテゴライズしにくいバンドだけれど、ツインギターとボーカルのハーモニーが気持ちいい。これぞイギリス!といっていいバンドです」と。


 オンエア曲
 01 花の写真(スピッツ)
 02 Blown’Free(Wishbone Ash)
 03 Throw Down the Sword(Wishbone Ash)
 04 Blind Eye(Wishbone Ash)
 05 Silver Shoes(Wishbone Ash)
 06 Reason To Believe(Wishbone Ash)
 07 機械仕掛けのラム(四人囃子)



 漫遊前の一曲は、スピッツで「花の写真」(2009年、36枚目のシングル「つぐみ」のカップリング。アルバム『とげまる』の収録)。
 新曲の「優しいあの子」が解禁になっていないので、「スピッツの中でも似た感じの曲」ということだ。
 優しさがこぼれるような歌詞に慰められることがある、そんな曲だ。
 「優しいあの子」でエゴサしたとき、「『花の写真』に似てね?」という意見もちらほらあったらしいけど、「32年もバンドやってたら、似た曲もあります」と。そうですよね。
 そのうえで、この曲を漫遊前に流しちゃうなんて、ちょっと見直した(笑)。

 最初の曲は、「Blown’Free」(1972年、3rdアルバム『Argus』)。
 日本ではじめてのヒット曲。彼らが世界進出を果たしたアルバムから。
 この曲のリフ(ZO-3で)の響きが気持ちよくて、「今でも手癖のように弾いてる大好きな曲」。

 そして、Wishbone Ashについて。
 1966年に、スティーブ・アプトンとターナー兄弟で母体となるバンドが結成され、その後、キーボードのオーディションに間違ってやってきたギタリストのアンディ・パウエルが加入して、Wishbone Ashが誕生した。
 草野「このアンディさんとのツインギターがその後のバンドの運命を決定づけた」
 今回の来日ライブは、「名盤の誉れ高いアルバム『Argu』の再現ライブ」だったそうだ。
 『Argus』は草野くんの中で、アルバム単位で考えたら、「好きなロックアルバム」5枚の中に入るくらいの存在らしい。
 ほかは、デビッド・ボウイの『Ziggy Stardust』、ザ・ダムドの『Machine Gun Etiquette』、アンドリュー・ロイド・ウェバーの『Jesus Christ Superstar』、チープ・トリックの『In Color』とアルバム名をすらすらとあげて、「チープ・トリック以外、イギリスだな」って。
 それより何より、すべて70年代、というところに彼の嗜好が感じられる。
 草野「『Argus』は曲もいいけどジャケットもすごくいいです」
 「ファイナルファンタジー」の一場面のような幻想的な雰囲気で、15歳の中学生にはドンピシャだったとか。「中世の騎士が見上げる空にUFOが飛んでる」みたいな、と。
 

 草野くんと同世代ではないけれど、高校生だった私の弟にも、このジャケットは魅力的だったようで。今見ても、すごくいい!

 次の曲も『Argus』から、「Throw Down the Sword」。
 Swordとか、アルバムジャケットにも通じる。少し憂いのあるサウンドとボーカルの声が妙にマッチして、私はとても好きな楽曲だ。間奏のツインギターの音色が切ない。

 次はデビューアルバムから、「Blind Eye」(1970年、デビューアルバム『Wishbone Ash / 邦題 光りなき世界』)
 『Argus』再現ライブだった3月のときも、アンコールでこの曲を演奏していたそうだ。
 キーボードのオーディションに間違ってやってきてギタリストとして加入したアンディ・パウエルが、ただ一人今でも残ってバンドの暖簾を守っているそうだ。
 草野「たとえるならば、『ガンバの冒険』でイカサマが最後まで残っている・・・。わかる人にだけわかると思うんですが」(笑)
 最後に偶然出会って加わった、というところはわかるけど・・・。
 アンディ・パウエルさん、もうすぐ69歳だそうで、声もギタープレイもすばらしかったそうで、「何食ってんですか」って尋ねたかったそうだ。
 (草野くん、去年のライブで宮本さんにも「何食ってんですか?」ってきいたんじゃなかった。(笑))
 この曲はブルースロックの匂いがして、「当時の時代のトレンドだったのかな」。Wishbone Ashの音楽が確立される前の楽曲で、「すごくかっこいいです」。
 たしかに、紹介されなかったら、Wishbone Ashとは思わないだろうな。なんだか、クラブでの生演奏のシーンなどを彷彿とさせていい感じだ。


