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草野マサムネが今年気になった楽曲!~「ロック大陸漫遊記」

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2018.12.23 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 草野「2018年も残りわずかとなってきました」
 当番組が録音であり地域によって放送される日時が微妙に異なることから、「のこり”わずか”」とあえてぼかさざるを得ないそうだ。
 (ハハ、細かいことを)
 最近のスピッツは秋のイベントでライブ活動もひと段落し、今は「秘密の創作活動」とか。
 (ここが微妙なんだなあ。来年のアルバムリリースに向けて・・・じゃなく、別の創作活動???)
 ほぼ毎日スタジオに入っているそうで。ただし、若い頃のように徹夜の作業なんてのはなくて、正午ごろ集合して夜のご飯前には終了という、極めて「健康的」は活動状況。
 なので、昔のようにレコーディングで出前、というのがなくなって、「久しぶりにお蕎麦屋さんのカレーとか食べたい」と。
 「新しいスピッツ」を来年には見せてくれるということで、やっぱり早々にアルバム制作に突入ってことなのかな?

 さてさて、今夜は「2018年に気になった曲で漫遊記」。
 総括モードで、年末感、締めくくり感を出そうってことらしい。
 2018年にリリースされたロックナンバーで、草野マサムネが気になった、あるいはよく聴いた曲をセレクト!


 オンエア曲
 01 ナサケモノ(スピッツ)
 02 Semicircle Song(The Go! Team)
 03 Future(Attractions)
 04 アーケード(カネコアヤノ)
 05 生活(Polly)
 06 Nobody(Mitski)
 07 漂流劇団(ズーカラデル)
 08 Apathy(Frankie Cosmos)
 09 あなたはやって来る~ディア・サンタ(小谷美紗子)
 10 醒めない(スピッツ)


 漫遊前の一曲はスピッツで「ナサケモノ」。
 3年前の冬の今頃に部屋で作っていた曲だそうで、「思い出しながら聴いていました」。
 シンプルなサウンドとかわいい追加の効果音、じっくり聴くと、とてもせつない言葉の積み重ね。生意気な言い方をすれば、リスナーが力を抜いて聴ける、「こういうのを佳曲っていうのかな」なんて。好きな曲だ。

 最初の曲は、「イングランド ブライトン出身の鬼才、イアン・バートンのバンドユニット」The Go! Teamの「Semicircle Song」(2018年、5th『Semcircle』)。
 去年までは聴いてなかったそうだけど、今年リリースされたこのアルバムがツボで、ブラスバンドやスティールパンとかの音が渾然一体となっていて、「すごく楽しい。春ごろに聴いて元気づけられた」と。
 今でも聴くそうで、何年かのちにこのアルバムやこの曲を聴いて、2018年ってこんな年だったなと思えるかも、ということで、「オレの中では2018年のテーマソングかも」と。
 MVも万華鏡っぽい映像から始まって、遊園地みたいな無邪気な楽しさ。歌詞の前向きなメッセージはそのまま受け止めていいんですよね?
 The Go! Team - Semicircle Song


 次は、草野氏地元福岡のバンド、Attractionsの「Future」(2018年、1st『Distance』)。
 最初は地元福岡のバンドということで注目したけれど、そういうこととは関係なく、
 「曲のクオリティが高い。ボーカルの声がいい。いつかライブを見たい」と。
 ダンサブルな曲が多い中で、ロックなアプローチの曲「Future」をセレクト。
 ココでも、強く強く推しています!

 そして、カネコアヤノさんの「アーケード」(2018年、3rd『祝祭』)。
 横浜出身のシンガーソングライター。
 独特の世界がずっと気になっていて、今年の新木場サンセットに出てもらったら、
 「想像以上にロックで、カッコいいステージだった。スピッツのギタリスト、三輪テツヤ氏も『はまった』と言ってた。これからの展開が楽しみ」
 と。
 新木場サンセットで、「独特の世界」、味わえました(ココ)。
 カネコ商店(アヤノさんのスタッフ名称)がこんなふうに。
 https://twitter.com/kanekoayanoinfo/status/1076832581444788229?s=11

 次は、Pollyの「生活」(2018年、1st『Clean Clean Clean』)。
 宇都宮出身の4ピースバンド。
 草野「いわゆるシューゲイザーとカテゴライズされる音楽性。けれどそういう音楽は日本語との相性が微妙だったりする」
 ただし、Pollyにはそういう違和感がなく、「ある程度キャッチーな仕上がりになっているのがスゴイな」と。
 いわゆる「懐古的なシューゲイザーのバンドではなく、新しいシューゲイザーサウンドを提示してくれている」。
 Pollyのオフィシャルサイトはコチラ
 Pollyのフロントマン、越雲さんがブログで、このアルバムの曲たちをシンプルな文で語っています(コチラ)。
 そして、番組のオンエアを聴いていたのかもしれない越雲さんが・・・。
 https://twitter.com/polly__jp/status/1076826489075621888?s=11


 メッセージコーナー。
 「どんなときに冬が来たと感じる?」
 草野君は、「12月後半くらいになって、鼻に入ってくる気が冷たいな、と感じたとき」「イチョウの黄色い葉っぱが落ち始めたとき」、ここ10年くらいは、「肌が乾燥して粉吹いてきて、保湿のオイルとか必要?と感じたとき」なんかに感じるらしい。
 自宅近くにときどき「石焼イモ~」の軽トラックがやってくるので、その声をきくと、「ああ、今年も・・・」とか思うなあ。あれ、でも今年はまだ来てないかもしれない。あ、これはワタシのことです、すみません。


 そして、次は、日本生まれ、NY在住のソロユニット、Mitskiさんの「Nobody」(2018年、5th『Be the Cowboy』)。
 音楽活動はすでに5年くらいのようだけれど、今年になって気になり始めたそうで、「ジャンル分けできない多才なソングライター。どの曲も耳に残るメロディー」。
 そういうのを「ミュージシャン界隈では『フックのあるメロディー』と言う」んだそうだ。
 草野「部屋で聴いていた記憶がある。声もすてき」
 広がりを感じさせる深い優しい声。
 解説などを読むと、すでに世界で期待されている逸材という印象だ。
 このMVは、なかなか刺激的でちょっと怖い。
 Mitski - Nobody (Official Video)

 そして、ズーカラデルの「漂流劇団」(2018年、2ndミニアルバム『夢が醒めたら』)。
 「zoo(動物園)から出る」がバンド名の由来だそうだ。
 草野くん自身は去年「アニー」を聴いて気になっていて、今年の新木場サンセットにオファー・・・ということ。
 カネコアヤノさん同様、このバンドも新木場サンセットで本当にステキだった。
 「アニー」を最後に演奏してくれたんだけれど、それがとても印象的だった。「アニー」のサビは何度聴いてもキュンキュンしてしまうおばさんです(笑)。
 ズーカラデル 「アニー」Music Video

 札幌出身の3ピースバンド。
 「3人バンドというのが好きですね! シンプルゆえに強いサウンド。これからがとっても楽しみな三人組です」
 「メロディーがいい!」
 ホント。
 この新譜も含めて、この秋、私もよく聴いていた。新木場サンセットでのうれしい出会い。
 荒削りのようでいて、繊細な疾走感,というか、未知への不敵な怖れ、というか、矛盾した魅力を感じる。
 新曲として演奏してくれた「漂流劇団」もすごく盛り上がった記憶がある。
 オフィシャルサイトはコチラ

 最後は、Frankie Cosmosの「Apathy」(2018年、3rd『Vessel』)。
 Frankie Cosmosは、グレタ・クラインという方のソロユニット。
 草野「アナログなバンドサウンド。90年代のインディーロックを彷彿とさせる懐かしさ、安心感」
 グレタ・クラインは女優フィービー・ケイツの娘ということで、
 「アラフィフ男にはびっくりなんですけど・・・」と。
 そうだ、フィービー・ケイツか、ブルック・シールズか、とか言ってなかったか?


 草野氏自身は、古い音源を掘り起こすほうが好きらしい。
 とくに昨今は、打ち込みじゃない生のサウンドの曲と出会うのが難しい時代だけれど、
 「ところがどっこい、新しい、ロックでおもしろい人たちが出てきそう。そう考えると来年も楽しみ。つねにアンテナをはっていたい」
 と、番組DJとして?も力強い言葉で締め!でした。


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは、小谷美紗子さんで「あなたはやって来る~ディア・サンタ」(1997年、11thシングル)。
 「小谷さんはバリバリ現役だし、この曲も埋もれてないかもしれないけど、数あるクリスマスソングの中で、いちばん好きかもしんないから」ということで。
 「『罪深い人にもあなたはやってくる』という歌詞を美しいJポップにのせることに強いロック魂を感じて、最初聴いたときには鳥肌が・・・」と。
 そういえば、この曲が好き、という女の子(今では「女性」だけど)がいたなあ。
 いろいろなクリスマスがそれぞれの思い出にある。華やかでいて、どこか寂しさも感じさせる、年の瀬のイベントということで、なんとなく静かにおくりたい心境になる。


 そして来週は、お待たせしました!「タイトルに男性名が入ったロックナンバーで漫遊記」。
 女性名が入った曲は「シェリー」とか「レイラ」とかたくさんあるけれど、「男性名も結構リクエストいただいたので」と。
 これも楽しみだなあ。


 ということで・・・。
 浮かれることもなく・・・、堅実的な今夜のワタシでした!


MISIAの歌唱に見入ってしまった

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2018.12.30


 暮れの大掃除なんて、もう時代遅れなんだろうなあ、と思いながら、やっぱり今年も動いている。
 今年は例年にも増して、奥の奥まで掃除して整理している状態。今夜でどうにか終了。
 昔もらった手紙とかハガキ(大事なものだけだけど)、結構しつこく保管している自分がちょっと重くて(笑)、ちょっとずつ処分処分。
 そんなことをしていたら、箱の奥に、出さなかった自分の手紙が2通。恐る恐る開いてみたら、ああ、カッコ悪く粋がっている若い頃のワタシがいて・・・。
 なんだか今の自分のほうがすごくマシな気がして、自己満足で終了だ。

 可燃ごみ+不燃ごみ+資源ごみ。一昨日清掃事務所に置いてきたけれど、そのあと、また数個の袋が・・・。
 捨てるのは物だけじゃなく、つながりや思い出や時間?
 それでもたくさんのものを抱えて、来年も進んでいくんだろうなあ。

 そうそう、和菓子屋さんのこんな言葉をクリスマスの頃に見つけて、ちょっと心が動く。
 こんなふうな心遣いが少しでもあったら、世の中は少しだけ住みやすくなるかも。
 https://twitter.com/izumiya_okazaki/status/1077167774265274368?s=11



■ スカパラ 谷中さんの交流
 谷中さんの人柄がわかるツイートの連続。
 宮本さんのうれしそうな笑顔。スカパラのメンバー?というほど馴染んでる?
 来年早々、エレカシライブ! エレファントカシマシに戻ってきてくださいな。 
 https://twitter.com/a_yanaka/status/1078606619699699712?s=11

 こちらでは、TOSHi-LOWさんと普通に戯れてるよ。
 https://twitter.com/a_yanaka/status/1077209946310139904?s=11

 谷中さんは、バンプの藤原くんともこんな交流があるんだな。
 うれしそうな藤原くんの表情がとても自然。
 https://twitter.com/a_yanaka/status/1078880694166740992?s=11


■ こんなところにもスピッツが・・・
 [Alexandros] の川上洋平さんのエッセイに「猫になりたい」ならぬ「猫を飼いた~い」(笑)。
 https://www.mensnonno.jp/special/alexandros/2018/10/20/540/
 小夜さんが教えてくれました。ありがとう
 エッセイの内容より、リハで「猫になりたい」を歌ったりするんだ~に反応してしまった。

 そういえば、「SpitzのFM ROCK KIDS RETURNS」をまだ聴いていないのですが、kodamaさんから、
 「スピッツの4人って、今でも手描きの年賀状をメンバー間でやりとりしているって、すごくないですか?」
 というメッセージをいただきました。
 結構凝った年賀状を制作しているっていうのはマサムネくんでしたっけ。


■ 紅白
 スピッツメンバーとは違って(笑)、紅白歌合戦は見たり見なかったりなんだけど、今年は林檎さん+宮本さんコラボからあと何曲かは聴きたいかも。
 米津玄師さんの「lemon」もあるしね。
 https://twitter.com/hachi_08/status/1077824069649612800?s=11

 今、MISIAの歌唱に圧倒されてます。ちょっと感動。
 いろいろ用事をしつつだったけれど、そのときだけは微動だにせずに引きずりこまれてしまった。
 圧倒的な歌唱力だけど、なんとなくかわいい人。
 相方は前からMISIAのファンで、満足気です。


■ ねごと
 http://www.sonymusic.co.jp/ipn/Arch/negoto/news-detail.html#502526
 そうか~、ちょっとびっくりしました。
 スピッツつながりだったけれど、チャットモンチーと同じように気になるガールズバンドで、アルバムも聴いていたので。




                              



 母が楽しみにしていた元旦勢ぞろいバイキングは、施設からの「インフルエンザ予防のため自宅以外の外出は禁止」令、で、母欠席になってしまったけれど、その代わり翌日にわが家に集合、となりました(全員とはいかないけれど)。
 大掃除で見つけた昔の記録や写真などから、母との確執をいろいろ思い出すけれど、母との関係はやはり変わったのか、というより変わらざるを得なかったということか。
 母のところに行き母の話を聞いていると、かつてこんなに頻繁に母と会話を交わした時代があっただろうか、と不思議に感じてしまう。
 いつまでグダグダ言っているんだ、と非難されそうだけど、私はもっと昔に、きちんと母に伝えておくべきこと、伝えておきたかったことがあった。今の母を相手にはそれがもうできないということが、たぶんずっと引っかかり続ける。
 それでも、私は、母のゴールまで、できる範囲で、という言い訳をしつつも、安寧な日々を約束しなければと、そこは一生懸命なのだ。

「そんなヒロシに騙されて」から「Hey! Joe」まで~「タイトルに男性名があるロックナンバー」

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2018.12.30 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/



 録音番組のため、今回はリスナー側に「今年もお世話になりました」モードと、「あけましておめでとう」モードがあるとか。
 「なるべく違和感なくやっていきますが、ヘンなところがあったらご容赦を」って、最初から無理がありそうな気配・・・。しかたないじゃん、と。
 さてさて、年末年始の歌番組の話題から。
 結構見ちゃう派らしいですが、ときどき気になっているバンドが出演すると、「ギターソロのときにギタリストが画面に映らない問題」でクラスで盛り上がったとか。
 突っ立ってるだけのボーカルが映っていて、「わかってないなあ」と話していたと。
 でも最近はちゃんとギタリストが映っていて、「バンドもののカメラ割りがいい感じになってきた」。
 そんな時代になってバンドやロックがちょっと下火?というのをちょっと悲しむ草野氏だが、「この番組はあくまでロック推し」ということで。
 いやいや、いいバンドも若手もたくさん出ていると思うけどね、フェスとかイベントとか盛り上がってるし、カウントダウンに大勢の人が詰めかけているみたいだし・・・と言っておこう。

 今回は「お待たせしました、全曲リクエストで」ということで、「タイトル名に男性名が入ったロックナンバーで漫遊記」。
 「レイラ」とか「メリールー」(懐かしい)とか、女性名の曲は多いけど男性名はどう?と思っていたら、「案外あるもんですね」。


オンエア曲
 01 まもるさん(スピッツ)
 02 そんなヒロシに騙されて(サザンオールスターズ)
 03 Buddy Holly(Weezer)
 04 Jeremy(Pearl Jam)
 05 TOSHI-LOWさん(キュウソネコカミ)
 06 Jimmy(The Living End)
 07 Paul(Big Thief)
 08 Hey! Joe(Jimi Hendrix)
 09 Devil's Own(WINO)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「まもるさん」。
 やっぱりコレですね(笑)。
 腰砕けのような、ちょっと意味深のような歌詞、リフの荒削り、サビのきれいなメロディー。気持ちよくヘンなスピッツにハマれる。
 曲終わりで、「今日のテーマにぴったりのスピッツの曲ですよね。この曲、リフからできたんです」と、ZO-3で披露。カッコいいよ。

 最初の曲は、「国民的グループの35年前の曲」、サザンオールスターズで「そんなヒロシに騙されて」。
 懐かしいというか、なんだか昔の歌謡曲を聴く感じかな。
 この番組でサザンの曲をかけるのは初めて。「で、その1曲がこれというのは、この番組らしい」(笑)。
 リクエストを募るときにこの曲を例としてあげたのは、「女性から男性へのラブソング」と期待したからだそうで、
 「この曲のようなのは案外集まらなかった。男性から女性へのラブソングは多いのにね」
 草野氏が分析するには(笑)、女性から男性への曲の場合、「あなた」とか「キミ」とか2人称で表す場合が多いのでは、と。
 スピッツには「僕の天使マリ」とか「ナナへの気持ち」とか。「西野カナさんあたりが『愛してるよ ケンタくん』という曲を作ったら全国のケンタくんがCDを買うのでは?」だって。

 2曲目は、Weezerの「Buddy Holly」(1994年、1st『Weezer』)。
 バディー・ホリーは50年代の代表的ミュージシャンだが、この曲ではバディー・ホリー似のメガネの男の子を歌った曲だそうだ。
 94年の頃、カーラジオで聴いた草野青年は、即ラジオ局に電話して「なんという曲?」と尋ねたそうだ。
 草野「インターネットがない頃は、オレ、しょっちゅうラジオ局に電話して曲をきいていたウザいリスナーだったかも」
 こういう姿勢が、「生涯リスナー宣言」できる基本なんだろうな。
 メガネのバディー・ホリーの「Peggy sue」だ!
 BUDDY HOLLY - Peggy sue - Vidéo clip

 ポール・マッカトニーがよく、影響を受けたミュージシャンとしてこの人の名前をあげていた。60年代ロッカーにとってはそういう存在だったんだろう。たしか、バディー・ホリーの曲の版権(すべてではないのかも?)も所有しているよ。

 次は、「シアトル出身のオルタナ系バンド」Pearl Jamの「Jeremy」(1991年、1st『Ten』/ 1992年、3rdシングル)。
 リクエストされた方の中に、「三輪くん、田村くんの中一のときの同級生」が・・・。「これからの二人をよろしく」というご挨拶まで。
 草野くんも「おおっ」とちょっと驚き。
 草野「パール・ジャムに関しては、このアルバムだけ夢中になって聴いた。この曲はいい具合のメタル感もあり泣きメロ。歌詞はかなりヘビーだけど、とっても美しい曲です」
 1300万枚売り上げたアルバムだそうだ。
 "Jeremy spoke in class today" のリフレインが暗く悲しく胸に残って、speak inをそのとおりに解釈していいのか、いろいろ調べたけど、いろんなことを言う人がいて、いまだにわからない。
 曲全体の歌詞はいろいろ解釈できるかもしれないけれど、望まれない不幸な環境に育つ少年の姿と悲惨な出来事だけは変わらずに浮かんで消える。 

 そして次は、キュウソネコカミで「TOSHI-LOWさん」(2017年、4th『にゅ〜うぇいぶ』)。
 草野「初めて聴いたときはメチャメチャうけた!」
 この曲と「マサムネさん」エピソードは、ココに書きました。新木場サンセットでの一コマ。
 「スピッツについては、清水ミチコさんが『若いお坊さんたちが諸行無常を説いている』と歌ってくれて十分うれしいので」、「マサムネさん」は却下されました。(笑)
 それにしても、若いバンドが繰り返す「圧倒的な存在感!」という叫びの先にいるTOSHI-LOWさんって、やっぱりすごくないですか?