 さて、メッセージコーナー。
 涙腺はかたいけど動物ものに弱いというリスナーから。
 「年齢を重ねると涙もろくなるというけど、草野さんはどう? 最近泣いたエピソードは?」
 草野氏は、老犬がよぼよぼしながら散歩で歩いていると、「愛おしくなって泣けてくる」。
 「なつぞら」の第四話は「ホントにやばくて、思わず窓の外に視線をずらしてしまった」と。
 あれ、おじいさんとのエピソード? みんなよかったと言っていたけど、見逃した・・・。
 草刈正雄と草野正宗・・・、「同じ草・正」でうれしいって。あ、ホントだ。今知りました。
 「泣くポイント」が人とずれているそうで、街で「あれ、買ってー」と駄々こねている子どもを見て泣けてくるそうだ。


 この前のライブで、「ユーライアヒープのときもそうだったけど、オレ、最年少じゃない?というくらい、人生の先輩方がたくさん」だったと。そうだろうな、と納得。
 途中トイレタイムがあったそうだけど、「歌、演奏ともに老いをまったく感じさせないパワフルなもの」だったと。

 次は、「Silver Shoes」(1974年、5thアルバム『There's the Rub / 邦題 永遠の不安』)。
 1973年、4枚目のアルバム『Wishbone Four』をセルフプロデュースで成功させて、いろいろアメリカ進出を試みる。
 草野「当時は今以上に、イギリスで成功したら次はアメリカという流れが強かったみたいで」
 バンドの活性化をはかるためにいろいろ新機軸を試したくなるのはバンドマンとしてわかるけれど、「バッドカンパニーのような成功例もあるけれど失敗するバンドも結構いるわけで」と。
 草野「Wishbone Ashの場合は、微妙に持ち味をなくしていった、と思っちゃいますね」
 この曲までは「まだ湿り気というか哀愁があるんですけど、そのあと、持ち味が薄れていったような気がするんだよね」と。
 初期のファンはこのアルバムまでで離れていった人も多いのでは?と。

 私のことですけど、そういう深い意味もなく、諸々の個人的理由で(なんだよ!)、Wishbone Ashのアルバムは、ここまでしか持っていない、というか、ほかは聴いていない。
 この曲は久々に聴いたけど、ほんとうに好きだったなあと思い出す。

 最後は、「最近のWishbone Ashの曲」で、「Reason To Believe」(2011年、21thアルバム『Elegant Stealth』)。
 草野「哀愁もあって、今っぽさも感じられて、カッコいい曲です」
 ジャケットもいい、というので検索してみたら、ああ、色遣いといい雰囲気といい、Wishbone Ashらしい。
 

 最近の曲も「ポップだけどカテゴライズしにくい・・・」と言ったあとで、「そういうところはスピッツも見習っていきたいなと思います」。
 すごいな、21枚目。最新作が2014年の『Blue Horizon』で、これが22枚目。
 サウンドとかボーカルの声とか、初期の頃に通じるところ、なくはない気がして、全部聴いてみようかな、という気になっている。

 Wishbone Ash、今は北米をツアー中で、6月にはアイルランドで行われるロリー・ギャラガーのフェス(「こういうの、やってるんですね。すごい興味あるわ」)に出演し、そのあと、南アフリカ~フランス~ドイツ~スイスを回ったあと、10月からは本国イギリスでツアー。
 草野「スゴイですね。活動50年をこえるレジェンドバンドには地平線が見つからない! アンディさん、いつまでもお元気で」
 これは、「Throw Down the Sword」リリース40周年というから、2012年のライブ映像か? アンディ・パウエルの声の伸びに驚愕!
Wishbone Ash - Throw Down the Sword - 40th Anniversary


 最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 ジングルは「海とピンク」のイントロで?
 今回は、四人囃子で「機械仕掛けのラム」。
 四人囃子は「70年代の日本の伝説的ロックバンド。プログレの文脈で語られることが多く、プロデューサーの佐久間正英さんが在籍していたことでも有名」と。
 草野くん自身はドラマーの父親が武蔵野美大の教授だったことから興味をもち、国分寺の珍屋でLPを購入した記憶があるそうだ。


 「北海道のロックバンドで漫遊記」や「クセになるおもしろソングで漫遊記」に比べると、「今回はちょっと地味だったかもしれないけれど、これが本来の『ロック大陸漫遊記』なので、よろしく!」(すごく楽しかったですよね~)
 とか言いつつ、来週は「ロックなドラマ主題歌で漫遊記」だそうです(笑)。
 「優しいあの子」への感想で、「もっとロックな曲をぶっこんでほしかった」というものチラホラあったそうで、「でもあのシナリオ読んだら、そういう曲はつくれないでしょ」と反論したいところだそうです(笑)。たしかに・・・。
 それでいろいろ思い返してみたら、ロックな主題歌も結構あったと。そこで、あくまで自分が見ていたドラマの中からセレクトして、ドラマの思い出もからめつつ・・・だそうです。
 これもおもしろそう。
 ただ、個人的にはドラマの趣味はあまり似ていない気がするので(笑)、知らない曲が聴けそうでそれも楽しみです。


誰も住んでいない庭にも春が来ました

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2019.4.20(土)



 街が一気に色づいた。春色の街が目に眩しい。
 今年もこの季節に立つことができたことを素直に喜ぶ。何に感謝したらいいのだろうか。


★ 懐かしさと後ろめたさ
 一昨日は、今は誰も住まない実家に行って、たくましく姿を現し始めた雑草たちを見て、なんだろう、心動かされる。
 母がいたら、時間があったら草取りしていってね、と言うだろう。父ならどうだろう。頼む前に自分で腰を上げたかもしれない。
 両親が大事にした庭だから・・・と思ったけれど、草取りはやめにする。命の息吹やたくましさを感じて、縁側から眺めるだけにする。
 行くたびに、以前に母に依頼された諸々の整理を進める。不要なものは大半処分し、使えるものはいろいろな人に無理強いはせずに受け取ってもらう作業。
 来週はいよいよ、母の衣服の始末。母がもう着ないと言うコートやスーツ・・・。おしゃれ好きな母の衣類は結構ある。
 知り合いの知り合いが再来月にリサイクルショップを始めるそうで、今衣類を集めていると言う。彼女に任せようかと思うこの頃。
 
 行くたびに写真を撮っているのだが、それを帰ってから整理してパソコンに保存するたびに、画面をじっと見入ってしまう私の気持ちはいったいなんと名づけたらいいのだろう。
 実家にいるときは別に何も感じないのだが、改めて庭からの縁側や古びた門を画像として見ていると、ヘンに心を締めつける懐かしさや、そろそろこれを壊して次の段階に進めようとしている私たちの決心への後ろめたさが、ゆらゆらする。
 決していい思い出ばかりではなかったけれど、この家で暮らした家族できっと最後に残るのは私だろう、たぶん・・・、と思うと、一歩を踏み出すのは意外に重い。
 私はいったん進んだら後ろはあまり振り返らない人間だから、きっとこんな気持ちは今だけなんだろうけど。

 
 母が毎年楽しみにしていた葉牡丹は、きれいな最高の時を誰に褒めてもらうこともなく、一昨日はそろそろ萎れ始めていた。誰も住んでいないということはこういうことなんだ。

 
 木蓮も、落ち始めていた。近所の昔からの知り合いの方が、「お宅の木蓮が今年もきれいです。公園の桜も満開。お母さまはお元気ですか」とメモ書きをポストに入れてくれていた。ああ、見ていてくれた方がいたんだ、よかったね、と木を見上げてつぶやく。

 

 