 次は、オーストラリアのバンド、The Living Endの「Jimmy」(2003年、3rd『Modern ARTillery』)。
 当時好きだった人が聴いていたバンドで、この曲をよく聴いていた、とリスナーさん。
 草野くん、「好きだった人が聴いていた曲って結構影響を受けるタイプ」だそうです。
 対抗するつもりはないけれど(笑)、私だってそういうところあるぞ、かつてはね。
 このバンド、全然知らなかったそうで、メロコアでもしっかり曲をつくっているステキなバンド、「教えてもらってよかった」と。
 こういうバンドです。野外フェスでのギタープレイに酔っているか。
 The Living End - E-Boogie/Second Solution

 そして、「インディーシーンでは有名なNYのバンド」Big Thiefの「Paul」。
 これも草野氏「知らなかった」と。「よいですね」
 「夜にあったかいそば茶でも飲みながら聴くといいかも」ということだ。
 サザンの「そんなヒロシに騙されて」のようなシチュエーションの曲らしいけど、 
 「『そんなポールに騙されて』なのか『そんなポールを騙して』なのか、英語力がないのでわからない」と。
 こっちも英語力の問題、英語の歌詞って解釈が難しいの両面でぶち当たるけど、ポールという男に支配されてる女性が浮かび上がり、危険なうえに、泥沼?な雰囲気も、なんて思っちゃうけど、単に深い愛の歌なのかも。幸せそうな女性ボーカルの声がきこえてくるし。
 昨年リリースの「Mythological Beauty」のMVがこちら。
 Big Thief - Mythological Beauty

 最後は、Jimi Hendrixで「Hey! Joe」(1966年、デビューシングル)。
 何度聴いても好きだなあ。シンプルで、全然飾っていない、歌詞のちょっとした不気味さ。
 ロックギターの基本的フレーズがつまっているので、かつてこの曲のギターソロをコピーした思い出があるという。
 草野「曲もギターもいいけれど、バックのコーラスがすばらしい。『Hey! Joe』にコーラスなんてあったっけ?と言う人もいるけど、この曲の肝はコーラス」
 この発言、どこかできいてことがあるけれど、どこでだっけなあ。

 「ロックじゃなければ・・・」と、平山みきさんの「ビューティフル・ヨコハマ」のさわりを歌ってくれたけど・・・。「ミツオ」も「サダオ」も出てくるけど、タイトルじゃないからね(笑)。


 そして、今夜の「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは、WINOの「Devil's Own」(1998年、デビューシングル)。
 1995年結成のWINOとは、石田ショーキチさんのScudelia Electroのイベントで一緒になったことがあるそうだ。
 当時のイギリスのロック直球という感じだったけれど、今聴いても「全然古さを感じさせない。むしろ、この気だるい感じは、これからくるロックサウンドかな」
 「残念ながら2002年に解散してしまったけれど、いい曲なので。ちょっと体を揺らしたくなるような曲」
 WINOファンの知り合い、Y子さんのエピソード、ココに書いてたっけ。


 次回は、「TYKで漫遊記」。TYKは「とうしょ やりたかった かんじ」とか。
 この番組、当初は、「トークは少なめに、イギリスの古いロックをひたすら流す」という企画だったので、番組一周年を記念して、TYKでマニアックにやってみるそうです。一周年にこの企画って、ある意味「ロック大陸漫遊記」らしい?



 この意味ないであろう文章を1年間読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
 自分のための記録と、いろいろ昔の思い出の曲に再会できる喜びのための、あくまで個人的な自己満足の文章は、ときに不愉快だったり意味不明だったり・・・、そんな感じだったと思います。
 たぶん来年もこんな感じだと思うのですが、よかったらお付き合いください。




                              
 
 

 昨夜は恒例の小里誠さんによる「カバーナイト」。
 安全地帯の「オリンレッドの心」では、スピッツ﨑山、クージーもレギュラー出演。
 「安全地帯なので」、﨑ちゃん、「久しぶりにメイクしちゃったよ」だったそうです。
 アイメイクした﨑ちゃんが口ずさみながら演奏する姿は「超貴重でした」とかおりさん。
 セットリストは、「マスカレード」「好きさ」「悲しみにさようなら」「田園」(玉置ソロ)などなど。
 ここで、アイメイクの﨑ちゃんと、青田典子さんキャラ?らしいクージーのようすが・・・。
 https://twitter.com/cq2d/status/1079653041589039104?s=11


                         
 


 今年もあと数時間で終わり。
 落ち着かずに作業しながらの大みそかの夕暮れ。
 黒豆と里芋、終了。
 父が京都の丹波地方の出なので、幼い頃は向こうの親戚が丹波の黒豆を送ってくれて、母が作っていた。幼い頃はちっとも好きではなかったけれど、数年前からはまっている。丹波の黒豆は高いけどね。
 
 あと何日かすれば、また普通の、ごくごく普通の日々が始まって、だらだらと続いていくわけで。
 だから、ちょっとだけ歩みを止めて、空気や匂いを感じながらここにいるのも悪くはないか。
 そんなふうに思いながら、窓の外を見ています。
 ずるい人間だから、自分のしてきたことや過ぎてきた時間をまともに振り返ったりはしないけれど、ここに無様な文章を書くことで、ちょっとは発見や反省がある、それは少しだけありがたいことです。
 よかったら、また遊びに来てください。

 月並みですが、みなさんも、よいお年を!

よかったら、また今年も・・・

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2019.01.03



 新春。
 新しい季節。
 ベランダからは眩しい光。
 
 まだ始まったばかりの季節は、それでも気がつくと驚くような速さで時を刻む。
 もう三日目。

 みなさんのところは、青空ですか。雪が舞っていますか。
 足元が定まらない、たぶん相変わらずの私のここを、
 今年もよかったら、ときどき覗きにきてください。

 メールで「おめでとう」をくださった方にも、
 ときどきこっそり来てくださるみなさんにも、
 そして、このワタシにも、
 怒ってばかりではない、ときにはクスっと笑える日々が
 待っていますように

 よろしくお願いします。


                              



 元旦は息子たちと幼子たちと、食事をして、話をして、最後はゲームセンターへ(笑)。
 幼子を相手にマジでマリオカートをやって勝ち誇るワタシと、
 横をチョコチョコ見ながら、姪っ子にタッチの差で勝利を譲る若いおじさんでした。

 昨日、わが家を訪れて、孫や相方と語らって好きなものをたっぷり食べた母。
 私は今年も頑張って、元気に暮らしていかなければならないのです。
 
 こうやって特別な日を過ごすと、不思議に、ふだん忘れていた、ほんの些細な出来事や、かけてもらった言葉の音が蘇ってくる。
 そういう甘酸っぱかったり、恥ずかしかったりする時間は、ありふれた日常を生きていくのに必要なエナジーや先に進む力をそっと与えてくれたりする。
 正月にそんな粋な要素があるなんて、若い頃は知らなかった。
 年をとるのも悪くはない。



                              


 今年最初のスピッツは、なぜか「僕のギター」。
 イントロから引きこまれる優しい世界。
 私の時間も、どこかで洗い流されていくだろうか。
 汚れたものが、そのままではなく、私の力で? あるいは未知の力できれいに変わっていくこともありそうな、そんな気持ちにしてくれた新春のスピッツです。

初夢・・・

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2019.1.6(日)



■ 初夢って、こんなの??
 初夢は「ネズミ」だった。
 表で遊んでいたら道路わきにすばしっこく飛び出した小さなネズミ。
 誰かの投げたマッチ棒がそのネズミの背中に落ちて、ちょっと煙が上がる。
 大変だ、ネズミが燃えちゃう・・・。
 急いで近くにあったホース(実家の庭の水まきにいつも使っている通販で購入したコンパクトなやつ)でネズミの背中にチョロチョロとみずをかける。
 すると、ネズミが少しずつ大きくなって、くぼみの中でネコにかみつく。そのネコはあきらかに昔ワタシが飼っていたタマだ!!
 タマは目を剥いて苦しそうにしている。
 怖くてネズミに触れない臆病なワタシは足でネズミの背中を押す・・・。びくともしない。
 叫ぶ!!

 次の日の夢は「停電」。
 実家の居間で時計の針を直していたら、急に部屋が真っ暗になる。
 なんとも形容しがたい殺気を感じる。
 目の前にいた人(誰だかわからん)の腕をつかむ。
 怖くて微動だにできずに真っ暗闇の中にいると、つかんでいた腕がだんだん固く細い棒きれに変わっていく。なんだっ!
 叫ぶ!

 
 新年早々、どうしてこんな夢?
 ネズミも停電も、実は私の深層心理の中に住んでいるのか?
 ああ、今夜はいい夢を見たい・・・。
 もっと先かと思っていたスピッツの新譜がCDショップに並んでいてビックリとか、その程度の夢でもOK。
 あ、「その程度」とか言って、すみません(-_-;)。
 


■ 伝わるうれしさ
 昨秋のMONGOL800の「What a Wonderful World!!」でのバックステージの一コマ。
 Hey SmithのYujiさんが暮れのインスタで。
 うれしそうな笑顔に、こちらもほっこりする。
 それにしても51歳のバンドメンバーたち、それぞれ「らしさ」全開だな。
 https://www.instagram.com/yuji_hey_smith/p/BsCv1RKBKjb/



                              


 暗くなる前に1時間だけジョギング。
 尾根道は急に暗くなるけれど、でも確実に日が長くなっている。
 少し大げさに気持ちを春にもっていこう。
 それにしても今日は寒かったな。
 走っても走っても、背中が寒かったし、手袋の中の指がずっとかじかんでいた。

「TYKで漫遊記」~初心に帰って

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2019.1.9 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

  https://www.tfm.co.jp/manyuki/




 ポケベルのサービスが今年の9月で終了するらしい。
 草野「まだ使えたんだ~」
 彼も90年代半ば当時、「便利なツール」という認識で使っていたそうだ。
 89がハート、67が「?」、68が「!」とか・・・。打ち間違えもあったであろう。
 「オレ、88がハートマークかと思ってた・・・」って。送ってたんでしょうね、若かったし。
 草野「そのうち、スマホ、あったね~・・・なんて時代も来るんでしょうか」
 絶対に来る。その頃、どんな通信手段が主流になっているんだろう。
 私も使ってるのかなあ。
 昔、ワープロを結構使いこなしていて、出始めたパソコンに対して、「ワタシは使わんだろう、ワープロ止まり」とか思ってたのに、今じゃ、コレだもんなあ・・・。
 あ、話がそれた・・・。

 草野「みなさんに支えられて、おかげさまで1周年!」
 今夜のテーマは、「ロク漫1周年、TYK(当初やりたかった感じ)で漫遊記」。
 このラジオの話がきたとき、「トーク少なめ、古い、60年代後半から70年代にかけてのロックをかけていこう」と思っていたとか。
 草野「ところが、楽しく、ふなっしーやハクション大魔王の曲なんかをかけたりしちゃって(笑)」
 今夜は初心に帰って、「そこそこマニアック」にやっていくそうだ。
 草野「ざっくり言うと、古いイギリスの隠れたロックの名曲特集」
 どんな曲を聴けるのか、それも楽しみ。

 オンエア曲
 01 コメット(スピッツ)
 02 Sad Am I(Capability Brown)
 03 Real Love Guaranteed(The Gods)
 04 Around The World In Eighty Days(Stray)
 05 Magician(Amazing Friendly Apple)
 06 Flying in and Out of Stardom(Baker-Gurvitz Army)
 07 It’s What You’ve Got(Pete Dello & Friends)
 08 My White Bicycle(Tomorrow)
 09 Automatic Pilot(Vodka Collins)


 漫遊前の一曲は、スピッツで、「コメット」。
 最近、ホームセンターで黄色いコメットに見とれちゃったそうだ。
 (金魚系は、父を思い出してしまう)
 そういえば、以前も、ドン・キホーテでなにかに見とれた、とか言ってたっけ。こういうところから、何かが降りてくるのかな?
 「コメット」、聴いてると物悲しくなったり、ちょっとほっこりしたり。こちらの気分次第で、いろんな景色を見せてくれる楽曲。ハスキーなボーカルの声がすごく生かされていると思います。エンディングのベースが心地よくて好き。
 今日は、ちょっと昔を思い出させてくれたよ。

 1曲目は、701年代初頭にコーラスワークが評価されたCapability Brownの「Sad Am I」(1973年、2nd『VOICE』)。
 これ、ジャケットがスゴイの。「肉感的な唇にチャック!」
 草野氏曰く、「キャパビリティー」と書かれているものもあるけれど、『レコード・コレクターズ増刊』の『英国ロックの深い森』では「ケイパビリティー」と書かれているので、そっちを採用、って。
 (capabilityは「ケイパビリティー」が正しいよね)
 和久井光司監修の『英国ロックの深い森』は上下巻(こういう言い方はされていないけど)あって、「1955-75年」のものをもっていて、読み物として楽しんでいる。草野くんはきっと2さつとも持っているんだろう。
 大半が知らないバンドでも、読んでいるとおもしろい。ジャケットなんかも興味深い。
 
 (端っこにマジックでヘンな絵を落書きしたのは誰だ! 消えないじゃないか)

 アイアン・メイデンのギタリスト、デニス・ストラットンが脱退するときに、「Capability Brownみたいなバンドが好きだから、アイアン・メイデンはやめる」というようなことを言っていたそうで、草野くんはそのときにこのバンドを知ったんだそうだ。
 それで興味をもって聴いたけど、「意外にポップでハモリもきれいなんだけど、イマイチ知名度が低い気の毒なバンド」。
 ネット上のどの記事にも、「英国産の隠れた名バンド」と書いてある・・・。アルバム、ちょっと聴いてみたくなるな。

 次は、The Godsの「Real Love Guaranteed」(1969年、3rdシングル)。
 このバンドは、ユーライア・ヒープのケン・ヘンズレー、ストーンズのミック・テイラーなどが参加していた「知る人ぞ知るバンド」。
 草野くんが大学生の頃、レコード店がたくさんあった西新宿でもとくに有名だった「新宿レコード」でアルバムを購入したそうだ。
 (私にとっての若い頃のお馴染みレコード屋さんは下北沢の新星堂。クラシック専門で、ロック関係とかおじさんがちょっとヤな顔をするけど、歩いていける範囲でいちばん品ぞろえがよかったっけ)
 草野「60年代のバンドにしては音がタイトでカッコいいです」
 シンプルこの上ない音たち。なんだかうれしくなる・・・。年がわかるか。

 そして、Strayの「Around The World In Eighty Days」(1970年、1st『STRAY』)
 1966年、ロンドンで結成された「どちらかというとハードロック系のバンド」。
 大学生の頃、国分寺に今もある中古レコード店「珍屋」でジャケ買いしたそうだ。
 この曲は、「ハードロックな彼らの中でも、ハードじゃない、ちょっと哀愁系の楽曲。M7のコードがいい味を出している」。
 ZO-3で聴かせてくれたけど、声も雰囲気もステキだったな。
 この曲、邦題はそのまま「80日間世界一周」だったそうだ。
 (小学生の頃、ジュール・ヴェルヌの作品は大大好きで、『八十日間世界一周』も『海底二万里』も好きだったし、『十五少年漂流記』は翻訳本を暗記しちゃうほど読み込んで日がな空想にふけった思い出がある。漂流したい!って。・・・あ、Strayとは全く関係なかった)
 このアルバム、日本では1973年にリリースされて、「でも彼らは新人バンドじゃないんだよ」と教えてもらったっけ。
 ハードかもしれないけれど、アルバムのどの曲もメロディーがきれい。
 ジャケットはこれ。シンプルだけど目をひく。
 