 ときどき訪れて水をやるだけだけれど、父の植木も、母の花たち(花のほうは大半はもうないけれど)もこうやって、春を迎えている。
 先のことはともかく、ここに家があるうちは、できる範囲で私の世話は続くだろう。



★『刑事フォイル』
 新シリーズが始まって、今日は三回目? さっき、予約録画をすませた。
 先週も重いテーマだった。
 差別の問題、「アメリカではそういうこともあるんだろうが、ここはアメリカではない」と冷静に端的に言って、目の奥に深い優しさと悲しさを見せるフォイル。
 サムも相変わらずたくましく、こだわりつつもどこか柔軟に生き延びていくさまにうれしくなる。
 https://www9.nhk.or.jp/kaigai/foyle/

 そうそう、期待せずに夕食をとりながらのんびり見ていた『定時に帰ります』が思いがけずおもしろかった。
 フリーランスで仕事を続けたために私の会社勤務経験ははるか昔で、今の状況は報道のテーマや知り合いの人たちの話で想像するしかないんだけれど。今あの場にいたら、どのタイプで生き延びていただろうか。とっくに挫折していただろうか。
 https://www.tbs.co.jp/watatei/
 あ、正しいタイトルは『わたし、定時に帰ります。』でした。
 ユウスケさん扮する部長の本性は?

 『きのう何食べた?』
 https://www.tv-tokyo.co.jp/kinounanitabeta/
 あの役は内野さんで大丈夫?という杞憂はあっさり消えていきました。
 愛してやまなく、いっときでも信じられる人が身近に存在することの最上の意味をみせていただこう。
 第一回を見逃してしまった・・・。 



★ 春日さん
 https://www.asahi.com/and_w/entertainment/ent_477730/
 番組は見ていないし、オードリーでは若林さんにしか興味のない私ですが、ネットでこの手紙を見て、なんで泣いてんだよっ!と自分にツッコミました(笑)。
 最後の一文が秀逸。



                              



 男女が真昼間に寝転んで桜を見て、どこがニュースなんだ。
 そんな写真を見て騒ぐ人がいるって思われていることが不愉快だ。
 街の声を拾って、賛成反対って、テレビもいい加減にしてほしい。
 家族がどう思うかとか、ここから派生して、男女間の友情の有無に話題を意味なく広げる愚かさ。
 そんなふうに人の行動を規制して、世界はどんどんつまらなくなるってことに、そろそろ気づいてくれ。
 芝生に寝転がって恋が芽生えることも、単に話が弾んでいい気分ってことも、そしてもっといろんな結果があるかもしれないし、どうってことなく、また普通に日常が続いていくこともある。
 それでいいんだから、写真なんか撮るな、人の行動を「良い悪い」で分けるな。
 
 ああ、すっきりした。すみません・・・。



 昨日はすごく気がかりなことがあって、一人で鬱々としていたけれど、相方に話したら、えっ?というほどの軽い反応で、あっけにとられる。
 ああ、話してよかった、と久々に(笑)相方に感謝。



 The Yellow Monkeyの『9999』、ヘビロテ中。
 「Breaking The Hide」のイエモンらしい妖しさ、「Balloon Balloon」のノリの気持ちよさ、「Changes Far Away」の切ない歌詞、ライブで聴いて以来待っていた音源「Horizon」のエマの優しい言葉。
 じっくり浸っています。
 『8』以来、もう聴くことはないんだろうと思っていた時間も長かったけれど、ようやく手にした19年ぶりのオリジナルアルバム。
 6月のライブが待ち遠しい。

ロックなドラマ主題歌を堪能!~「ロク漫」ならではのテーマかも

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2019.4.14 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 
    https://www.tfm.co.jp/manyuki/