 そうそう。珍屋のどなたかがつぶやいていました。
 https://twitter.com/mezurashiya/status/1082115226512678912?s=11


 そして今日紹介されるバンドの中で「最も知名度が低いかもしれない」、Amazing Friendly Appleで「Magician」(1969年、デビューシングル「Water Woman」のB面)。
 1967年結成。
 ビートルズやレッドツェッペリンもあえて外してある『英国ロックの深い森』にも載っていないバンド。うわっ! 本物のマニアック。
 草野くんは、西新宿のレコード店で購入した「60年代のサイケなバンドのオムニバス盤」でこのバンドを知ったとか。
 67年には、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(ビートルズ)、『Evolution』(ホリーズ)、『カラフル・クリーム』(クリーム)などのサイケの名盤が生まれ、68-69年には「サイケデリックなバンドがメチャメチャ、アルバムを出しているような時代なんですけども」。
 そんな中で彼の耳に残ったのがこの楽曲、と。マニアックなバンドのデビューシングルの「B面」ってとこが、ある意味、すごくないですか?(笑) (あ、若い人は「B面」知らない? 「カップリング」のことです)
 そんな時代に憧れていた彼は、80年代末の「ネオサイケ」ブームの頃、ペイズリーやデカイ水玉シャツを探して着ていたとか。
 草野「とっておけばよかったですね、ネタとして」(笑)


 「メッセージコーナー」・・・。やっぱりやるんだ~。今回はTYKじゃないのかいっ!(笑) 振り切れないバンドマンの優しさか?
 「草野さんは温泉に行きますか? 露天風呂とか入るのかな?」
 実は、そんなに温泉にこだわりはないらしい。「でも好きは好き。露天風呂とかもすげー好きかも」
 若い頃に行った北海道の登別温泉、岐阜の下呂温泉のお湯がよかったという記憶があるので、「また行ってみたいですね」。
 この季節は雪見風呂とかも・・・って。
 越後湯沢での、遠く谷川岳を見ながらの露天風呂、よかったな(とこれはワタシですけど)。

 ここで一言。
 「1周年の感謝の気持ちをこめて、かなり強引に進めています」
 「何を言っているのかわからない人もいるかもしれないですが、このあともそこそこマニアックに進めていくので」


 そして、Baker-Gurvitz Armyの「Flying in and Out of Stardom」(1976年、3rd『Hearts On Fire』)。
 クリームやブラインド・フェイスでのドラマー、ジンジャー・ベイカーと、ガンのガーヴィッツ兄弟が組んで、74年に結成したバンド。
 高校生だった草野くんは、福岡の中古レコード店「田口商店」で、購入。この店は「今でも、福岡の音楽好きにはマストな店」。
 草野「聴きどころは、ジンジャー・ベイカーさんが、クリーム時代にはなかったハードなドラミングを聴かせてくれるところ」
 こちらは、75年当時のライブ風景。ライブ感たっぷりの映像!
 Baker Gurvitz Army - Mad Jack (Live 1975)

 次は、Pete Dello & Friendsの「It’s What You’ve Got」(1971年、3rd『Into Your Ears』)。
 草野「ポップでステキなバンド、Honeybusを脱退後のPete Delloのソロ活動。なごむ音。せかせかしたときに聴くとほっとする。ソフトロックとも異なる、『イギリス!!』という感じのアコースティックなロック、という感じですかね」
 このアルバムは全曲、本当にメロディーがきれい!!です。
 ストーリーを思わせるような不思議なジャケットからは想像できない曲たち。

 最後は、「今日紹介したなかではメジャーなバンド」Tomorrowで、「My White Bicycle」(1967年、デビューシングル。1968年、1st『Tomorrow』)。
 イエスにいたスティーブ・ハウや、UK Rockマニアにはおなじみのキース・ウェストやTwinkもメンバーだったレジェンドバンド。
 草野「サイケデリックロックの定番の手法、逆回転を大胆に使っている。60年代イギリスサイケデリックロックの雰囲気を生々しく感じていただける曲」


 これをきっかけに古いUK ROCKに興味をもった方に、草野マサムネから、「いいサイトがある」と。
 「60s/70s英国ロック・データベース」
   http://british-rock.salmon-news.com/
 この膨大なデータベースを作った方は数年前に亡くなったけれど、「関係者が管理して閲覧できるようになっています。いつも利用させていただいています。ありがとうございます」。
 「TYKシリーズ」は今後も、Part 1、Part 2 と続けていきたいそうで、「次回は古いアメリカのロックでやってみようかな」と。
 大いに期待しています!!


 今日の「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは、Vodka Collinsの「Automatic Pilot」(1972年、デビューシングル)。
 60年代のUKロックの流れで日本の70年代のロックへ。かまやつひろしさんも参加していたとか。
 草野「今聴いてもかっこいい。1972年の日本でこの音が鳴っていたというのが驚き」


 そして、来週から、「スピッツメンバーと漫遊記 2019」。
 メンバー一人一人がそれぞれテーマを決めて登場・・・だそうですよ。

 今年も一年間、待っています!

『15時17分、パリ行き』~フラフラ~っと感想

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2019.1.13(日)



映画『15時17分、パリ行き』  2018年 アメリカ
 監督 クリント・イーストウッド
 脚本 ドロシー・ブライスカル

 出演 スペンサー・ストーン/アンソニー・サドラー/アレク・スカラトス

   https://eiga.com/movie/88331/

 2015年にヨーロッパで起こった無差別テロ「タリス銃乱射事件」。
 その実話を再現したドラマ。
 実際に犯人を取り押さえて大惨事にならずに事件を終わらせた3人の若きヒーローたち。彼らの役を本人に演じさせたという、ある意味「実験作」ともいえる作品か。
 テロ場面のスリリングな状況を期待する人には、エンターテインメント性の薄い映画としてものたりなくもあっただろうし、テロの時代に「テロ事件」を扱うことの難しさを知る人には、まるでドキュメンタリーのような一歩下がった演出に肩透かし、ということになるのかもしれない。
 監督が描きたかったことがどのあたりにあるのか、この際わきにおいておくとして、まず感じたのは、本人たちが演じ?、かなり細かなところまで事実にこだわったという制作意図から感じられるのは、見事に三者三様のキャラクターをもっている主人公たちだということ。
 陽気で明るい青年、真面目につきつめて考える青年、冷静で勇敢な青年。
 その彼らの幼い頃からのつながりと成長の記録、意図せずに、そう、偶然ともいえる運命のいざないで踏み込んでしまった領域・・・、その延長線上に、彼らを「ヒーロー」という鎧のなかに追い込む事件があった。
 そういうことか? 
 真面目に神を語ることもあるけれど、でもごくごく普通の、酒をのみすぎたり女の子とはめをはずしたり、そんなふうに日々を過ごす青年が、事件に巻き込まれ、命の危険にさらされながらも「勇敢に」立ち向かって、人々を救った。
 だけど、あくまで、よくある「ヒーロー」話ではなく、その勇敢な行為をほめたたえるわけでもなく、「こんなことがあったんだよ、じつはこんな普通の若者たちが悲劇を最小限にとどめたんだよ」とあっさり教えてくれるような。
 普通の青年と言っても、三人のうち二人は実際に兵役についていて、そのあたりを「普通の」と言ってしまうことに、私は少し違和感は感じるんだけれど。
 
 だらだらと脈絡のない感想を書いていること事態、私自身がこの映画をどうとらえたらいいのか、ちょっとウロウロしている証拠だけれど、でも、これでもかこれでもか、と心のざわめきやカタルシス目当ての涙を「強要」する作品にはない、爽やかな風を鑑賞後に感じたことはたしかだ。
 こんなおおごとではなく、もっと気楽で身近な出来事の中で、私だって見事に「闘う」ことができるかも・・・とか。

 この映画、こんな感想でいいんだろうか・・・。
  


                              



 『MdN』休刊とは・・・。
   https://books.mdn.co.jp/announce/63202/
 仕事がら、毎号ではないけれど、購入して参考にしたり、そういうことではなく単純に目の保養に開いてみたり。
 決して良い読者ではなかったけれど。
 雑誌の休刊の話題は今に始まったことではないけれど、でも残念。
 運営は大変だったのだろう・・・。
 
 そういえば、木村豊さんのCDジャケット特集の書籍も、MdN booksの作品でしたっけ。
  https://books.mdn.co.jp/books/3216103001/
 『死んだらJ-POPが困る人、CDジャケットデザイナー 木村 豊』って過激なタイトルですけど。

「カバーと言えば、テツヤの日!」~スピッツメンバーで漫遊記

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2019.1.13 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 今日から3回、スピッツメンバーが入れ替わりで「ゲスト」。
 草野「第1回は、スピッツでギターを弾いてるテツヤくんです」
 今日くらいまでは新春。「おめでとう」でいいってことで、
 テツヤ「おめでとうございま~す」
 「新春シャンソンショー」が同時に出る「お約束」の息の合い方は、うれしいほどに見事です(笑)。

 「スピッツ 三輪テツヤで漫遊記 2019新春」!
 それぞれにテーマを決めて、「漫遊前の一曲」~「ちょっぴりタイムマシンのコーナー」まで、すべてゲストの選曲だそうだ。
 草野「ゲストに全部選曲してもらうってことでいいと思うんだよ」
 テツヤ「新しい発見もあるかもね」
 草野「楽したいし(笑)。オレはそれに乗っかって聞き手に徹する」


オンエア曲
 01 タイムトラベル(スピッツ)
 02 Jump(Aztec Camera)
 03 Iron Man(The Cardigans)
 04 Video Killed The Radio Star(The Presidents Of The United States Of America)
 05 Live and Let Die(Guns N'Roses)
 06 Superstar(Sonic Youth)
 07 Mother(Christina Aguilera)
 08 夏の魔物(小島麻由美)


 漫遊前の一曲は、スピッツ「タイムトラベル」(2012年、『おるたな』)。
 これ、よく「タイムトラベラー」と間違えてしまう・・・と(テツヤくんは「オレがよく間違える」と)。「タイムトラベラー」はムチャクチャ懐かしい曲。
 「タイムトラベル」は原田真二氏の曲をスピッツがカバー。

 最初の曲は、「80年代中盤、ネオアコブームを牽引したAztec Cameraがカバーした「Jump」(1984年、2nd『Knife』)。
 Aztec Cameraについては、昨秋の「ロック大陸漫遊記」の「おしゃれロック」で紹介している(ココ)。ご丁寧に、ヴァン・ヘイレンのこの曲のカバーについても。有名なんだな。
 「スピッツメンバー全員が通ってきた」ネオアコであり、Aztec Camera。
 
 そして、
 草野「もうおわかりのように、今日のテーマは『カバー』」
 テツヤくん曰く、「好きなアーティストのカバーをするのは、まさに『ロック大陸漫遊記』ではないか」。名言?
 「スピッツもアマチュアの頃からいろいろカバーをしてきた」と。
 草野「ビートルズやストーンズも初期の頃はカバーの曲が多いしね」
 そうそう、古いロックンロールとか。
 草野「今有名な人気バンドも、最初はなにかしらのコピーバンドから始まったりしてるし」
 スピッツメンバーもそれぞれ、アースシェイカーやラウドネスなどヘビメタバンドのカバーで始まってるし・・・と。
 テツヤ「そんな漫遊記を経てスピッツができあがるわけですから」
 なるほど・・・。

 ヴァン・ヘイレンの「Jump」は大ヒットアルバム『1984』におさめられていて、これも全米1位の超ヒット曲。
 Jump - Van Halen

 ヴァン・ヘイレンといえばハードロックのイメージだから、
 草野「最初聴いたときは、あれっ?と思ったよ」
 テツヤ「いきなりキーボードだもんね」
 当時の藤枝組の情報では、手に入れたキーボードで盛り上がってしまって、「その音を入れた」ということらしい。
 草野「ああ。遊びで弾いてたらできちゃった、みたいなね」
 こういう話、何度も何度もしているんだろうなあ。

 次は、The Cardigansで「Iron Man」(1996年、3rd『First Band on the Moon』)。
 カーディガンズも、ココで紹介してましたね。ブラック・サバスのカバーのことも。
 カーディガンズもブラック・サバスも、「4人とも通ってきた」ということで、その証明みたいだな。
 一昨年ロンドンで、ブラック・サバスのラストライブをメンバーで見たという。
 草野「お客さん、みんなオレたちより年上で」
 テツヤ「ひさびさに見たよね、あんなにたくさんの革ジャン着た男たち。泣き崩れている人いたもん」
 草野「そう、いたいた(笑)」
 ギタリストがデスメタル好きで、ジャケットでキッスのTシャツ着てたり、シン・リジィのカバーもしてたり・・・。そんな話を楽屋話みたいに交わして、
 テツヤ「カーディガンズとスピッツは違うんだけど、メタル好きってとこで根本は同じ」
 草野「ああ、共感するね。オレもなんかね、ラウドネスの曲をボサノバでカバーしたいなと思ったことあって」(笑)
 テツヤ「(笑)ああ、おもしろいね」
 テツヤの「やってみたいね」というノリへの草野氏の反応は微妙でしたね(笑)。

 次のカバー曲は、The Presidents Of The United States Of Americaの「Video Killed The Radio Star(ラジオスターの悲劇)」(1997年 or 1998年)。
 The Presidents Of The United States Of Americaはシアトルのスリーピースバンド。私には、楽し気な陽気なバンドという勝手なイメージ。
 ギターは3弦、ベースは2弦だけで、「それで十分」という(笑)。
 草野くんは、このバンドをThe Residentsと勘違いしていたという。
 「ラジオスターの悲劇」は、1979年、イギリスのバンド、バグルスの大ヒット曲。二人ともドンピシャの思い出の曲だろう。
 大阪での「ロックロックこんにちは」での企画で、ギターはピロウズのさわおさん、ドラムスはミスチルのJEN、ベースは田村くんで、この曲をカバーした思い出を楽しそうに語っていた二人。

 そして、次は「激しめ」に、Guns N'Rosesで「Live and Let Die」(1991年、シングル)。 
 言わずと知れたウィングスの曲で、007の『死ぬのは奴らだ』のテーマ曲。
 草野「ポール(マッカートニー)のセトリには今でも入ってるよ。オレ、『Live and Let Die』って入ってるグッズT買って、ときどき着てるよ」
 毎回、火柱があがって、そのたびに私が「あっ!」と声を出す。わかっているのに驚いてしまう(笑)。
 音もハードでいいし、「よくできたカバー」と評価あり。

 そして、Sonic Youthで「Superstar」(1994年、『If I Were A Carpenter』)。
 草野「ソニックユース、聴く?」
 テツヤ「聴く聴く。好きだよ。ぐっちゃん(社長 兼 カメ)の影響もあるかな」
 オルタナブームのときにも注目されたし、「今でも影響力のあるバンド」と。
 テツヤ「サーストン・ムーア(ギター)のソロを聴いたのが最初」
 草野氏は、ドラムがもっさりしていて最初はダメだったそうだ、「ピクシーズみたいに、音がパキッとしてるといいんだけど」。テツヤくんも最初はダメだったと。「ニルヴァーナ以降に出したアルバムはしっかりロックになってて」、聴いていた時期もあった、と草野氏。
 テツヤくんは、「エレキ・ギターを聴くということはノイズを聴くこと」というサーストン・ムーアの言葉に「えらく感動」。そのノイズバンドがあのカーペンターズのこの曲をカバー、ということで、「グッときた」と。
 実は、カーペンターズの曲自体が1969年のデラニー & ボニーカバーだったということだ。へ~。
 ソニック・ユースの「Suoerstar」が入ったアルバム『If I Were A Carpenter』は、14アーティストによる、カーペンターズのトリビュートアルバム。

 そして最後は、Christina Aguileraで、ジョン・レノンの「Mother」(2007年)。
 テツヤの「ロックとは言えないかも?」的な発言のあとで、草野「ま、たまには」って。
 アギレラさんは映画のイメージ(映画『バーレスク』で見たらしいよ)で、あまり聴いていなさそうな草野氏に、
 テツヤ「この人、日本に住んでたこともあるらしいよ」
 草野「へ~。あんまり大きくないもんね」
 テツヤ「身長はわかんないけど(笑)」
 草野「(笑)日本に溶け込みそう」
 なんて、やりとりも。
 ジョン・レノンの「Mother」はドラム+ピアノ+ベースのシンプルな構成で、このカバーもそれを踏襲したシンプルな感じらしい。
 そういうところに、テツヤは「ロック」を感じたと。
 原曲よりもカバーを先に聴いたら、そっちのほうがインパクトが強くなる、ということはあるだろう。
 草野くんは「Mr. Tambourine Man」を例に出していたけれど、たしかにボブ・ディラン原曲よりもバーズのカバーを先に聴いてしまった私には、この楽曲はバーズの曲、というイメージのままだしね(そういう意味で言ったのではのかな?)
 アギレラバージョンの「Mother」。ジョン・レノンの原曲の雰囲気を色濃く残した好印象のカバーだなあ。
 このカバーを聴いたことがなく「興味津々」と言っていた草野くん、曲終わりで、
 「歌、うまいよね~。いい声だし」
 と言っていた。テツヤくんも深く同意。