 そうそう、言っていましたね、「bluetoothの充電がめんどいから早く充電レスの時代にならないかな。ソーラー充電もためしてみようかな」と。
 今回もそこからの導入。
 「必要は発明の母」の精神から生まれた「消しゴム付きのえんぴつ」「直立するおたまやしゃもじ」(このしゃもじは便利だなあと使っています)のように、「こういうの、あったらいいな」と草野くんが思うこと。
 「開けっ放しにしていても大丈夫な冷蔵庫」→ 買ってきたものを冷蔵庫にしまうときにもたもたする人らしい。「すぐに、ピーピーが鳴るんですよ。あれが悲しいんだな」
 だから、冷気のバリアで5分間くらい開けていても大丈夫な冷蔵庫所望と。
 「ほこりがつかないサングラス」→ 陽射しが強くなってサングラス使用度が高いそうだけど、「ほこりがつくとイラっとしません?」と。「レンズじゃなく光の膜でできているサングラス」・・・ふむふむ。
 (こういう人に「何言ってんのよ」とイラっとさえしなければ、一緒に暮らして楽しいかも、と思わせる人ですねぇ。上から目線? でも年上なんで、上から目線、許してください)(笑)


 そして、今回のテーマは「ロックなドラマ主題歌で漫遊記」。
 あくまで「草野が見ていたドラマの主題歌」ということだそうです。


 オンエア曲
 01 空も飛べるはず(スピッツ)
 02 TRAIN-TRAIN(THE BLUE HEARTS)
 03 Monkey Magic(ゴダイゴ)
 04 生きてるって言ってみろ(友川かずき)
 05 Stars(ORIGINAL LOVE)
 06 ヒトリセカイ(10-FEET)
 07 ESCAPE(MOON CHILD)



 漫遊前の一曲は、スピッツで「空も飛べるはず」(1994年、8thシングル)。
 ドラマ『白線流し』の主題歌。これで、リリース2年後に「スピッツ初のオリコン一位です」。
 リクエストされたある方は、お母さんのガラケーの着メロで聴いたのが初「空も飛べるはず」だそうだ。歌詞がなくても心を捉えちゃったみたいだ。
 リリース当時、カーステレオからこの曲が流れてきたとき、スカスカな音がその頃の音楽シーンとはかけ離れていることを感じて、「このスカスカがいいんだよね」と彼自身が思ったのかメンバーと話したのか、そんなことを雑誌のインタビューで語っていたのを今でも覚えている。
 シンプルこの上ないサウンド、アコギののんびり感、若いというより幼ささえ感じさせる声(すでに20代後半だったのにね)、そんな楽曲でも見えない反骨心を抱いて試行錯誤しながら活動していたブレイク前のバンドの新鮮な音と匂いがする。
 私にとっては、今でも聴くと、BIG3の中で最も心がザワザワする楽曲なのは、この曲の中身だけが理由じゃないんだろうな。

 最初の曲は、THE BLUE HEARTSで「TRAIN-TRAIN」(1988年、6thシングル)。
 学校が「荒れていた」ころのドラマ『はいすくーる落書』の主題歌。「ヤンキーがたくさん出ていました。でもラストシーンはじーんとくる」
 あの有名なシーン。映画『』今を生きる』とどうしてもだぶらせてしまう私ですが。
 斉藤由貴さん主演で、「的場浩司さん、保阪尚希さん、ブレイクのきっかけになったドラマ」。
 草野「ブルーハーツはすでに人気バンドだったけれど、これをきっかけにお茶の間まで浸透したという感じでしょうかね」
 マーシーの歌詞が胸を突く。残る言葉がたくさんつまっているけれど、「弱い者達が夕暮れ さらに弱い者をたたく♪」ってところに衝撃を受ける。前向きな言葉の中にちゃんと「現実」を盛り込む歌詞は信用できるなあと、今でも好きな歌です。

 次は、ゴダイゴで「Monkey Magic」(1978年、8thシングル)。
 1978年、ドラマ『西遊記』主題歌。
 堺正章、西田敏行、岸部シローのコンビに、三蔵法師は美しい夏目雅子。
 草野「大河ドラマの裏なのに、視聴率19.5%! オレ、めっちゃ好きでした! 配役が最高! Part 2で猪八戒が左とん平さんになったんだけど、これもよかったなあ」
 1993年には本木雅弘、2006年には香取慎吾の孫悟空で放映されたけれど、「今だったら誰がどの役を?って考えるのもおもしろい」と。
 孫悟空は菅田将暉、沙悟浄は渡部豪太と「イケメンでそろえて」、猪八戒はムロツヨシ。三蔵法師は「女性なら北川景子か宮崎あおい、男性がやるなら小日向文世」。
 おお、なかなか深い・・・。
 (最近はあまりやらないけれど、若い頃よくやってたなあ。でも自分の好きな役者ばかり並べていて、プロデューサーの才能はないと確信したことあったっけ)(笑)
 草野「ゴダイゴは日本のロックバンドの最先端をいく感じで、90年代で言えばフリッパーズギターといったところ。今聴いても本当にカッコいい!」
 久しぶりに聴いたけど、心も体も浮き立つ。