 草野「いいカバーって多いから選ぶの大変だよね」
 テツヤ「オレ、この次呼ばれたときも、カバー特集でいいかも」
 草野くんも賛意を示し、次回には原曲をワンコーラス流したあとでカバー曲・・・というのもありかも、と提案していた。うんうん、それ、いいですね~。


 最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 ちょっと派手にZO-3をかき鳴らしたあとで、「最近、ZO-3を弾く機会が減って、せめてここだけでも弾いてみようかと」などと(笑)。
 そして、今回はテツヤが選んだ、小島麻由美の「夏の魔物」(2002年、スピッツのカバーアルバム『一期一会』)。
 言わずと知れたスピッツの名曲。
 草野「小島麻由美さんの独特の光を放っている」
 テツヤ「オレたちとは違った解釈でやってくれて」
 草野「新鮮だよね」
 久しぶりに小島麻由美さんの声を聴いて、夜中に心地よいけだるさに揺られてしまったワタクシです。


 テツヤ氏からは、「オレたちの知らない、いいカバー曲があったら教えてほしい」とリクエスト。
 今後は「カバーと言えばテツヤの日」(草野談)ということになりそう。
 期待大!!!
 ・・・ということで、来週は「﨑山達男」ゲストだそうです。
 テーマも含めて、楽しみですね~。


ほぼMCなしの2時間半~エレファントカシマシ 新春ライブ(1/16 武道館)

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2019.1.16
「エレファントカシマシ 新春ライブ 2019」
 at 武道館


 曇り空、冷たい空気の中を武道館へ。
 昨日、このブログを「エレカシ」で検索してみたら、なんと多くの「エレカシ」記事をアップしていたことか! われながらビックリ。
 30周年をこのバンドはいつにない熱さと乗り切っていたということか。
 音楽誌以外では目にすることが少なかった宮本さんの言葉を、ほかの思いがけないメディアで出会うことがあって、そこでいつもと異なる空気を放っていたり。
 コラボもあったし、バンドメンバーを伴わない、テレビでのパフォーマンスもあったし。
 こうやって2018年を終えて、新春のエレファントカシマシのライブとなれば、こちらのうれしさは大きくふくらむばかり。
(大阪でのライブはどうだったんでしょうか)
 昨夜は武道館ライブをWOWOWで生放送だったそうで、どうだったのかなあ。


 セットリストは、あちこちのサイトを参照して、以下のもので間違いないか、と。

◆第1部
 01 脱コミュニケーション
 02 Wake Up
 03 新しい季節へ君と
 04 星の砂
 05 悲しみの果て
 06 ワインディングロード
 07 リッスントゥーザミュージック
 08 昔の侍
 09 大地のシンフォニー
 10 絆
 11 too fine life
 12 珍奇男
 13 今をかきならせ
 14 風に吹かれて
 15 桜の花、舞い上がる道を
 16 笑顔の未来へ
 17 ズレてる方がいい
 18 俺たちの明日
 19 マボロシ
 20 朝
 21 悪魔メフィスト

 ◆第2部
 22 Easy Go
 23 デーデ
 24 かけだす男
 25 旅立ちの朝
 26 風
 27 四月の風
 28 so many people
 29 ファイティングマン

 ◆Encore
 30 今宵の月のように
 31 ゴクロウサン


 席は南2階。ひさびさに真正面の位置がうれしい。武道館は2階席でもステージが近く感じるもんだ。
 表情はわからないけれど、メンバーの動きも宮本さんの暴れっぷりもちゃんとわかる。
 白シャツ、黒ジャケット、黒ネクタイのボーカル。ジャケット脱いだり着たり、いつものように忙しいけど、なんとカッコいいことか(笑)。
 女性ファン、確実に増えた? ちょっと年配の人もちらほら。

 照明は全体的にシンプルで、光のプレートが何枚かステージ上にあって、そこが赤や青や・・・と変化する。
 でも曲によって工夫された照明が、シンプルさゆえに視界に入り込んできて、ちょっと時が止まる。どの曲でどのように・・・と覚えていたつもりなのに・・・。
 確実に覚えているのは、「かけだす男」の照明。イントロが始まった瞬間に、ステージ上に太い白の光のライン数本、垂直にストンと落ちる。
 「あ、雨・・・」
 と心の中で言葉が漏れる。そう、雨だ。
 「かけだす男」の切ない歌詞と宮本さんの叫びのような歌唱と相まって、シンプルな白い光のライン。リードギターの美しい旋律、音のリズムが複雑に絡み合うなかで、ステージはモノトーンの演出。あの光景は今も瞼の裏にある。
 会いたくて、「踏切こえて 川こえて 環八をこえて♪」のところが好きなワタシです。

 1曲目の「脱コミュニケーション」から、すでに熱量がmaxに近い感じ。最初からそれで大丈夫?なんて心配は、エレファントカシマシのボーカルには不要ってことだ。

 「星の砂」の手踊りの観客が落ち着いたところで、あのイントロ。「悲しみの果て」
 恋しい人がいるときでも、いないときでも、この曲を生で聴くと、体の動きがすべて失われて、胸の中に切なさとしか形容しようのない、摩訶不思議な思いが溢れるのはなんでなんだろう。

 そして、アコギで聴かせた「ワインディングロード」、そして、金原さんと笠原さんの弦楽器とともに「リッスントゥザミュージック」。バイオリンの流れる激しい音が気持ちいい。

 「昔の侍」~「大地のシンフォニー」~「絆」~「too fine life」の流れは、宮本さんが激しさの中でそっと聴かせる優しい声がそここに聴こえて幸せだった。
 とくに、アルバム『生活』からの「too fine life」はほんとうに「これだ!」という感じ。

 「珍奇男」「デーデ」はいつにもましてすごかったな。
 「珍奇男」は、前後の曲との落差を簡単に乗り越えて、こっちをどこまでも狂気の世界へと、一瞬連れて行ってくれる。
 「デーデ」は、ずっと新しい「Easy Go」の勢いにも引けを取らずに圧巻の「金があればいい!!」
 一人の際立つ人物を浮かび上がらせるのは歌唱の力だと納得する。

 2曲だけ、宮本さん以外のバンドメンバーがはけた曲があったのだけれど、その1曲が「風に吹かれて」。ピアノバージョンの「風に吹かれて」が、思いがけずに新しい風を教えてくれる。
 続く「桜の花、舞い上がる道を」は、新春のステージにピッタリで、ピンク色の照明が温かい。

 第1部最後の「マボロシ」~「朝」~「悪魔メフィスト」はすばらしかった。
 「マボロシ」の余韻に浸ろうとしたら、「朝」の優しい鳥の声から狂ったような鳥の群れの嬌声、そして「悪魔のメフィスト」の地獄からの叫び。
 ステージに繰り広げられる目に見える怖いドラマだ。
 
 2004年のアルバム『風』からの「風」。このアルバムは私としてはあまり残っていないのだけれど、その中で、この曲「風」は大好きな曲で、「死ぬのかい? オレは」のところで、宮本さんの声にドキドキしてしまう。
 この夜、この曲を聴けただけで、たぶん私は大満足で帰路につけたと思うくらい。

 アンコールの最後、付け足し?みたいに演奏されたのは「ゴクロウサン」。デビューアルバム「THE ELEPHANT KASHIMASHI」からの楽曲。
 こわごわ行ったエレカシの昔のライブを思い出してしまった(笑)。
 これ、まずかったら、あとで削除します。切れ味鋭い若きエレファントカシマシ。
 エレファントカシマシ ゴクロウサン


 こんなに「エビバデ」が少なかったライブ、いつ以来だろう(笑)。
 メンバー紹介以外MC皆無のライブも本当に久しぶり。
 曲終わりで必ず深いおじぎを見せてくれて、客席に目いっぱい手を振って、一度だけ「いい顔してるぜ、よく見えないけど」と言ってくれて。
 でも、あとは怒涛の2時間半、声もパフォーマンスも圧倒的だった宮本さん、支えるバンドメンバーたち。
 また新たなエレファントカシマシの世界をここから進んでいくんだろうと、期待させてくれる一夜だった。


 BACK HORNの山田将司さんのコメント
 https://twitter.com/yamada_masashi/status/1085515446218969088?s=11

市原悦子さん

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2019.1.20(日)



 かなり背伸びをして、そしておもしろさがまだわからないままにちょっと無理をして俳優座の芝居を観に行ったとき、市原悦子という女優に出会った。
 トルストイの『アンナ・カレーニナ』だったか。
 彼女は主役でも主要人物でもなく、たしか侍女1とか客2とか、そんな感じでいくつかの小さな役で出ていたと思う。
 それでもたぶん俳優座を退団する少し前だったと思うから、彼女の人気は群を抜いていた。
 客席の反応は確かにあったけれど、そんなものはなくても、市原さんが舞台のそでに立つだけで、そのまわりにスポットライトがあたったかのような、そんな一瞬があった。
 私はたぶん、市原悦子という女優を知らなかったから、あの人はだれなの?と、あとでパンフなどを見て確認したんだと思う。
 芝居なんて何もわかっていなくて、おもしろさも感じていたのか・・・。でも、市原さんはステキな女優さんだと思った。あの日、たしかにそう感じた。

 予想のつかない演技が好きだった。
 2時間ドラマの、たとえば「高見沢響子」のエンディングでさりげなく家族のシーンなどがあるときの、アドリブとも計算された演技とも、どちらにも思えるような彼女らしい体の動きやセリフが好きで、物語の筋とはまったく異なるところで、「いいよね」「あそこが好き」といくらでも語りたくなる・・・そういう女優さんだ。

 2004年の舞台「狂風記」で自由奔放に舞台を独り占めした市原さん。
 カーテンコールで、演出をされた夫 塩見哲さんがステージ下から差し出した花束を、乙女のような笑顔で受け取った市原さん。
 どちらも、しっかり覚えておこう。
 http://nikotamaya.art.coocan.jp/play/20040130.htm

 たくさんの思い出をいただいた。一方的にそう思っている。
 緒形拳さんと市原さんは、私が何も知らないときに出会えて、その後の「お楽しみ」の貴重なきっかけをくださった役者さんたちだ。
 本当に寂しい。
 でも残された多くの作品は、これからも私を笑わせたり泣かせたりして、大事な時間を作ってくれるだろう。
 そう信じています。



                              


 24年とは、あまりにも長い年月だ。
 でも、震災の被害を受けた方、大事な人を亡くされた方には、時が止まったままで・・・とおっしゃる方のなんと多いことか。
 今年も1月17日が過ぎていきました。

スピッツ﨑山達男を形作ったドラマーたち~「スピッツメンバーで漫遊記」

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2019.1.20 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 開口一番、「時間が過ぎるのがはやい!」。
 本当にそう。もう1月も半分以上が過ぎてしまった。

 さてさて、今日もスピッツメンバーがゲスト!
 﨑ちゃんの1月は、「比較的ゆったりしたペースで、音楽聴いている」らしい。
 「スピッツ﨑山達男を迎えて漫遊記 2019」
 今回も全曲﨑ちゃんの選曲で、「オレはホストに徹する」(草野談)

オンエア曲
 01 Crispy(スピッツ)
 02 We're an American Band(Grand Funk Railroad)
 03 Smokin' in the Boys Room(Motley Crue)
 04 Some Skunk Funk(The Brecker Brothers)
 05 Good Times Bad Times(Led Zeppelin)
 06 Armed and Ready(Michael Schenker Group)
 07 Walking on the Moon(The Police)
 08 Heaven(The Groovers)


 漫遊前の一曲は、スピッツ「Crispy」。
 バンドも長くなると、「ライブでやっていない曲」も増えてくる。
 この曲も「最近はやってない。コレクターズのカバーとしてのほうが知られてる?」
 「新木場サンセット」でのコレクターズの「Crispy」。キラキラしていて楽しかったな。
 﨑ちゃんが選んだ理由は、「今日のテーマ」にあるらしい。
 (「Crispy」のAメロは、あとに出てくるMotley Crueのドラマー、トミー・リーのドラミングを真似ているらしいよ)

 最初の曲は、「昨年、結成50周年を迎えたレジェンドバンド」、Grand Funk Railroadで「We're an American Band」(1973年、7th『American Band』)。
 ここで明かされたのが、今日のテーマ。
 「﨑ちゃんが憧れてマネしたドラマー」、つまり「スピッツ﨑山達男を形作ったドラマー」。
 この曲も、イントロのフィルインを練習したと。
 草野「ああ、これ、イカしてるよね」
 それに加えて、Grand Funk Railroadのドラマー、ドン・ブリューワーは「叩きながら歌っている」。
 草野「このバンドは3人で分厚い音を出すんだよね」
 﨑ちゃんは「叩いて歌って、見て楽しい」と三拍子を強調。
 草野氏が言うには、雑誌なんかのコピーに「ツェッペリンもぶっ飛んだ!」と書いてあったそうだ。ツェッペリンの前座で出て行って盛り上がったとか。
 草野「ツェッペリンがぶっ飛んだかどうかはわかんないけど」(笑)
 初来日時の「雨の後楽園」でのライブのようすを事務所の人からよくきいていた、と。
 「ロコモーション」のカバーもヒットしたけれど、本来のファンにはどうだったんだろうね(と、これはワタシ)。
 Grand Funk Railroad - The Locomotion
 個人的には、原曲のイメージを覆す激しさがカッコよくて、嫌いじゃないんだけど。

 次は、Motley Crueの「Smokin' in the Boys Room」(1985年、3rd『Theatre Of Pain』)。
 ドラマーは、あのトミー・リー。草野くんにとっては「カッコいいドラマーベストテンに入る」らしい。「次男がモデル」情報も。
 﨑ちゃん「トミー・リーのドラミングは基本的にシンプル。だけど、叩き方を派手にして、見れるドラマーになっている」
 そこが大事なところなんだな、﨑ちゃんにとっては。
 回転するドラム? 
 Mötley Crüe LIVE  Tommy Lee 回転Drumsolo
 え、「回転」ってこういうことだったんだ・・・。

 次は、The Brecker Brothersで、「Some Skunk Funk」。
 草野「これは・・・ジャズ?」
 﨑ちゃん「うん、ジャズだけど、ロックっぽい・・・」
 というところで、「ロック大陸」OK?
 﨑ちゃんが「大好き」というドラマーは、テリー・ポジオ。
 草野「ミッシング・パーソンズは好きだった」
 ミッシング・パーソンズは音がカチッとしっかりしている印象だけど、それよりもボーカルの衣装が煽情的で、なんだかそっちのイメージしか残っていないのが、私には残念。
 﨑ちゃんが学生の頃、じょうずなドラマーなみんなこの曲を練習していたそうだ。
 﨑ちゃん「その当時はオレはできなかったんだけど、最近できるようになった」
 結成30年以上のバンドのドラマーが、「練習し続けて最近できるようになった」って、すごくないですか?
 草野「ギタリストにとっての『Highway Star』のソロみたいな?」
 﨑ちゃん、「そうそう」と肯定。
 Deep Purple - Highway Star
 ギターのテクニックの最低限のテクニックが多く含まれるので、ヘビメタの練習曲としてよく取り上げられるんだとか。

 曲終わりで、
 草野「ブレッカー・ブラザーズって、オレ、あまり聴いたことなかったんだけど、メチャメチャ音がいいね。すごいテクニック!」
 﨑ちゃんが言うには、流れたのはライブ盤で、その前にスタジオ盤もリリースされたけれど、ライブ盤のほうがプレイがはやいんだそうだ。
 草野くんの「ゲスの極み乙女。みたい?」には、﨑ちゃん「うんうんうん」と言いつつも、納得してはいなかったかな(笑)。

 次は、Led Zeppelin「Good Times Bad Times」(1969年、1st『LED ZEPPELIN』)
 来ました!
 﨑ちゃん「ジョン・ボーナムさんも大好きなドラマー」
 コピーもたくさんやったし、「憧れの人」。
 とくにこの曲では、足のプレイを練習したそうだ。
 草野「リリース当時も、結構、常識破りのプレイだったらしいよ」
 﨑ちゃん「初めて聴いたときにスゲーなと思って」、で、やってみたけど、何度も足がつったらしい。
 ああ、やっぱり何度聴いてもカッコいい曲だ!

 次は、Michael Schenker Groupで「Armed and Ready」(1980年、1st『神』)。
 昨年、東北新幹線の中で来日中のマイケル・シェンカーに遭遇し、
 草野「サインしてもらって握手もしてもらって、完全に中学生に戻っていましたが」(笑)
 この曲のドラマーは、サイモン・フィリップス。
 よくわかんないんですけど、イントロからAメロに入るところの3拍フレーズを、﨑ちゃんはいっとき練習していたんだとか。
 草野「あの仕組みがいまだにわかんない。(かっこよく)歌に入れないよ」(笑)
 ちょっと変わったドラミング、と言っても、「ロック界を代表するドラマー」。
 草野「この番組で、サイモン・フィリップスの特集をしようかと思ってたこともあって」
 この発言への「おお!」という﨑ちゃんの反応が印象的。
 ジューダス・プリースト、ジェフ・ペック、TOTO(TOTOには正式に加入)、最近では上原ひろみのセッションドラマーとして、というところで、彼への二人のリスペクトが伝わってきた。
 曲終わりで、
 草野「このアルバムは、オレたち、リアルタイムでガンガン聴いてたし」
 﨑ちゃん「この曲のギターのリフはオレも弾ける」(笑)
 草野、ZO-3で演奏のあと、「オレたちの世代はこのリフを弾きたくなっちゃう」と。
 﨑ちゃん「オレも弾いたもん」
 草野「今50歳前後の男たちはね」(笑)
 同世代ならではの会話。
 
 そして最後は、The Policeで「Walking on the Moon」(1979年、2nd『Reggatta de Blanc 白いレガッタ』)。
 ドラムは、スチュワート・コープランド。
 うまいドラマーという感じではないけれど、「独自のドラミング」。ハイハットワークに言及。
 﨑ちゃん「(ポリスは?)空間のあるサウンドなんで、ハイハットワークで歌うのが映える」
 﨑ちゃん「8ビートとかで疾走感がある、そこが好き」
 草野くんの「前のめりなところが、ちょっとパンクっぽさにも通じる」には、「そそそそそそ」(笑)と﨑ちゃん全肯定。
 草野「マイケルシェンカーとはジャンルは違うけど時期は重なるから、中学生のころ、はまって聴いてた」

 「(今日は)どんな感じだった? まだまだかけたい曲がある?」には、
 「曲を選ぶのが楽しかった、CDをいろいろ出してきたりして」と﨑ちゃん。
 「ホスト役は楽ちんなんで、またかけたい曲が集まったら、スタジオに」と草野くん。
 知ってる曲でも、ドラムに集中して聴くというのはおもしろい作業だし、またぜひぜひ、という感じだな。


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 﨑ちゃんが選んだ楽曲は、The Grooversの「Heaven」。
 ザ・グルーヴァーズ。初期の頃は4人編成で、フロントマンの西村さんもいたんだよなあ。
 草野くん曰く、「初期の4人の頃と、3人編成では、まったく別バンド」。
 この「Heaven」は初期の頃の作品。
 グルーヴァーズは、スピッツがツーマンでライブをした初めての相手バンド。
 草野「西村さんが兄貴っぽい人で、いろいろ学ばせてもらった」
 名古屋のイベントで、この「Heaven」を演奏したとき、藤井ヤスチカさんのイントロの四分のキックを聴いただけで、「オレたち、みんな立ち上がったんだよね」と﨑ちゃん。
 草野「そうそう、音の圧がすごくてね。で、スピッツの曲、叩いてみてよ、って言ったら、それはちょっと違うような。おもしろいよね」
 﨑ちゃん「そのとき、かっこいいなあと思って」
 草野「すごいドラマーだよね」
 﨑ちゃん「同い年なんだよね」(笑)
 「Heaven」は歌詞も印象的な佳曲なんだけど、西村さん在籍時ということで、情報が限られているのかなあ。


 最後に、樋口宗孝さん(LOUDNESS)とか、コージー・パウエルとか、まだまだ﨑ちゃんつながりのドラマーがいるので、また次回に、というホストのお誘いがありました。
 そして来週は「いよいよリーダーの登場」ってことで、スピッツのベーシスト田村の回です!!

冬の青空に映える富士山

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2019.01.25(金)




 今週の月曜日(21日)、初詣で高尾山へ。
 こんな快晴はあるか?というくらいに、山頂は見事に晴れ上がり、その午前のいっときは富士山の周囲にひとかけらの雲も見当たらない。
 富士山や丹沢の山々の尾根筋がくっきり見えて、その遠近感にも声をあげてしまったワタシです。
 山で見たこんな富士山、何年ぶりだろう。
 特に好き、というわけではないけれど、こんな富士山はなぜか気持ちを高揚させる。
 山頂での早めの昼食のおにぎりも、ちょうどいい塩梅の塩加減で・・・。

 

 以下は丹沢の稜線。最高峰 蛭が岳もくっきり。
 

 左端に、わが家の周辺からも見える大山が・・・。
 
 おもしろみのない写真たちですが、悪しからず。
 芸術的な写真より、どんな山が見えたか、というほうが私には重要なんで。
 
 下山の稲荷山コースを歩いていて、いつもはところどころにあるぬかるみが、まったく見えなくて、改めて、空気の乾燥状態を実感したというありさま。
 
 なんか、パッサパサ・・・。
 そして、追加の一枚。
 

 一緒に、今年の「無事」を祈ってきました。
 いろいろ背負うものもあるので。

 帰りは、とろろそばと軽く日本酒。
 その前に高尾ミュージアムに寄ったんだけれど、絵ハガキに新しいものはなかったな。そろそろ欲しい・・・。
 ほかのおみやげやグッズは新しいものも増えていたけれど。
 絵ハガキ・・・、最近はあんまり需要ないのかな。
 


 
★ 宮本さん、散歩中って・・・
 宮本さんのソロ活動。
 https://www.oricon.co.jp/news/2127868/full/
 http://miyamotohiroji.com/

 「歌謡曲」か。宮本さんの中では大事な分野だな。
 たしかに、バンドでは無理なんだろう。
 「冬の花」、聴いてみよう。


★ THE YELLOW MONKEY
 イエモンの新譜リリースのお知らせ。
 THE YELLOW MONKEY – 9th album "9999" trailer

 予約、予約・・・と。


★ サカナクション山口さん
 http://www.bsfuji.tv/fuji-yama1/pub/index.html
 藤原ヒロシ氏ととサカナクション山口一郎さんのトーク。
 その中で、「トリビュートアルバムに参加するとしたら誰がいい?」ときかれて、「スピッツ!」と即答した山口さん。
 スピッツが自分たちの「宝島」をカバーしてくれたときは「うれしかった」と。事前の申し出もなく、突然だったので、よけいうれしかったみたいだ。
 その表情はまるで、ただの音楽好きな少年のよう。
 去年の11月の放送だけれど、最近見る機会があって、スピッツファンとしては、ちょっとうれしかったな。


★ 恒例のドラム会
 https://twitter.com/taji_official/status/1085387557020618754?s=11
 https://twitter.com/midorin0130/status/1085343605554798593?s=11

  﨑ちゃんはどこにいても、どんな集いでも、いつもいい表情をしているな。
 いい男!!




                              



 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-866140.html
 ずっと追っていたんだけれど、とりあえず県民投票が全市町村で実施されそうなのはなによりだ。
 二択三択の問題は残っているというけれど、そのあたりはよくわからない。
 ハンガーストライキを行った元山仁士郎さんが、テレビで橋下徹氏の発言に対応するようすをネットでちょっとだけ見たけれど、橋下氏の説得を自分の言葉で冷静に論破しているのに、溜飲が下がった。

1月の午後に、映画『ボヘミアン・ラプソディ』

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2019.1.27(日)



 映画『ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)』

 http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/
 
 いつだって、バンドの物語は、初期の頃の躍動感を追体験させてくれる。
 目指すものが似通っている若者たちが出会って、ただただ前を見て上昇していく思いを共有する・・・。それは誰もが経験できることではない。
 だから、バンドの物語のプロローグは必ず眩しいくらいに輝いて見える。
 若き日のフレディが、ブライアン・メイが、ロジャー・テイラーが、ジョン・ディーコンが、狂ったように飛んだり跳ねたりしながら音作りをしているさまは、神々しいくらいだ。
 (クイーンのメンバーはそれぞれが全員、作曲も作詞もするから、フレディ・マーキュリーの伝記映画だからといって、彼だけにそのあたりで焦点が当たりすぎているのに最初はちょっと戸惑ったけれど、ま、そこはいいか)
 ライブの場面、制作中のスタジオの場面、どれをとっても心が躍る。
 レコード会社の方針と対立したって、「家族」であるメンバーと信頼できるスタッフがいれば、自信が膨らむだけで絶望なんてクソ食らえ!ってもんだ。
 でもその道には必ず影が落とされる。
 クイーンももちろん例外ではなく、そこから一気にフレディの心のストーリーが始まる。
 父親との確執と和解、セクシュアリティの問題、家庭を得たメンバーとのすきま。
 そのあたりは、「よくあるテーマ」ともいえるし、とくに際立った演出があるわけでもない。でも、フレディの抱える不安ややりきれなさや自己制御できない自分への戸惑いはストレートに伝わってくる。
 そして、ラストのLIVE AID(1985年7月13日)の再現。
 WoodstockとLOVE AID。まったく異なる年齢で通過したけれど、1985年、バタバタした日常を離れた深夜、テレビに向かったことは鮮明な記憶。
 いろいろ切り換えなくても単純にライブパフォーマンスだけ見せてくれればいいのに、とかモヤモヤを感じながらも、次から次から心躍るバンドやアーティストが登場したこと。
 でもそんな記憶なんて関係なく、目の前のラミ・マレックらが演ずる「クイーン」が、その楽曲が、なぜ?と思わせるほどに心を揺さぶり、心地よい高揚感をもたらしてくれたこと、それがこの映画のすべてだ。

 クイーンのアルバムは70年代のものしか聴いていないし、それも長いこと聴いてこなかったけれど、映画から届くすべての曲が、頭のどこかを刺激する。みんな知ってるよって。
 ストレートで真摯な言葉、強いメロディー・・・。
 (「ボヘミアン・ラプソディ」の「ママ~♪」は、いつ聴いても強烈だ)
 エンディングで流れた「The Show Must Go On」まで、当たり前だけど、クイーンそのものでした。

 先週の半ば、仕事の打ち合わせを終えて、母の施設を訪れるまでの時間に、駅前のシネコンで観た『ボヘミアン・ラプソディ』。
 エンディングロールの最後まで、10名ほどの観客がまるで息をこらすかのように微動だにせずにいたのが印象的だった。

 (どうでもいいことですけど、当時クイーンの熱狂的なファンではなかったワタシですが、メンバーの中ではブライアン・メイにひそかに憧れていました。映画では「若き日」のブライアン・メイに出会えたようで、ちょっとうれしかったな)(笑) 

ロック少年二人で突っ走った1時間~「田村明浩で漫遊記」

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2019.1.27 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 https://www.tfm.co.jp/manyuki/



 

 「スピッツ、ベースギター担当、田村明浩で~す」の彼は、
 「オレ、平成最後の出演になっちゃうかもよ~」と言ったあとで、ホストに、
 「わかんないよ、これからずっと出てもらうかもしれない」(笑)と言われていました。
 スピッツ人生も、それぞれの人生も「昭和に始まって平成を走り抜けた二人」がおくる「スピッツメンバー 田村明浩でおくる漫遊記2019」です。



 オンエア曲
 01 ハートが帰らない(スピッツ)
 02 Train in Vain(The Crash)
 03 I Know What I Want(Cheap Trick)
 04 Getting’ Tighter(Deep Purple)
 05 39’(Queen)
 06 かえるの唄(クリープハイプ)
 07 デッドマンズチェイス(go!go!vanillas)
 08 Bye Bye Popsicle(L⇔R)



 漫遊前の一曲は、スピッツで「ハートが帰らない」(2000年、『ハヤブサ』)。
 リクエストは一人もいなかったとかで、「リクエスト ゼロの漫遊前の一曲」はこの番組史上(笑)初めてらしい。へ~、いい曲なのに、と。
 曲終わりで、「ライブでもやってないな!」と草野くん。
 草野「レコーディングで、五島良子ちゃんと並んで歌った」
 田村「そうそうそう」
 そういうことはあまりなくて、「たいていはあとから重ねてもらった」。
 プロデューサーの石田ショーキチさんがそうやって同時に歌ってレコーディングすることを薦めてくれたとか。
 草野「五島良子さんは、『ちょっぴりタイムマシン』のコーナーでもいつか紹介しようと思ってたんですけど」
 田村「ね、いい声だわ~」

 1曲目は、「70年代後半、ロンドンパンクシーンを牽引したバンド」、The Crashで「Train in Vain」(1979年、3rd『London Calling』)。
 そして、今日のテーマは「ロックバンドのメインボーカル以外の人が歌う曲」。
 この曲では、クラッシュのギタリスト、ミック・ジョーンズがボーカルをつとめている。
 田村「これで気をよくして、ビッグ・オーディオ・ダイナマイト(クラッシュ解散後にミック・ジョーンズが結成したバンド)につなかっていくんじゃないの?」
 草野「ミック・ジョーンズ、見た目的にはカッコいいしね」
 田村「でもこの曲、有名だよね」
 草野「うん、よく聴く聴く。ラジオでもよく流れてた気がする」
 田村くんはこのアルバムがすごく好きなんだなというのが伝わってくるやりとり。パンクバンドは下手なイメージがあったらしいけれど、「このアルバムはいい!」と。
 草野「テクニック的志向ではないんだけど、バンドのグルーヴがしっかりある」
 『London Calling』は2枚組アルバムで、収録曲19曲。
 以下は、アルバムナンバーの「London Calling」のPV。ボーカルではないけれど、ギターを弾いているミック・ジョーンズのカッコいい姿が見られる。
 (この曲、好きでした)
The Clash - London Calling (Official Video)


 田村「次も大好きなバンドで」
 草野「オレも大好きですけど」
のやりとりのあとで、Cheap Trickの「I Know What I Want」(1979年、4th『Dream Police』)。
 田村「バン・E・カルロスは歌ってないので(結成当時のメンバー。ドラム)」
 草野「ああ、バーニーは歌ってないのね」(笑)
 田村「リック・ニールセン(ギター)は歌ってる(楽曲が)あるのかな?」
 草野「どの声がリックだかわかんないとこもあるんだよね。(ボーカルの)ロビン・ザンダーがいろんな声色をもっている人じゃない?」
 こういう会話は、バンド情報を熟知し合っている仲間だからのものでしょうか(笑)。
 この曲は、ベースのトム・ピーターソンのボーカル(作詞作曲も?と。Composed by Rick Nielsenという資料のあるけど)。
 草野「この曲だけ、無気力な感じが漂っているよね」
 曲終わりで、
 田村「(ボーカル以外が歌っているとしても)サビではみんな一緒に歌うから普通っぽくなるよね」(笑)
 たしかに・・・。
 草野少年は、リリース日にこのアルバムを福岡のベスト電器(店内にCDショップがある)でお年玉で買って、ママチャリのかごに入れて帰った記憶があるそうだ。「結構、このアルバム聴いた」と。
 田村くんは、トム・ピーターソンもこのあと、(ミック・ジョーンズ同様に)「オレ行けるかも」って思ってバンドを一旦だ脱退したのかも(笑)と言っている。
 エアロスミスのジョー・ペリーもそうだけど、「一回脱退して戻る」パターンを二人で話していました。

 そして、Deep Purpleで「Getting’ Tighter」(1975年、10th『Come Taste the Band』)。
 ボーカル イアン・ギランが辞めたあと、いったんはベース・ボーカルのグレン・ヒューズをボーカリストに決定しかけたところで、諸々の事情でオーディションが行われて当時はまったく無名だったデイヴィッド・カヴァデールが選ばれたそうだ。
 だから、この楽曲でグレン・ヒューズがボーカルをつとめていても、「メインボーカル以外が歌っている楽曲」として選曲するのは、微妙に違うかも、と。グレン・ヒューズは一度はボーカルとして決まりかけていたわけだしね。
 田村「ま、デイヴィッド・カヴァデールを入れたのは正解だったけどね」
 草野「そのあとずごいボーカリストになったからね」
 でも、グレン・ヒューズはすでに完成された優れたボーカリストだった、と。
 田村君は、この『Come Taste the Band』というアルバムが大好きで、リッチー・ブラックモアの後任のギタリスト、トミー・ボーリンについて言及。
 ジャジーな感じもフュージョンっぽいものも、何でも弾けるというギタリスト、トミー・ボーリンとグレン・ヒューズのボーカルが「すごく合っていた」と。
 アメリカ寄りなサザンロックの雰囲気もあり、と草野氏。
 うーん、ファンならではの、聴きこんだ思い出がありあまるやりとりだ。
 (たとえ意味が伝わらなくても、こういうやりとりが個人的には好きだなあ)
 草野「リッチー・ブラックモアが抜けたあと(再結成する前)の軽視されがちな時期のディープ・パープルだけれど・・・」
 田村「いや、これ、すごくいいアルバムだよ」
 草野「今聴くと、すごくステキなサウンド」


 メッセージコーナー。
 「ヒバリのこころ」のMVを最近見て、「私の地元が映っていてびっくり!」と。
 2人の記憶も曖昧ですが、「茨城県霞ヶ浦付近」で撮影だそう。
 当時中学生だったリスナーさんのお姉さんが「地元だー」と騒いでいた、という投稿に、
 草野「当時オレら、無名だったよね。だから、何に騒いでいたのか、という気がしないでもないですが」
 田村「うん。勘違いだったかも」(笑)
 そうかも・・・。
 でもだんだん記憶もあやふやになってきたので、ファンが覚えていてくれるのが頼り。そして、昔の映像とかを今でも見てくれたり反応してくれたりするのは「うれしい」と。
 田村くん、メッセージの文面の「スピッツさん」に、「スピッツさんとか言っちゃだめだよ。スピッツ」って。
 草野くんは笑いながら、「え、そうなの?」とか言ってたけど、あなたもよく「バンド名やグループ名に『さん』とかつけるのはどーなの?」と言っているじゃないですか(笑)。


 次は、Queenで「39’」(1975年、4th『A Night at the Opera オペラ座の夜』)。
 田村くんが、クイーンの楽曲の中で「いちばん好きな曲」。
 田村「邪道かな、と思ったんだけど、日本のクイーンファンのなかでこの曲が好きな人は多い」
 (私も好きです。いちばん好き、というわけではないですけど。クイーンには珍しくカントリーっぽい。39年がいつのことなのか、兵役? 宇宙への旅?とかいろいろ想像できて、でもとても切ない言葉が重ねられて、いろいろ考えさせられる。地球規模の壮大なイメージもあるラブソング?)
 ブライアン・メイの作詞作曲で、ライブ盤ではフレディーが歌っているけど、「このアルバムではブライアンが歌っている」と。
 田村「アナログ盤がいいんだよ!」
 A面とB面ががらりと違う感じ。「それがすごくいい」と。
 曲終わりで、
 草野「これ、メロディーがすごくいいね。せつなくなる感じで」