 次は、友川かずきの「生きてるって言ってみろ」(1974年、2ndシングル)(今回使われたのは、テレビ用に歌い直したバージョンだそうだ)
 (Wikipediaによると、2004年から「友川カズキ」という表記になった)
 草野「友川かずきさんは、70年代から活動する秋田出身のシンガーソングライター」
 この曲は、1986年のドラマ『一家だんらん物語』の主題歌。「オレがちょうど上京した頃」
 このドラマは見ていなかったなあ。下町の青果店の三兄弟を中心にした「ドタバタホームコメディー」。
 草野「ドタバタホームコメディーというには、殺伐とした雰囲気だったなあ」
 三宅裕司・陣内孝則・石黒賢の三兄弟がいつもけんかしていて、その殺伐としたシーンのバックで流れるのが「生きてるって言ってみろ」だった。
 友川カズキさんの外見(「スラッとしていてハンサム」)から、むき出しのパワーを発揮する、そのインパクトも草野くんには印象的だったとか。
 「夜を急ぐ人」とか「死にぞこないの唄」とかあるけれど(どれも鬼気迫る歌詞)、私にとっての友川カズキさんは、なんといってもこの曲、「海みたいな空」です。
友川カズキ『海みたいな空だ』/ Kazuki Tomokawa 'Look at the Sky, it's like the Ocean'

 草野氏が初めて友川カズキさんの曲を聴いたのは、ドラマ『3年B組 金八先生』の中で使われた「トドを殺すな」という楽曲だったそうだ。
トドを殺すな/友川カズキ【友川カズキ×安藤延晃ツーマンコンサート】

穏やかなMCのあとに続く叫びは圧倒的な迫力だ。


 メッセージをご紹介。
 初の一人暮らしで寮生活をしているリスナーさん。
 「毎日泣いてるって、結構大変ですよね。大丈夫?」
 (いつもメッセージをくれるTMさんが、「マサムネくんに『大丈夫?』って言われた瞬間に私は生き返る!」って)(笑)
 アドバイスは、「寒さと寂しさは結構関係している。だから、寂しいときは体を温めて。厚着をするとか、温かいものを飲むとか」。
 寂しさとは異なるけれど、たしかに寒いといろいろあらぬことを考えて気分が下向きになるなあ。
 草野「弱音をはける人がそばにいるといいんだけど。今後そういう人ができるといいですね」

 「北海道のロックバンドで漫遊記」が楽しかったので、都道府県ごとの特集をリクエスト。
 「博多や大阪など、かなり個性的なバンドが・・・」という要望に、「おもしろそうですね」
 フランス、オーストラリアなどの国別以外に「沖縄もやりましたね」。
 福岡はまだこの番組が放送されていないので、「放送されたあかつきには、記念して」、やってくれるかも。
 草野「大阪は、京都・兵庫を入れて関西しばりにするのか、迷うところです。名古屋のロックバンドも多いので、名古屋特集もいいかもね」 
 そして、あまり大きな街ではなく、「どうにかかき集めて6曲」というような特集もいいかも、と言っていましたね。おもしろそう。

 4月から専門学校生という方、「初対面の人になかなか声をかけられない、友達できるかなあ」と。
 草野くんも初対面の人と話すのは苦手だそうで、こうきたらこう返そう、とかいろいろシミュレートして、「それでもなかなかそのとおりにはいかないことが多い」と。
 初対面の印象が悪かった人とその後仲良くなったり。「最近はそういうことも楽しめるようになった」。
 草野「クラスメートの持ち物を見て話を糸口を探す。でも、あんまり無理しないで。自分のペースで行っていいと思いますけどね」