 次は、「洋楽が続いたので」ということで、クリープハイプの「かえるの唄」(2013年、2nd『吹き零れる程のI、哀、愛』)。
 クリープハイプはアルバムにも、尾崎世界観さん以外にカオナシさんの作品も含まれていたり、スピッツ主催のイベントでも1曲くらいはカオナシさんのボーカルが聴けたりするそうだ。
 「歌、うまいもんね」と異口同音に。
 田村くんは最近よく彼らのライブを見ているそうで、
 「前は『かっこいいベーシスト』だったけど、最近はちょっと『気持ち悪いベーシスト』になってきて、すごくいいんだよ」
 これ、褒め言葉なんだ(笑)。
 個性的な尾崎世界観のボーカルのあとでカオナシさんの声を聴くとちょっと安心して、そのあとにまた尾崎世界観ボーカルを聴くと、クリープハイプの世界がより色濃く広がる、と。
 草野くんはスピッツ主催のイベントに初めて彼らが参加したときの打ち上げでカオナシ氏と話をして、でも誰だかわからずに「どこのバンド?」と尋ねたという思い出があるそうだ(笑)。
 「イケメンは覚えにくい」(笑)に、田村くんが笑って、「なにそれ? 誰も落としてないじゃん」って。
 もちろん今はちゃんとわかりますよ、ということです。
 「最新のアルバムもすっごくいい!」と田村くん。
 「かえるの唄」、気持ちいい疾走感で浮かれそうだけど、歌詞がぶっ飛んでます。

 最後は、go!go!vanillasで「デッドマンズチェイス」(2015年、2ndシングルのカップリング)。
 go!go!vanillasの長谷川プリティ敬祐くんは昨年暮れの交通事故で、今は活動を休止してリハビリ中。
 この曲は彼の作詞作曲で、メンバー全員が歌っているけれど出だしはプリティくんだそうで、「しっかり治療して戻って来てください」「また一緒にやろう」という、先輩バンドマンからのメッセージが伝えられた。
 愛ある選曲。「プリティのことを考えて歌詞を聴くとグッとくる」と田村くん。
 簡単じゃないけど、がむしゃらに行こうぜ!という力強い気持ちが伝わる楽曲。
 以下は、彼らの2017年の「平成ペイン」のMV。
 go!go!vanillas - 平成ペイン Music Video


 最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 田村くんが選んだのは、L⇔Rの「Bye Bye Popsicle」(1992年、デビューシングル「LAZY GIRL」と両A面」)。
 田村「おしゃれなイメージで、最初はすごく軟弱だと思ってたのよ」
 でも黒沢健一くんと一緒にやるようになって(MOTORWORKSですね)、最初からきちんと聴いたら、「すごくいい!」とわかったと。
 草野「スーツにリッケンバッカー、というイメージあったよね」
 すごくよく作られた楽曲ぞろいだと草野くん。
 田村「なのに、最近あんまり(ラジオで)かからないじゃない? かけないと」
 草野「かけないと」
 ということで。
 草野くんは、「LAZY GIRL」が好きだったけれど、「この曲もいいよね」と。
 当時、こんなにキャッチーな曲が2曲そろい踏みで、すごいな、才能あるんだな、と思った記憶が強い。この曲はしばらく耳から離れなかったなあ。L⇔Rnoの『Singles & More』は今でもときどき聴いてしまうワタシです。


 最後に、
 草野「クイーン、語り足りないんじゃないの?」
 田村「うーん、なんか語っちゃうと、イヤな親父になっちゃいそうで」
(笑)
 月一でやっている「アーティスト特集」でクイーンを取り上げる際には、「ご意見番として来て」とオファーしていましたよ。
 天邪鬼な人だから、今のクイーン騒動?がちょっとおさまってから、なのかな?(笑)

 田村くんは、ホストのしゃべりにいちいち「うん」「ハイ」「ウイーッス」と反応してくれて、ホントにかわいい人です。長いお付き合いだからこその息もピッタリのトーク1時間でした。

 来週は、フォークグループで言えば、「かぐや姫」「赤い鳥」などの「大和言葉のロックバンドで漫遊記」。漢字ならば「訓読み」のバンド。
 音読みの漢字のバンドは結構いるけど、訓読みは? とっさに2つ浮かんだけど、1つは草野くんおススメの古いバンドだ。
 「真心ブラザーズ」は「ブラザーズ」が×でしょ?
 いろいろ考えていたらおもしろそう・・・。



                              
     


 THE YELLOW MONKEY I don't knowのMVです。
 THE YELLOW MONKEY - I don't know




 サカナクションのライブを楽しんだ、サカナクションファンでスピッツファンのatsukoさんからの情報。
 許可をいただいて、一部お借りします。


 すごくいいライブで大感動!
 MCではスピッツ話もありました。
 先日レコーディングスタジオでスピッツと一緒になったそうです(ということはスピさんたちもレコーディング??)
 一郎さんはいなかったみたいで、会えなかったことを悔しがっていました。
 「新宝島」と勝手にカバーしちゃって、と謝っていたけど、一郎さん、「どうぞどうぞ、いくらどうぞ」って。
 イベントに誘われた、という話、一郎さんは初耳だったのか、「そういうことはすぐにマネジャーに言わなくちゃ。出る出る。カバーやりたい! 「スパイダー」とか「チェリー」とか「空も飛べるはず」とか。
 で、「あっ! あじさい通りやりたい!」と言ってお客さんに「知ってる?」と聞いていました。


チコちゃんとアタルさんに叱られてる「いい大人」です

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2019.02.02(土)



 おとといの夜は、このあたりも雪の予報で大騒ぎだったけれど、夜中に窓を開けても雪の気配はなく、ちょっと多めの雨で終了。
 あの程度の雨でも、パサパサの乾燥には貢献したんだろうか。
 危険なほどのインフルエンザの勢い。
 みなさんは大丈夫ですか?
 友人がこちらに戻ってくる日だったけれど、スムーズに帰れたのかな?

 
 一昨日の夜に締め切りの仕事が無事に終わって、昨日はちょっと余裕。
 振込とかの銀行まわりを終えて、駅前から1時間かけて尾根道を越え、街道を越え、公園を2つ歩いて、大好きな「吉野家」(笑)。
 昨日は金曜日のSoftbankのユーザーデーだということを忘れていたけれど、午後3時過ぎの街道沿いの店はすいていた。
 (まさか金曜日に吉野家に行けるとは思えず、届いたメールは削除しちゃったけど)
 これだけ歩いて行って、また戻ってくれば、牛丼で満腹になっても罪悪感は皆無だ。
 途中の公園は葉の落ちた木々が寒々と突っ立っていたけれど、そのぶん、見通しがきいて公園全体は明るい。
 サークルの方たちや地元の方が植えた種が芽を出すのはいつごろなんだろう。
  

 これは何?
 




★ 「いい大人」が甘えてるのか?
 https://www.tv-asahi.co.jp/ataru/
 チコちゃんに叱られる心地よさと同じような気持ちを味わえる、『ハケン占い師アタル』。
 正直、全然期待せずにたまたま見たんだけれど、
 「どうでもいい人間なんて、この世に一人もいないんだよっ」
 とか、
 「先のことがわかってる人間なんてこの世にいるわけないだろっ」
 とか、荒々しく伝える若いアタルさんの言葉を聞いていたら、なんだか胸の中がヘンにあったかくなってきて、ドキドキしてしまったわけで。
 こんなこと言われたら、いっときだけでも救われるじゃん、なんて、いい大人がね。
 そうやって、もう3話まで、気持ちよく見てしまっている、「いい大人」です。
 ちょっと恥ずかしさもあるけど、チコちゃんとアタルさんに癒されている。
 
 『グッドワイフ』とか『冤罪弁護士』とか、弁護士もののなかでも、よくできてるなあと思うけど、そろそろ、制作段階で「弁護士」に頼るのもどーなの?という気がしないでもないかな。見ちゃうけど(笑)。常盤貴子さん、ほんとうにすてきだし。

 そうそう、『デザイナー 渋井直人の休日』、見てますか?
 https://www.tv-tokyo.co.jp/shibuinaoto/
 52歳独身男性の心理が自虐的に、ユーモラスに描かれていて、全編、クスクス笑ってしまう。
 私は男性ではないけれど、でもこんなふうに生きていける日々もちょっといいなあ、と寄り添って見てしまう。
 光石研さんがなんともかわいらしくて、これは独身だからこその魅力かなあ。
 (そうそう、スピッツのメンバーと同世代?と思うと、バンドマンは無意味に若いですな)(笑)



                              



 相方の父親のことでいろいろ気がかりなこともあり、昨夜はそのことも母に伝えつつ、反応を見ていたら・・・。
 結局、これまでと同じように自分のことを世話してくれるかどうか、というところにのみ関心があるということだな。
 「○○さん(相方です)が向こうに行っているときは私は外出できるのかしら」
 そうは言っても、それが究極のわがままだっていうこと、わからなくもない母は「私は大丈夫よ」と最後には言うけれど。
 最終的には、欲しいもの、食べたいもの、私にしてもらいたいことをいつも以上に並べて、元気だ。
 世話することが増えて、すでに親としての何かを期待することはなくなり、できるだけ豊かな精神状態で生きていてほしいとこちらが願うばかりになっているけれど、ときどき、情けない自分が顔を出す。
 「無理せずに、ときにはゆっくり過ごしなさい」
 「好きな旅行に行かないの?」
 そんな言葉を少しだけ期待して、自分で笑って気持ちをおさめたりする。「もともとそんなこと、言う人じゃなかったよ」って。
 そうはいっても、自宅で介護しているわけではないから、私の自由はこの手の中に残っているし、外食も、飲み会も、短い旅も、許されてはいる。それでも、重いものがいつも胸にあることも嘘ではない。
 だから笑っちゃうけれど、それでも甘ったれたことを考えたりするんだな。
 ホント、恥ずかしい限り。しっかりしろよっ!ってことだな、と自分を笑う。


「スピッツ」の次は「ハナムグリ」?~「大和言葉のバンド名で漫遊記」

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2019.2.3 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


 https://www.tfm.co.jp/manyuki/



 スピッツは、今はスタジオワークの最中だそうで。
 もともとラジオ好きな彼は何台もラジオを所有しているけれど(よく言ってますよね)、今はこの前の誕生日に番組スタッフから贈られたラジオがお気に入り。「レトロなデザイン+温かみのある音」が50代の中高年の耳に心地いいとか。
 ハイファイの高音色のオーディオもいいけれど、「ミッドロウ、これだな」と感じている冬の夜だそうだ。
 草野「この場を借りまして」とスタッフへのお礼(笑)。

 さてさて、今夜のテーマは「大和言葉のバンド名で漫遊記」。
 外来語に対する大和言葉。英語や漢語由来ではない日本古来の語句が使用されているバンド、ということですね。
 草野「大和言葉のバンド名であって、日本語のバンド名というしばりではない」
 つまり、「凛として時雨」も「世界の終わり」も、「凛」や「世界」が音読み、つまり漢語由来ということで、対象にはならない。「シシャモ」もアイヌ語由来なので外したそうだ。
 フォークグループには以前から結構あったが(「赤い鳥」や「かぐや姫」など)、J-POP系でも案外あるんだそうだ。「ケツメイシ」とか「ゆず」・・・。
 草野「『ゆず』はデビュー当時、いい名前だなあと思った」
 (なかなかユニークなテーマ?)


 オンエア曲
 01 SUGINAMI MELODY(スピッツ)
 02 カロン(ねごと)
 03 オゾンのダンス(たま)
 04 Disco(ミツメ)
 05 風の仕業(森は生きている)
 06 解(あぶらだこ)
 07 メロディ(踊ってばかりの国)
 08 少年(黒夢)
 09 HIMITSUスパーク(カラスは真っ白)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「SUGINAMI MELODY」(2002年、26thシングル「ハネモノ」のカップリング)。
 草野「最近は、スピッツのライブで使っているSEの原曲」
 力みのないボーカルのハスキーな声が本当に心地よい佳曲。
 個人的なことですが、10年以上前から約10年間、杉並区のはずれに仕事場を構えていました。SUGINAMIがタイトルに、ってちょっとうれしかった記憶が。
 スピッツファンの知り合いも、当時ここに住んでいましたっけ。ね?

 一曲目は、「今年のツアーをもって解散を発表しているバンド」、ねごとの「カロン」(2011年、デビューシングル)。
 草野「4人ともステージ映えするカッコいいバンドだと思っていたので、惜しいですね」
 それぞれのこれからの活躍を!という先輩バンドマンからのエール。
 「ねごと・・・、いいバンド名」と。
 スピッツも結成当初は大和言葉のバンド名と考えていたこともあった、と。
 草野「ゆくゆくは外国のバンドに『これ、どういう意味?』ときかれるようなバンドになりたかった」
 イギリス人が英語でバンド名をつけるように、普通に日本語でつける・・・というような。
 草野「でも当時、『スピッツ』をこえるバンド名がなかなか思いつかなかった。『ねごと』を思いついてたら、今スピッツが『ねごと』だった可能性もあるかもしんない」
 スピッツ主催のイベントにも出演していたし、映画『トリガール』の主題歌で「空も飛べるはず」をカバーしたり・・・。スピッツとのつながりも深かったガールズバンド。
 この番組を視聴していたのか、メンバーのバンホーテンさやこさんがこんなツイートを。
 https://twitter.com/suyaco_zz/status/1092048280865857537?s=11

 次は、たまで「オゾンのダンス」(1990年、2ndシングル)。
 草野「当時、音楽性でもやられたな、と思ったけれど、何より、このバンド名にやられたな」
 「たま」からは、球体、魂(たましい)も思い浮かぶし、ネコの名前のようでもあり、いろいろなものを内包していて、「ステキな名前。感服しました」と。
 ああ、日なたの縁側で聴いていたい。ちょっとクスクス笑ったり、のびをしたり、あくびをしたり。そんなふうな思い出にもつながるなあ。
 この曲、オリコン14位だったそうだ。ある意味、スゴイ時代だろ。
 そして、やっぱりこの曲を聴いたときの衝撃は忘れられないし、歌詞も怖いし、で、「今日 人類がはじめて 木星についたよ♪」が脳内をグルグルする。そして、柳原さんと知久さんのハーモニーが美しい。
 たま さよなら人類

 次は、ミツメで「Disco」(2012年、『eye』)。
 去年の新木場サンセットに出演。
 草野「地元の友達にいそうな感じで親近感のもてる佇まい。音のほうも、シンプルで、パートごとの音の隙間の見せ方がうまい、ステキなバンドサウンド」
 私は別の日の新木場サンセット参加だったのだが、この日のことを知らせてくださった方のメッセージをまとめたものがココにあり。
 そして、ミツメのボーカル、川辺さんが・・・。
 https://twitter.com/kawabemoto/status/1092076511568355330?s=11

 そして、もう解散してしまったバンドだけれど、「森は生きている」で「風の仕業」(2014年、2nd『グッド・ナイト』)。
 草野くん曰く、「森は生きている」というバンド名だけで「勝利」。「少なくともオレは、『森は生きている』というバンドがいる、と知った段階で、聴かなくちゃ、と思った」そうだ。
 草野「バンド名はたぶんロシアの戯曲からきていると思うが、歌詞が文学的でインテリジェンスを感じさせる。それでいてロックな屈折もあって、オレにないものをいっぱい持っている。(だからこそ?)自由な心で聴ける音楽」
 この「風の仕業」は「フルートの音がとてもかわいい」と。
 (芝居の「森は生きている」は、中学か高校のときに、俳優座の公演を観たっけ・・・)
 

 そして、メッセージコーナー。
 「もっと大胆に軽くいきたけれど、慎重になりすぎてしまう」というリスナーからのメッセージ。「マサムネさんは慎重派? それとも何も考えずに行動しちゃう派?」
 草野「慎重に見えて、意外と何も考えずに・・・のタイプかな。チョイ慎重?」
 でもリスナーさんのそういう面も自分の持ち味だから、いつかその慎重さで助かるときがあるかも、と。
 16歳の若いリスナーに、「これからたくさん経験を積んで、その経験に基づいて早い決断ができるようになるかも」と、優しいおじさんの回答でした。そうだよね。

 「タイムトラベラーだったら、過去に行きたい? それとも未来?」
 ブラタモリ的な見方から、1500年くらい前の東京に行けるなら・・・と。
 東京って坂が多いから、じつは丘や谷がかつてはあって、それが今は隠れてしまっている状態。だから、東京のもともとの地形、風景が見たい! 知りたい! と。
(なにげなくではあるけれど、自分が今いる場所の50年前、100年前、飛んで500年前とか、見てみたいとはすごく思います)


 そして、1983年結成のバンド、あぶらだこの「解」(1989年、3rd『あぶらだこ』)
 高校のころにはすでにインディーズシーンでは有名だったそうだ。
 当時のパンクバンドのバンド名は「ここでは口にできないような」ヤバそうなのがたくさんあったが、それ以上に「あぶらだこ」という響きに、得体の知れないヤバさを勝手に感じていたんだそうだ。曲も「独自で、相当ヤバイ」。
 このバンドのアルバムはすべて『あぶらだこ』というタイトルで、そのジャケットの写真から、「亀盤」「木盤」「青盤」という通称があるとか。
 ちなみに3rdは「亀盤」で、「これ、名盤です」と。
 でも、こんなジャケット、やだー(笑)。

 

 次は、踊ってばかりの国で「メロディ」(2018年、5th『君のために生きていくね』)。
 「森は生きている」「ヤバいTシャツ屋さん」「ゲスの極み乙女。」「夜の本気ダンス」といったバンド名が「ここ10年くらいで増えている」と。
 アドリブで、スピッツも「闇夜を駆けるスピッツとか?」と言ってみたけど、イマイチ?と笑うDJ。
 バンド名「踊ってばかりの国」は、90年代の女性ロックバンド、ハバナ・エキゾチカの1stアルバムのタイトルからとったそうだ。
 草野「ハバナ・エキゾチカ・・・、オレ、アルバム持ってるわ」
 ハバナ・エキゾチカはファンクっぽい感じだけれど、この踊ってばかりの国は「ファンクっぽさはなくて、むしろジャックスとか、初期のピンク・フロイドとかのサイケ感にポップな要素もあわさって、独特な音楽を奏でている。なんか赤いステージ照明が合いそうなバンド」と。
 youtubeでライブのようすを見たけど、引きこまれますね。
 次の曲は「チック・チック・チック」というらしい。
!!! / 踊ってばかりの国

 最後は、黒夢で「少年」(1997年、11thシングル)。
 バンド名は、当時は英語やフランス語のバンド名が多かったので「日本語で」とこだわったこと、また、前身バンドのGARNETの楽曲名からつけた、というのが有力。
 日本語にこだわったことは、「この動機はよくわかるー、共感しちゃう」と。そして、バンド名をきいたときは「やられたな」と思ったそうだ。
 黒夢は「最初はビジュアル系のイメージが強かった」と。
 この「少年」のPVは、「ボーカルの清春くんが上半身裸で、イギー・ポップみたいなカリスマ性で歌っていて、カッコいい!」。
 この曲は22年前の作品だということに驚くが、サウンドが今聴いてもカッコいい、と。
 PVではなくライブシーンを。息をのんでしまう・・・。
黒夢 「少年」 Live

 くるり、yonige、おとぎ話、忘れらんねえよ、MONO NO AWARE、など、ほかにも大和言葉のバンドはあるけれど、また次回に。リクエスト回で取り上げてもいいかも、ということだ。
 最後に、「オレ自身はたぶん一生、スピッツというバンドのメンバーな気がするんで。でももし別のバンドを組むとしたら?と想像していろいろ楽しんでいる」と。
 最近は「ハナムグリ」なんてバンド名もいいのでは?と思っているとか。歌詞(「トゲトゲの木」)にも使っているし、好きそうな語。

 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 「いいバンドなのにすでに解散しちゃって惜しいな」ということで、カラスは真っ白の「HIMITSUスパーク」(2015年、3rdミニアルバム『HIMITSU』)。
 草野氏はかなりはまっていたそうで、このアルバムは捨て曲なし! とくにオープニング曲の「HIMITSUスパーク」は「今で言う『神曲』」と。
 アニメーションをこらぼしたPVと楽曲が独特の世界を走り抜ける。
カラスは真っ白(A crow is white) "HIMITSUスパーク" (Official Music Video)


 そして、来週は月一で取り上げている「ワンアーティスト特集」で、「ライドで漫遊記」。
 スピッツデビュー当時は「ライド歌謡」を目指していたほど影響を受けた、イギリスのシューゲイザーのバンド。インタビューで、「ライド歌謡」、よく言ってましたね。
 これも楽しみ・・・。



                              



 ホントだ!
 ゆずは「柚子」だし、ケツメイシは「決明子」なんですね。
 漢語由来でした・・・。納得! 

ただただ胸が痛い。

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2019.2.6(水)


 
 駅へ向かう途中の歩道橋から、遠く富士山や道志の山々が見えるのだが、昨日見たら、道志の山並みに白いものが点々とあって、この前の雪の名残りなんだな、と。
 白い筋が入って、山並みの遠景が立派に見える。

 今日は朝から雨。雪じゃないし、気温が高いのかな。寒さがゆるむ。
 少し気になることもあり、なんとなく落ち着かない昼時。
 大好きなチクテベーカリーのクレームフロマージュとホットミルクで手早く昼食。なるべく早く仕事を終わらせたい今日なのだ。
 がんばろう。
 ・・・とその前にちょっと。



● 謝罪すればいいってもんでは・・・。
 https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3589989.html
 https://this.kiji.is/465321664576423009
 たぶん、この麻生氏という人は、失言なんかじゃなく、いつも正直に気持ちを吐露しているんじゃないか。
 もし「失言」だとしたら、政治家がこんな中途半端な発言しかできないことのほうが問題だ。上質なアイロニーとか、そういうものでもなさそうだし。
 だから、弱者にも女性にも、そして子育て世代にも、真摯に向かい合って現状を知ろうとする思いがもともと薄いんだと思う。
 一議員というよりもっと重い責務を担う立場にいるべき人ではないのに、やめどきをかいくぐって、こうして存在していることが問題だ。
 今回のことも、そこをテーマに話していたわけではないけれど、例に出したり聴衆の興味をひいたりすることで、軽々しい発言をしてしまう。そして、あとでいろいろ言われて謝罪したって、実は本音が出ていたというのは、今までのことを顧みても明らかだ。
 

● 救えた命
 こんなところで軽く思いつきて書いてはいけないと思うけれど、吐露せずにいられずに。
 救えた命だったということです。
 親のしたことは、これはもう何を言っても通用せず許されることでもなく、そこはここでは言及したくない。
 ただ、彼女が自分の言葉で最初に発信したときの決心や追いつめられた思いを想像すると、それを目にした大人たち一人一人が少しずつでも踏み込んで理解し対応していたら、異なる事態に進めたのではないかと(第三者が無責任なことを言うようだけど)、そう思ってしまうのだ。
 その後、報道で明らかになることには、正直、信じられないような愚かな対応もある。当事者たちを非難するのは簡単だけれど、一歩譲って、何事にも当事者にしかわからない現状があるだろう。だけど、いつも犠牲になる子どもたちのことを考えると、見直しは急務だ。
 システム上の問題や法的な曖昧さも問題なんだろうし、関わる「人」への教育や支援も課題だろう。
 漫然と暮らす、言いかえれば無関心層とも言える私のような一個人が踏み込める範囲の再確認や、「遠慮と親切心」の使い分けの判断や、そういう些末なことが実は大事だったりするのかもしれない。
 私は先日、若い頃の父に腕をつねられる夢を見てうなされた。実際には父にそういう行為をされたことはないので、この少女の報道へのショックからではないかと、そんなふうにとらえた。
 少女の恐怖と絶望感を想像すると、本当に胸が痛い。ただただ痛い。
 



                              




 「モンローが死んだ日」(NHK BS)
 https://www.nhk.or.jp/pd/monroe/
 昨夜、録画していたものの最終回を見た。 
 ゆったりと時間が流れ、最小限の、説明ではない台詞が行き交う。
 俳優たちの息遣いや表情の小さな動きにさえ、息を止めて見入ってしまう・・・。
 こんなドラマ、久々だった。
 (鈴木京香さん。彼女と同性だなんて、そう言うのが恥ずかしいくらい)

 ここに原作者の小池真理子さんと最相葉月さんの対談があります。
 https://www.shinchosha.co.jp/book/144028/



 橋本治さんが亡くなっていたことをさっき知る。
 若い頃に出会ってから、ふとしたところで貴重な見方を教えてもらっていたことを思い出す。
 読んでみたい作品がまだまだあって、私の中の橋本治はまだ生きている。



 宮本さんが「写真日記」!
 https://www.instagram.com/miyamoto_sampochu/p/BtfXU_ahxWP/ 
 この赤と黒のシマシマさえ、見てはいけないもののようで、ドギマギしている。

寒い一日~「真珠色の革命時代」を聴きながら

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2019.2.9(土)



◆ 雪は?
 朝起きたら、駐車場の車の上や芝生の上に、うっすらと白い雪。
 でもそれから数時間、雪の気配はなかった。
 そして、4時頃、空から舞ってきた雪たち、ひらひらと軽やかに。
 その粒はしだいに大きくなり、このままいくのかな、と思い始めた頃、静かに雪はやんだ。
 メディアの大騒ぎから、今夜はどんな結果が出るだろう。
 雪国の故郷に戻っている相方から、ちょっと皮肉めいたメール(笑)。
 「都会は雪に弱いのさ」
 とワタシ。
 明日の朝、もし積もっていたら、私は張り切って外に出て、今シーズン初の雪かきで汗をかこう。


◆ this morning ...
 そんな午前中、曇り空の冷たい空気の中、母の施設に行く途中で、いつもお世話になっているクリーニング店を訪れた。
 受付の女性が、「いつも大変ですね~」と一言。この季節にたびたび持ってくるセーターが母のものだと、私はずっと以前に尋ねられて答えた気がする。覚えていてくれたんだ。
 いえいえ、自宅で介護しているわけでもなく、仕事もしながらの「ながら介護ですから」と言うと、その女性は簡潔な言葉で、ご自分が施設にいる母上を訪ねるため、月に1回、関西と東京を行き来していた過去を説明してくれた。
 「重かったですよ。もう10年以上前のことですけど」
 私より年配のその人の言葉は、軽くも重くもなく、大げさでも上っ面でもなく、どこか心地よく寄り添ってくれる柔らかさがあった。
 本当に大したことはなく、恥ずかしいほどにマイペースにやっている私だけれど、でもなんだかうれしい共感の言葉だった。
 この時間をいつかくぐりぬけたとき、私からはどんな言葉が生まれるんだろう・・・。

 母は今日も元気に暮らしている。
 夜中のトイレに対応してくれた「いつも優しい夜勤の看護師さん」の話は、寒い私を温かくしてくれる。
 「名前がね・・・。なんだったかしら」
 次に私が行くときまでには「思い出せると思う」と。私はわかっているんだけれど、そう言うのなら、思い出すまで待っていよう。


◆ THE YELLOW MONKEY
 6月の横浜アリーナ、無事にチケットがとれたことを喜ぼう。
 今の気分では気が遠くなるほど先のことだけれど(大げさだな)、きっとあっという間に、花粉のもやもやの日々や、桜や新緑の美しい季節をすっ飛ばして、「え、もう梅雨?」なんて言いながら、このライブを迎えるんだろう。
 今仕事をしながら、『THE YELLOW MONKEY IS HERE.  NEW BEST』を聴いている。
 「真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution」から前に進めずに、何度もリピート。
 アルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)』でTHE YELLOW MONKEYと出会った私は、この楽曲の美しいメロディーと、歌詞の言葉選びに、あっけなくやられてしまったわけで。あれから27年。
 地球規模の広がりを思わせながら、実はにっちもさっちもいかない男女の狭い狭い、だけどどうしようもなく深い世界を、極上の美しい、そしてえげつない単語で飾り立てている。そこにはまってしまって、今に至るわけ。
 この楽曲に2017年暮れの東京ドーム(コチラ)で再会したんだったな。
 そう、今はもう会えない友人と、何度この曲の話をしただろう。

 そして、リピートが続いている、「真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution」です。




                              
 


 デイサービスに元気に通っていた、相方の父がインフルエンザに罹患後、急に食べられなくなり、軽い誤嚥性肺炎と「超」脱水症状で入院。
 「少し食欲がない」という連絡はあったけれど、家族がいるから安心していた。だけど、相方が帰省してわかったのは、「食欲がない」ではなく「ほぼ口から何も入れていない」状態が続いていた、ということ。
 彼が素早く動いて、入院ということになり、一安心。
 最初に診察した医師が、力なく意識もうすい様子に「老衰」と言ったらしいけれど、点滴と治療で、ついこの間私が会ったときの元気な優しい父復活で、その医師をびっくりさせてくれるだろう。

元祖シューゲイザー、ライドで漫遊記~スピッツで言えば、「プール」「甘い手」「新月」・・・

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2019.2.10 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


 https://www.tfm.co.jp/manyuki/

 「ロック大陸漫遊記」、1年以上過ぎて,よく指摘されること、「洋楽の曲紹介のとき、(発音が)あまりに日本語英語すぎるんじゃない?」 なるほど(笑)。
 例えば、INXSの「What You Need」。小林克也さんばりの流暢な発音を披露してくれましたが、ここで、日本の英語教育にひと言、物申すバンドマン!
 「なんで、耳で聞いたままの英語を定着させてくれなかったの?」
 morningは実際には「モーニング」とは、きこえないし、知り合いのネイティブの言うManhattanは「マンハッタン」じゃなかったぞ!と。
 「聞こえるままに覚えてきたら、オレの曲紹介も・・・」ということだ。

 さて、今日は、「恒例となった、月イチ アーティスト特集」、「Ride(ライド)で漫遊記」です。r の発音をきかせて紹介してくれました。
 1980年代後半のシューゲイザーバンド。デビュー前のスピッツがはまっていて、スピッツの音楽性は「ライド歌謡」とか、インタビューでもよく言っていましたね。
 草野「当時はレコジャケもすてきでした」
 『Nowhere』のジャケットは私も好きでした。
 

 
 オンエア曲
 01 プール(スピッツ)
 02 Like a Daydream(Ride)
 03 Never Understand(The Jesus & Mary Chain)
 04 Taste(Ride)
 05 Paralysed(Ride)
 06 Cool your Boots(Ride)
 07 Charm Assault(Ride)
 08 UNDER the U.K.(横道坊主)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「プール」(1991年、2nd『名前をつけてやる』)。
 いつ聴いても、歌詞もギターソロもシンプルに揺れるベースも柔らかなドラムもいい。いい!
 曲終わりに、「この曲がいちばん、ライド歌謡の雰囲気かな?ということでセレクトしてみました」と。リクエスト多数だそうだ。
 草野「ライド・・・、シューゲイザーの代表的なバンドです。その大陸に初上陸! 上陸の際は、足元にご注意ください」
 おっ! なんか、かっこいいインフォメーションだな。

 1曲目は、Like a Daydream(1990年、2nd EP『Play』)。
 草野くんが最初に聴いたライドの曲だそうだ。
 1990年当時、渋谷に、彼がよく訪れていたUKインディーズなどに強いZESTというレコード店があり(10年くらい前?に閉店してしまった)、そこに流れていたのが「Like a Daydream」。店員さんに「これ、誰の曲っすか?」と尋ねて購入したとか。
 エピソードとして、当時カジヒデキくんがここでバイトをしていて、草野くんに対応してくれた店員さんがカジくんだった可能性も?と。
 このカジュアル感!
 Ride - Like A Daydream
 この若い、というか幼ささえ見える4人組を見ていると、音楽的なことで短期でバンドをいったん解散、という事態に陥ったこと、理由はないけどなんとなく納得できちゃいそう。


 ではでは、簡単にライド紹介。
 1988年、オックスフォードで結成。もともと学友だったマーク・ガードナーとアンデュ・ベルを中心とした4人組(「ってことは、スピッツより歴史が浅いんだね」)。
 「轟音ツインギターと疾走感あふれるリズム。それに対峙するかのようなツインボーカルの清涼感あふれる美メロ」で新しいUKロックを予感させたバンド。
 シューゲイザーにくくられることも多いライド。「シューゲイザー」とは文字どおり、「ノイジーな楽曲をうつむいて靴を見つめながら演奏する人たち」。
 草野「音楽的には轟音ギターとポップなメロディーが同居している」
 こういう姿勢のバンドは、ライド以前に、ジーザス&メリーチェイン(The Jesus and Mary Chain)という先駆者がて、草野くん曰く、「ライドはこのジザメリの影響が強かったのではないか」。
 学生の頃、このジザメリを聴いて、「ロックの革命かも!」と盛り上がったそうだ。

 ということで、2曲目はライドつながりで、The Jesus & Mary Chainの「Never Understand」(1985年、2ndシングル)も聴いてみて、と。
 草野「ノイジーな曲なんだけど、聴いているとだんだん気持ちよくなってくるはずなんで」(笑)
 「キーン」が最後まで気になっちゃったけど(笑)、でもたしかにボーカルのゆったり感はちょっとヘンに異質かも。

 草野「『ワンアーティスト特集』と言いながら違うバンドかけてんじゃないか、とツッコミが入りそうですが、大目に見ていただきたい、と」
 シューゲイザー前夜といえば、ジザメリからは「轟音ギターとポップなメロディー」、「耽美的」という面からは、Cocteau Twinsや初期のThe Cureからの影響も強かったかもしれない、と。
 これ、Cocteau Twinsです。
 Tishbite / Cocteau Twins (Full-Version)

 Cocteau Twinsはお好きなバンドだそうで、またいつか紹介したいな、とおっしゃっています。

 

 次は、3枚のEPリリース後に発表されたフルアルバム『Nowhere』(1990年)から「Taste」。
 (草野くん、このジャケット褒めていましたね)
 気持ちのいい曲で、当時何回も聴いていたそうだ。
 歌詞カードには「聞き取り不能」と書いてあって、「歌詞って聞き取れなくても感動できるんだな」と思ったという思い出話も。
 草野「このアルバム、本当に名盤だと思う」

 当時、シューゲイザーバンドとして並んで語られることの多かったマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)と比べると、ライドのほうが「より普通のロックバンドのフォーマットを守っていたな」と。うーん、おもしろい言い回し。ロックにフォーマットって・・・。
 草野「マイブラのほうがもうちょっと攻めてたような、進歩的だったような気がします」
 でも彼自身は、「旧来のロックのスタイルを守っていたライド」が好きだったような気がするそうだ。

 次もアルバム『Nowhere』から、「Paralysed」。
 草野「轟音ギターというより耽美性のほうが強い曲。歌メロだけ聴いていると、薬師丸ひろ子さんの曲のような気もしちゃう」
「Paralysed」というタイトルにふさわしい、「マヒ」ではなく、ちゃんと漢字で「麻痺」と書きたくなる、妖しく浮遊する感じ。短調なベースの音も不思議に刺激的。

 次は、2ndアルバム『Going Blank Again』(1992年)から「Cool your Boots」。
 曲のはじめに、“Even a stopped clock gives the right time twice a day.” という歌詞があるそうで、「止まった時計でさえも一日に2回は正しい時を示す」、つまり「どんなにいい加減な人でもたまにはいいことを言う」というイギリスのことわざ。これ、「トリビアです」って教えてくれた。どや顔で言ってたかも、見えないけど。

 そして、「Charm Assault」(2017年、5th『Weather Diaries』)
 2ndアルバムから予兆はあったそうだけれど、ライドの音楽から轟音や耽美性といった要素がだんだん薄れてきた。3枚目くらいから、普通のブリットポップ風になってきて、草野くんは3枚目も4枚目もアルバムは購入したけれど、「正直あんまり聴かなかった」。

 轟音と耽美性あってのライドだと思っていたが、1996年には解散。
 その後は、アンディ・ベルがオアシスに加入、マーク・ガードナーがエレクトロな音楽にチャレンジ・・・などの話題もありつつ、2014年に再結成。「ちょこちょこ来日もしてくれてます」
 結成30周年で、昨年末から「アンプラグド・ツアー」をスタートさせたそうだ。
 この「Charm Assault」は再結成後の楽曲。
 草野「耽美的なアルペジオが戻ってきて、気持ちのいい曲」

 最後に、ライド、マイブラ以降、「轟音+美メロ」のバンドはわりと一般化しているので、「若い方はライドを、オレらとは違った聴き方をするかもしれませんね」。
 スピッツの曲では、「プール」以外に、「甘い手」「新月」など、ライドっぽい曲だと思うので、「そういう耳で聴いてもらえたら、また新鮮かも」。
 あ、「甘い手」、覚えていてくれたんだ(笑)。ライブでやってください!