 そして次は、ORIGINAL LOVEの「Stars」(1999、14thシングル)
 1999年のドラマ『リング 最終章』のテーマ曲。平均視聴率19.9%の作品。
 幼い頃、『オーメン』も『エクソシスト』も好きで、その延長戦で観ていたという草野くん。
 ああ、こっちは先輩に誘われて『エクソシスト』を観て、最初から最後まで後悔しどおしだったあの日の最悪の映画館を思い出してしまうよ。オカルト、ホラーは大嫌い!
 (ちなみに、相方と次男坊は連れ立ってこの手の映画を見に行ったりDVDをレンタルしたりの過去を持っている。次男坊は父親がホラー好きだと信じているみたいだけど、実はそうでもない、というウワサもある。)
 そんなドラマを包み込む、「ホラーなドラマにもマッチする、田島貴男さんの懐の深さを感じさせる歌声、曲。すごいです」。
ホラーは好きではないけれど、この曲はもうたまらなく好き。
 (どうでもいいことですけど、そして前にも書いたことあったかもしれないけれど、田島貴男と草野マサムネが1歳違いというのは、いまだにどうしても信じられないのです)

 そして最後は、10-FEETの「ヒトリセカイ」。
 2017年のドラマ『バイプレイヤーズ』のオープニングテーマ。
 草野くん同様、テレ東のこの枠のドラマ、私も結構観てるな。
 すごいメンツとおもしろいストーリー。
 この曲は、オープニングで、「6人が浜辺をキメキメで歩く渋いシーン」のバックに流れた。
 草野「ドラマと主題歌のマッチングという点では、かなり上位にくるのではないかと思います」
 ああ、久々に聴いて、毎週ドラマを期待100%で観ていた記憶が蘇ってきた。ほんとうに勢いがあるステキな曲だ!
 エンドロールの竹中ピストルの「Forever Young」のほうが注目されていた印象があるのだけれど、私としてはこの曲のほうが残っている。
 曲終わりで、「10-FEETはギターの音がメチャメチャ気持ちいいですよね。ギブソンエクスプローラーが欲しくなっちゃいます」


 『電車男』のサンボマスター(「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」)、『アオイホノオ』のウルフルズ(「あーだこーだそーだ」)、『忘却のサチコ』のスカートなど、まだまだあるので、第二弾も期待できそうです。
 それにしても、テレビドラマの主題歌に焦点を当てて「ロック特集」とは、本当にロク漫にふさわしいテーマかも。
 DJ草野と番組スタッフのセンスに感謝、ということで。


 最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 「ラクガキ王国」のイントロをちょこっと。
 今回は、MOON CHILDで「ESCAPE」(2003年、1stシングル)
 MOON CHILDは1996年、avex初のロックバンドとしてデビュー。
 草野「2000年以降は珍しくなくなったけど、当時は、avexからロックバンド?って思いましたもん」
 イベントで一緒になったとき、そのあたりのことが話題にのぼったこともあるとか。
 そういえば、Mステで一緒になったとき、ボーカルの佐々木さんがカラオケでのエピソードを話していましたね。
 マサムネくんはお酒の勢いもあったのか?GLAYかルナシーの曲を「キーを上げて」ノリノリで歌っていた、とか(笑)。
 ドラマ『FIVE』(1997年)は草野くんは観ていなかったそうだが、『当時大ヒットしてよく流れていて、決して『埋もれた曲』ではないのかもしれないけれど、カッコいい曲なので聴いてください』と。

 

  そして来週は、「3連ロッカバラードの曲で漫遊記」。
 例として、ZO-3で、「We Are the Champions」「君といつまでも」をちょっと長めに聴かせてくれた。
 これも楽しみです。




                             



 ココで、サカナクションのサマソニでの情報でスピッツ話を教えてくださったikkaさんから、また新たな情報が・・・。
 サカナクションの山口氏がMCで夏のイベントの告知をしていたとき、
 「サカナクションが『サマソニ』をジャックすることになりました。外タレは誰を呼ぼうかなあ。シガー・ロスとか?」
 という話のあとで、スピッツに声をかけたけれど、スケジュールが合わなくてダメだった、ととても残念そうだったとか。
 ikkaさんも「がっかり・・・。でも楽しんできま~す」と。

 いつもありがとうございます!
 ステキな夏の夜を!



 明日はスピッツつながりで長~いお付き合いになった「うんと年下」のY子さんと久々に会えることになった。
 明後日は、寒い季節を越えて、これも久々に母との外出。
 この季節は大切に過ごしたい。



 なんとも悲しい悲惨な事故のニュースが重なる。
 仕事の手を止めて、自分の家族の身に起こったら・・・と想像して言葉を失う。
 出会う子どもたちみんなに、
 「青信号を信じてはダメ」
 と言わなくてはならないのだろう。

女子会です!

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2019.4.24(火)



■ 久々の娑婆の空気 ■
 夜半過ぎに雨が降るかも・・・。天気予報はそんなふうに言っていたのに。
 朝パラパラきてちょっと心配したけれど、無事に母の外出を終えた。
 この冬はインフルエンザの大流行で外出が制限されていたので、母が娑婆を堪能したのは本当に久しぶり。
 母が「ご飯がツヤツヤ光っていて本当においしい」と言うとんかつ屋さんでランチして、理容店で顔そりをすませて、ダイソーを本当に楽しそうにまわりながら、実家にたくさん残っていて私でさえ使いきれないようなケースや小物入れを見て「いい色ね~」とかごに入れそうになる。
 メガネ屋で老眼鏡を新調し、フレームを選ぶのに時間がかかること! 「老眼鏡は人に見られないから、ちょっと奇抜なものをかけてみたいの」
 後ろで私と相方がちょっと苦笑い・・・。

 ほほえましいエピソードに隠れて、入居者の仲間への辛辣な批評もあって、眉をひそめて返しそうになる私を遮って、相方が巧みに話をそらせたり。
 やはり全部を大きな心で受け止めることはなかなかできない娘です。
 それでも、ひょっとして私もあの年齢になったらあんなふうにイヤな言葉で人を批評しちゃうのか?と怖くて(親子ですから)、そのあたりは少々真面目に自分を顧みたりするのです。

 昨日会った友人のY子さんからいただいた「ラ・マーレ・ド・チャヤ」の抹茶フリアンの濃厚な味を、うれしそうに味わっていた母です。
 ありがとう。



■ 横浜デート ■
 スピッツのライブチケットがきっかけでメールの交換が始まってそろそろ20年近い月日が流れ、ときどき手紙やカードもやりとりして、一昨年とうとう「ご対面」となった若い友人のY子さんと、昨日は横浜デートとなりました。
 赤レンガ倉庫の例の場所で海風に吹かれていろいろ話しながら、あの伝説の?横浜サンセットのことも思い出して、
 「私は後ろのこのあたりで見ていた」
 「私はもっと前でしたよ」
 「それにしても、やっぱりDVDは出ませんね~(笑)」
 「出してほしいですね~(笑)」
 「頑固だからね~」
 なんて会話も交わしつつ、夜までいい時間を過ごせた。
 知り合った頃はまだまだ若すぎて(彼女が、ね)話せなかったような「人生の深い話」もできて、この次は東京のY子さんの思い出の地で会う約束をする。
 「スピッツに感謝!」の出会いです。

 赤レンガ倉庫近くでは色とりどりのチューリップが・・・。
 

 

 この花はなんでしょう?
 


 あまりうまく撮れていませんが、若い女子とちょっと年季の入った女子で、夜景も。
 

 

 


 多少の年齢差があっても、女子の会話は心地よく成立すると信じて。
 独りよがりでないといいなあ。



                              



 あいみょんの記事。
 https://news.yahoo.co.jp/feature/1310
 こんなふうに感じて息をして暮らして、そして音楽を聴かせてくれる若いアーティストがいてくれると、なんだか自分も時代の流れに乗っていけそうな、うれしい錯覚に陥ってしまいます。

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