 

 そして最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 曲は、横道坊主の「UNDER the U.K.」(1989年、1st『DIRTY MARKET』)。
 横道坊主には個人的な思い出があるそうだ。
 スピッツ結成間もない頃、どんな経緯だったかは記憶にないけれど、埼玉の某ラジオ局でパーソナリティーをつとめていた中村義人さんの番組で、デモテープを流してもらったとか。
 生放送で電話出演し、「オレの人生初のラジオ出演」。
 田村くんの家で緊張をほぐそうと二人で缶ビールを飲みながら電話を待っていて、何を話したのかは忘れてしまったけれど、中村さんが優しかったことだけは覚えている、と。
 それ以降、「お会いする機会もなかったけれど、その節はありがとうございました!」と言いたい草野くんでした。
 メロディーがわかりやすくて、歌詞がリリックで、そして中村義人さんの声が好きです。
 ラジオで横道坊主を聴けるなんて思わなかった!
 草野「今も精力的に活動していらっしゃいます」
 そうなんですね~。中村さん、今見てもカッコいい・・・。

横道坊主:夏の日の少年

横道坊主 / カケアガル



 そして来週は、「ギターインストで漫遊記」。
 「ロク漫」初のインストルメンタル特集。「エレキギターが好き」なので、そこにしぼってセレクトしていくそうです。



                             



 ジャルジャルのラジオを聴いていたiokaさんからの情報です。
 福徳さんが、THE BAWDIESの武道館ライブに行ったそうで、そこでスピッツ田村氏に遭遇。
 そのときに田村くんから、「M-1見たよ。メンバー全員、ジャルジャルはいちばんおもしろかったって言ってたよ」と言葉をかけられた、と。
 福徳さん、中学の頃から「スピッツ愛してやまない」人らしくて、すごくうれしかったそうだ。
 後藤さんも「うれしいお言葉」と返していたとか。
 iokaさん、ありがとうございました!


 そうそう、高梨沙羅選手、今季初Vです。
 ずっと応援して見てます! 一家で(笑)うれしい。
 https://www.nikkansports.com/sports/news/201902110000014.html
 ルンビ選手もちゃんと2位にいる、ということが貴重な事実。

 小平奈緒選手も、連勝がとぎれた、ここからの滑走にむしろ注目していま~す。

“オレの神様たち”が登場~「ギターインストで漫遊記」

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2019.2.17 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


 https://www.tfm.co.jp/manyuki/



 「二月も後半に入り、春の訪れをソロリソロリと待つ感じでしょうか」
 そうだなあ。私の話ですけど、1週間くらい東京を留守にしていて、さっき駅前を歩いていたら、並木のコブシの木の芽がふくらみ始めていて、びっくり。急に春の予感? 今朝、目がちょこっとかゆかったし。
 昨日の地震のニュースに驚く。北海道のようすはどうなんだろう。
 そして、先々週の「大和言葉のバンド名で漫遊記」のときに例に出した「ゆず」と「ケツメイシ」は漢語由来だったことを説明。
 「言葉って、突き詰めていくと深みにはまるから」ということで、「さぼる」はフランス語のsabotageからきているなんてこともあり、「まあね(笑)、これからもトーク部分はゆるく流していただきたいと思います」
 最後の「よろしくお願いしますっ!」は、私が聴いてもちょっとかわいかったですよ。・・・51の男性ですけどね。

 今夜は「ギターインストで漫遊記」。
 インストルメンタルはリクエストもあったそうだし、草野くんにとっては「ロックと言えばギター」ということで、このテーマ!
 「これカッコいいんじゃない?」と本人が思う楽曲、新旧・洋邦交えて厳選セレクトしたそうだ。
 (こんな遅くになっても、一応まとめちゃう律儀なワタシ)(笑)


 オンエア曲
 01 ただ春を待つ(スピッツ)
 02 Into the Arena(Michael Schenker Group)
 03 Eruption(暗闇の爆撃(Van Halen)
 04 Lester Leaps In(The Monochrome Set)
 05 The Hunt(Tommy Emmanuel)
 06 Stratagem(Eric Johnson)
 07 ワイスハイム(Rainbow)
 08 Sacred Field(Tak Matsumoto)
 09 SAUDADE(高中正義)


 漫遊前の一曲は、「そろそろこの曲を聴きたくなる季節?」ということで、スピッツ「ただ春を待つ」(1998年、8th『フェイクファー』)。
 (え、インストじゃないんだ~)
 リクエストもたくさん来ていたようで、「みんな春を待ってるんだね」。
 「20年前ということで、びっくりですけども」
 作者も驚くんだな。こちらもびっくりですよ。

 そして1曲目は、Michael Schenker Groupで「Into the Arena」(1980年、1st『神(帰ってきたフライング・アロウ』)。
 草野「マイケル・シェンカーといえば、オレにとっては憧れのギタリストヒーローNo.1。ライブも何度も行ったし」
 ・・・のあとで、昨年新幹線で遭遇して「握手+サイン」のエピソード(よほどうれしかったんでしょうね。この番組でもライブのMCでも何度も話している)。
Michael Schenker Group / Into the Arena - マイケル・シェンカー・グループ / イントゥ・ジ・アリーナ(ロック・パラスト 1981)
 ロック少年が憧れるのは、わかる気がする。
 この曲は「コピーしたいフレーズが目白押しで、指の練習にもなった」と。
 ZO-3で長めの演奏を聴かせてくれて、「ちょっと失敗しましたが」と言いつつ、なんだかうれしそう。
 そういえば、ライブ中に裏に引っ込んで休憩したいから「Into the Arena」をセトリに加えたいとボーカルが言ってる、とメンバーにばらされたのは、スピッツのボーカルでしたっけ?

 次もハードロック系で、Van Halenの「Eruption(暗闇の爆撃)」(1978年、1st『炎の導火線(Van Halen)』)。
 「Van Halenも80年当時、世界的なギターヒーロー」、エレキギターを弾き始めた頃の草野少年にとって、この曲は、一瞬ギターをやめようかなと思わせたほどの衝撃的な楽曲だったそうだ。
 この曲はもともと指の練習のためにエドワード・ヴァン・ヘイレンが弾いていたフレーズをプロデューサーが聴いて、アルバムに入ったナンバー。
 「ライトハンド奏法(タッピング)は速弾きに聴こえて、意外と簡単なんだけれど、それを広めた革命児」と。マニアックなギタリストはそれまでにも弾いていたそうだけれど、それがたっぷり聴けるナンバーが『暗闇の爆撃』。
 スピッツのギタリスト、三輪テツヤは「ビギナー」の間奏ギターソロでこの奏法を披露している。曲のイメージを相まって印象的なフレーズ。
 関係ないけれど、香取慎吾+稲垣吾郎+塚地武雅のノンアルのCMでバックに流れるのは、Van Halenの「Jump」。このCM、ちょっと好きです(これ、メイキング映像だけど)。


 次は、「ハードロック系が続いたので、UKインディーズ系バンド」、The Monochrome Set(レスター・スクェアのギター)で、「Lester Leaps In」(1979年、2ndシングル)。
 スピッツがデビュー当時、ライブのSEとして流していた曲で、「スピッツメンバーにとって思い出深い曲。この曲を聴くと、一気に1991年当時に意識が飛んでしまう」と。
 初来日時には、有明にあった「バブリーなライブハウスMZA有明」に行ったそうだ。
 (懐かしいMZA有明。まだ有明コロシアムなんてなかった頃。当然ゆりかもめも開通してなかったし、空き地もたくさんあって倉庫がそこここに建っていた印象。豊洲駅からテクテク歩いた記憶もあり。私はなんのライブの行ったんだっけ?)
 「そのときのフロントアクトが、『英国ロックの深い森』を監修した和久井光司さんのバンドだった。古いことはよく覚えてるな」だって。
 曲終わりで、「今聴くと新鮮でいいですね。お笑いライブの出囃子にも使えそう。こういう曲を出囃子に使うと、自分の下手さが目立たなくていいかも。そういう意味で選んだわけではないですけど」と。
 チープなライブハウスの雰囲気、若くて先のことは見えないけど勢いだけはあるぞ!というバンドのSEにうってつけ、みたいな・・・。

  次のギターインスト曲は、アコギ。オーストラリア出身のTommy Emmanuelによる「The Hunt」(1993年、アルバム『Journey Continue』)。

 草野「この人はゆったりした癒し系の曲もあるんですけど、今日は激しめのロックっぽい曲をギター1本で。迫力がすごいです」。
 メロディーラインとベースラインを一緒に演奏する「ギャッロッピング奏法」が上手なギタリストで、「そのうえ、ハンサムで優しいおじさま」風な外見のギタリストだそうで、画像を見に行ったら、たしかに穏やかそうな知的な方です。
 そういえば、押尾コータローさんが「尊敬するギタリスト」として、どこかで喋っていたような気がする。今年5月に来日するそうだ。
 草野「床でリズムをとる音も聴こえるので、そこにも耳を傾けると臨場感が増すかも」



 ここでメッセージコーナー。
 先々はアコギもエレキもチャレンジしたくて、ギターボーカルとしてスピッツの曲をやってみたい夢があるリスナーさん、「アコギとエレキ、どっちから始めるのがいい?」
 こういう質問にはちょっと生き生きうれしそうに答える、さすがギタリスト。
 回答は難しいけれど、お店や友人のギターを見て音を出して決めてみては?と。
 それぞれの特徴。
 エレキギターは「でっかい音が出て弾いてて気持ちいいし、弦も柔らかくて弾きやすい。でもアンプとかの機材が必要なので予算の問題あり」。なるほど。
 アコギは「一人でも歌ったりして楽しめる魅力があるけれど、最初は指が痛い。でもそれを乗り越えると、エレキを弾くときにもそれが活きてくる」だそうです。


 次は、アメリカ・テキサス州出身のギタリスト、Eric Johnsonで「Stratagem」(2017年、10th『Collage』)。
 80年代は、セッションギタリストとして、キャロル・キング、クリストファー・クロス、キャット・スティーブンスらのサポートとして活躍。86年にソロギタリストとしてメジャーデビュー、その後世界的に注目されるギタリストに。
 草野「エレキギターの音っていいなと思わせてくれる。聴いていて気持ちよくなってぼーっとしてくるサウンド」

 この解説のあとでライドが流れてきたら、ちょっとびっくりですよね。私は録音しておいたのを聴いたので、情報はすでに入っていたから笑っちゃったけど、リアルタイムで流れてきたら、違う意味で笑っちゃったかも。こんなことってあるんだ~、ってね。DJ本人もすぐにコメント出したくらいだから、ちょっと焦ったのでしょうね。
Amazonの視聴でさわりだけ聴いてみたけれど、高音のサウンドが歯切れよくクルクル回る感じが気持ちいい。番組でいつか流してくれるみたいだから、それを待ちます、エリック・ジョンソンさん。
 これは、アルバム『Collage』のジャケット。
 

 次は、いよいよRainbow!、「ワイスハイム」(1980年シングル「All Night Long」のカップリング)。
 草野「リッチー・ブラックモアさんは、マイケル・シェンカーさん、ヴァン・ヘイレンさんと並んで、オレらロック好き世代からすれば神さま的存在」
 でも当時の草野少年は、リッチー・ブラックモアのギターの音は「ガリガリ、ギザギザ」している感じがして「あまり好きではなかった」。
 ただ、この「ワイスハイム」では、「ストラト1本でいろんな音が出せるんだなと感動してしまった」そうだ。「ギターインストのバラード!」
 中学2年のとき、雨で遠足が中止になって家にいたとき、ずっとこの曲をくり返し聴いていたそうで、「雨の日に合うんだなあ」。曲の最後にバッハのメロディーが流れたりして、「そこが泣きのポイントかもしれない」。
 2018年配信の「Finyl Vinyl」のラストに収録されていて、聴くとちょっと感動します。これはもともと、解散後の1986年にリリースされたコンピレーションアルバムなんですね。
 (ディープ・パープル解散間際のごたごたの頃よく聴いていた私にはリッチーさんはディープ・パープルのギタリストのイメージで、スピッツメンバーの話からレインボーに至ったという思い出があります)

 最後は「メジャーどころ!」、B’Zとしても活動しているTak Matsumotoの「Sacred Field」(2002年、4th『西辺来龍 DRAGON FROM THE WEST』)。
 有名な某歌番組のオープニング曲も彼の作品だけど、「それは聴くたびに憂うつになるんで」(笑)、今日はかつてのスポーツニュース番組のテーマ曲をセレクトしたそうだ。
 基本的にスポーツニュースはひいきのチームが勝ったときや好きな選手が活躍したときに楽しい気分で見るものだから、この曲には「アゲアゲ」のイメージがあって、番組が終了した今聴いても気分が上がるらしい。
 Tak Matsumotoさんのギターには、とくに触れませんでしたね。
 曲終わりで、「たぶんこの曲、打ち込みだと思うんですが。この番組、一応打ち込みNGという縛りがあるんですけど、そのへんは緩く緩く・・・ということで」(笑)

 最後に、「ギターインストといえばジェフ・ベック!」だけれど、草野くん自身はどうも、「彼はまじめでちゃんとしているイメージで、イマイチ、はまれなかった。個人的にはジェフ・ベックは、ボーカルがいるバンドで弾いているときのほうが好きかもしんないです」。
 きっとこういうことを仲間と語っていたら、時間はあっという間に過ぎてしまうんだろうな。


 そして、最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。今回はやはりギターインストで、高中正義の「SAUDADE」(1982年、9th『SAUDADE』)。
 草野少年が中学の頃、高中正義さんのファンは周囲にも大勢いたそうだ。別のクラスの子たちがバンドを組んで文化祭で高中正義のカバー曲をやっているのを見て、すごく楽しそうだったので、「オレもいつかバンドをやりたいな」と思った思い出もあるとか。「彼らを見たことで、今のオレがあるのかな」。
 草野「音楽をやりたいとか歌いたいとか以前に、バンドがやりたい、というのがあって、それは今も変わってないですね」
 雑誌のインタビューなどでも言っているけれど、それでも改めてきくと、ちょっと胸の奥がじーんとして、言葉を失いますよね。すぐれたソングライターだけど、やりたいのはあくまでバンド・・・ってね。
 高中さんは「YAMAHAのSGを弾いていらして、このサウンドは今聴いてもとっても気持ちいいです」


 そして来週は、「え、そんな意味だったの!で漫遊記」。
 洋楽を聴くときは基本的に歌詞は見ない草野くん。想像して聴いているほうがおもしろい? 
 で、実際に歌詞を見たときの「え、そんな意味だったの!」というギャップが大きくて驚いた曲をセレクトしてくれるそうだ。
 これって、忘れてしまったけど、過去に自分にもあったような気がする。思い出してみよう。




                             



 世間の情報に疎い10日間を過ごしていたので、このニュースは昨日知りました。
 みゅーさんも教えてくれましたが、4月からの朝ドラ「なつぞら」の主題歌がスピッツの「優しいあの子」に決定!とか。
 http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=17819
 爽やかだけど、ちょっと注意して聴くとヘンな言葉や思いが隠れていたりする、そんな曲たちを、全国に朝ドラファンに見せてくれるのか?
 ファンにとっては待ちに待った新曲。それだけでも、この春は価値をもつ。

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